ガイド会フォトバトル優勝! スターウォーズ写真の撮影ウラ話を聞く
マリンダイビングフェアに合わせて開催されたガイド会ライブ。
その中で、ガイド陣が写真を持ちより優勝者を決める「川柳フォトバトル2016」で見事に優勝したのは宮古島「アクアストーリー」の國廣哲司さん。
会場からも審査員からも「おお~」とひと際大きい歓声が上がったこの作品の撮影秘話を、國弘さんご本人にお聞きしました。
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シルエットを活かしたカッコいい写真ですね。どこから着想を得たのでしょうか?
國廣
ガイド会の写真展に向けて、地形でもひと味違った写真は撮れないものかと試行錯誤していました。
そんな時に思い浮かんだのが、地形を巨人に似せてダイバーが切り付ける、
「進撃の巨人」
意外にもゲストに好評で、僕も、私も、やってみたい! という話が多かったので、さらに他にもないものかと考えていたところ、スターウォーズが劇場公開になったタイミングで、「これ、やってみよう」となったわけです。
スターウォーズで戦うシーンといえば、光る剣、ライトセイバー。
すぐに、ナイトダイビングの目印などで使う、ケミカルライトが思い浮かびました。
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撮影で大変だった点、工夫した点などを教えてください。
國廣
撮影できる日が1日、ケミカルライトが1ダイブ分しかなかったので一発勝負でした。
陸でケミカルライトを光らせ、その後、棒にテープで固定してライトセイバーを作ったのですが、光量が弱くて撮影が難しかったです。
工夫した点として、撮影には正解はありませんが、クニ的にはISOが重要かと思います。
手ぶれしない限界のシャッタースピードに設定します。絞りは解放。
あとは被写体が影になりやすい位置、地形に対して被写体がどのくらいの大きさが良いのかなどを悩みつつ撮りあ
また、ポーズで決まると思っていたので、陸上で念入りにポーズの確認をしました。
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ガイド会といえば、写真の腕には覚えありの精鋭ぞろいですが、その中で優勝する自信はありましたか?
國廣
どう転ぶかわからない写真だったのですが、ぼく個人的には上出来だったので、あわよくば! という思いはありました。
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いつも、創意に富んだ写真にチャレンジしている國廣さんですが、今度はどういう写真を撮ってみたいですか?
國廣
宮古島といえば地形。
何百本と潜りつくした地形、何千枚と撮りつくした地形。
でも、その地形のまだ見ぬ新しい撮り方、個性的な撮り方、楽しめる撮り方を追求してゲストと一緒に楽しみたいです。
一方で、地形の宮古島というイメージを打破したいという思いもあります。
実は、宮古島はマクロも豊富なんです。
レアな魚だけでなく、普通によくいる魚たちもじっくり見ると、美しく、おもしろいんですよ。
例えば、春の風物詩アマミスズメダイの子供。
春には普通に見られますが、赤い海面と緑のサンゴ抜きにしてみると何ともファンタジーな写真になると思いませんか。
独創的な地形の写真、そして、宮古島だからこそのマクロ写真を追求していきたいです。
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これからも独創的な地形写真、そして、地形の海だからこそのマクロ写真。期待しています!
國廣
今回、相談に乗っていただいた、ガイド会の先輩である長明さん、番田さんにも大変感謝しています。
また、モデルとして協力してくれた嫁の陽子とスタッフのアザミにもとても感謝しています。
ガイド会ライブはメンバー全員が1年かけて全力で作り上げているものです。
2017年のガイド会ライブ並びにフォトバトル。
皆さんも、ぜひ会場で生の興奮を味わいに来てください!
國廣哲司(クニヒロサトシ)さんプロフィール
愛称はクニ。オーシャナ的にはニノ。19歳でダイビング業界に入り、25歳で独立し、宮古島ダイビングサービス「アクアストーリー」を立ち上げ、今年で13年目を迎える。はじめて宮古島を楽しむゲストからビギナーまで幅広くガイドをするが、特にフォト派に人気。写真撮影をアシストしたり、地形のモデルもしたりと、自分が撮影するだけに、撮影する人の気持ちを理解しながらサポートしてくれる。普通種からレアもの何でも好きだが、一番好きなのは家族。家に帰れば3児の良きパパ。