【ニューカレドニア】大物すぎるサメに遭遇! by 小川理志
風が弱かったので久しぶりにダンベア方面へとボートを走らせました。目指すスポットはフォースパス・ドゥ・ウィトエ。
ここはサンゴの生育状態が特にすばらしく透明度も抜群なんです。遠いのでコンディションがよいときのみにチャレンジ。頻度でいうと、1ヶ月に一度行けるか行けないかくらいでしょうか。
ダンベアのパスを抜けてからバリアリーフを北上。
でも……う、うねりがでかすぎる。
外洋から届くうねりは2.5mを超え、うねりの間に入ってしまうと空しか見えない。
仕方なくボートをUターンさせ、ダンベアのパスまで戻りダンベア・パス・アウトへ。
ここもかなりのうねりが入っていましたが、ぎりぎりなんとかなる状態。
ゲストがベテランダイバーだったということもあり、ちょっぴり無理してみました。
リーフトップが20mのドロップオフのエッジへ向けてうねりに揺さぶられながら潜降。
そのまま水深25mキープで壁を進み、グレイリーフシャークの姿が見え始めたのでペットボトルを持ち出し、レギュレターのエグゾーストティーからの排気を使って空気を入れる。
ボコボコボコと音を鳴らしたら集まる集まる。
グレイリーフシャークやバラフエダイ。効き目抜群!
なんか大きめなサメがいるな、シルバーチップかな、だったら嬉しいなぁ、と思って見ていると、サメの体に縞模様が!
うわっ!!タイガーじゃん。
すぐにやめましたよ、サメを寄せるのは。
でもとき既に遅し。
タイガーシャークがこちらに向かってきます。
ゲストはレギュレターの中で「わぁー」「キャー」と歓喜の声を上げ楽しそうにしていたけど、中層から降りて着底してもらいました。
タイガーはぐんぐん向かってきます。最終的には手を伸ばせば届くほどの距離まで。
腕の長さが70cmくらいだから本当に大接近です。
別のもう1匹のタイガーは我々のすぐ後ろをかすめていきました。
2匹のタイガーシャークに遭遇したのでした。
過去に何度か見たことがありますが、こんなに向かってくることはなかったので今日はまじでビビリました。
2本目はどこを潜りましょう、とゲストに相談したら、もう一度同じところがいいとのこと。
先ほどのタイガーが気になりちょっと腰が引けましたが、ゲストのニーズに応えるためにもう一度。
幸か不幸かまたタイガーシャークが出た。
今度は3.5m以上ある大型。4mあったかも。
1本目で見た2個体が3m超えのサイズだったので、全部で3匹いたことになる。
向かってくるタイガーシャークを着底しながらマスク越しにガンを飛ばして(効き目ないと思うけど)やり過ごしました。
エキジット前にはマンタも登場。
100ダイブ以上の経験のあるゲストでしたが、マンタはこれが初めてだとか。
私も含めてよい経験となったダイビングでした。
潜る前には波乗りのボートが数隻いましたが、エキジット後には全て撤収していました。
サーファー達は水面でタイガーを見ちゃってたのでしょうか…。