ナガニザ大花火!

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梅雨明け宣言こそないものの南西より暖かく強い風が吹き始め
夏の到来を感じずにはいられない久米島より、本日とれたて情報をお届けです。
みなさんこんにちは!久米島ダイブエスティバン田中伸です。
さて、はじめてしまいなかなかやめられずにいる「卵シリーズ」ですが
こちらで記事を書き始めてからというものの、多種多様な生物の「卵」に
遭遇できるようになり、不思議な力を感じています(汗)
と、言うわけで今回は「ナガニザの集団繁殖行動」です。
水温が上がり始める5月頃から、10月頃の、夕方、潮があたるドロップオフ際で観察できるこの行動は、何十連発もののろしの如く打ちあがり、爆発音が聞こえてきそうな大迫力のシーンです!!
兆候③.jpg
まず、そわそわと慌しく無数のナガニザ達が棚際に集まってきます。
エントリー直後にこの状態であれば、ほぼ観察できます!
ナガニザ間際.jpg
どんどん密度を濃くしていき・・・
ナガニザ間際②.jpg
すーっと水面付近に移動したかと思うと・・・
ナガニザ開始.jpg
大爆発!!!!!
オスとメスが同時に放精放卵して、盛り上がりがピークに達すると
あたり一面白いもやに包まれます。それはまるで、花火大会のクライマックスを見ているようで、思わず「うぉーーーーー!!!たーーまやーーーー!」っと叫んでしまいます!!
これがしばらく繰り返されるのですが、途中にカスミアジやアオチビキ等の捕食者のアタックをすり抜けながらの光景は「大自然の迫力」です。さらに、受精直後の卵にグルクンが群がって、食物連鎖のピラミッドも同時に観察できてしまう、というお得感満載な1ダイブとなるのです(笑)
昨年お客様に撮影していただいた動画もご覧くださーい!
ナガニザの集団繁殖行動
それではまた、田中でした!!

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PROFILE
島根県西部の山奥に生まれ、和歌山の海を経験した後、久米島へ。
 「全てはこの一本の為に」の合言葉を胸に、日々奮闘中です。
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