水中写真家・阿部秀樹氏が手掛けた「ホタルイカは青く光る」が7月7日に出版開始

暗闇がつつみ込む夜の海。太陽光が反射し、キラキラと輝く昼の海とは全く違った景色がそこにはある。そんな漆黒の世界をある一定の期間だけ、青色の光の波が押し寄せるという不思議な現象を阿部秀樹氏が美しい写真とともに解き明かした絵本が7月7日に出版された。

「ホタルイカは青く光る」の気になる内容をチラ見せ

この本は、暖流と寒流が混じり合う生物多様性に溢れた富山湾で毎年くり返される不思議な現象を通じて、人と生き物の関わりを考える写真絵本だ。

タイトルからも分かるよう、題材はもちろん「ホタルイカ」。日本の海に生息し、「食」でも馴染みのある生き物だ。そんなホタルイカは、北陸地方北東部に位置する富山湾で漁がさかんに行われており、この地の名物にもなっている。真っ暗な夜に行われるホタルイカの漁。船の明かりを消すと網の中が、青い小さな光で周囲の水面を彩る。

ホタルイカは、ふだん水深200mを超える深海で暮らす小さなイカで、毎年3~5月の夜になると産卵のために海面近くにやってくる。そして、産卵を終え力尽きたホタルイカは再び深い海に戻ることができず、大量に海岸へと打ち上げられてしまう。この現象は、「ホタルイカの身投げ」とよばれ、まるで青い光の波がおしよせてくる様を連想させるという。産卵におとずれるホタルイカは数百万匹。それぞれが命をつなぐという役目を果たし、暗闇の世界を青く輝かせる光景は感慨深くもあるだろう。

小学館の図鑑NEOの科学絵本 「ホタルイカは青く光る」 文・写真/阿部秀樹
定価:1430円(税込)
発売日:2021年7月7日
※電子版あり

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阿部秀樹さんコメント・「奇跡の島ニッポンを象徴する生き物、ホタルイカ」

富山湾の名産でもあるホタルイカ。酒の”あて”でも人気の小さなイカです。この本では水中の姿、漁業、そして身投げと呼ばれる現象。40万人が住み暮らす大都会の片隅で見ることが出来るのは奇跡といえます。写真絵本だから大人が見ても納得し、楽しめる本になったと思います。奇跡の島、ニッポンを感じて頂ければ幸いです。

編集担当からのおすすめ情報

とても美味しく、私も大好物のホタルイカですが、どんな生き物なのか、改めて勉強になりました。「食材」としてのホタルイカ、「生き物」としてのホタルイカ。ホタルイカの知識が満載の写真絵本です。食卓で、海辺の自然観察で、ぜひご覧いただけたら幸いです。

阿部秀樹プロフィール


1957年、神奈川県藤沢市生まれ。立正大学文学部地理学科卒業、現在阿部秀樹写真事務所代表。最近は日本国内の海に眼を向け、ライフテーマとして水中生物の繁殖行動、夜の海月光の海風景、水中の四季、撮影を行う。特に、頭足類(イカ・タコ)の撮影や浮遊系の撮影では国内外の研究者と連携し活動している。
公式HP:http://www.hideki-abe.com/index2.html

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PROFILE
静岡県西伊豆町出身。

ドルフィントレーナー専門学校を卒業後、ダイビングインストラクターや操舵手といった海に関わる職歴を持つ。

現在は、ライターとして「地球に暮らす全ての生き物がHAPPYな未来を」と願い、記事を書く。