ドライブとダイビングを同時に楽しむ!水陸両用車「sQuba」

今回ご紹介するのは、スイスの自動車メーカー、リンスピード(Rinspeed)が開発した世界初の水陸両用車「sQuba」です。

リンスピードの水陸両用車

この車は、1977年の映画「私を愛したスパイ」で潜水艇に変形したロータス「エスプリ」をモデルにしているそうです。

見ているだけでちょっと007気分になりませんか?
というのも……

sQubaの実現を長年夢見てきたリンスピードのフランク・リンデルクネヒト(Frank Rinderknecht)社長は007の大ファンで、「海の中を飛ぶ車は作れるかなあとずっと思っていて、ついに30年前の007映画に登場した水陸両用自動車というコンセプトを実現しました」と言っています。

また、リンスピードの代表者も、「これは、コンピューター・アニメーションや映画に登場するようなフィクションではない」とコメントし、2008年3月6日から16日に行われたジュネーブ・モーターショーで実車が出展されました。

「魚のように動ける車を作るのが最も厳しいチャレンジだった」とリンデルクネヒトさん。
では、sQubaは一体どんな車でしょうか。

10mまで潜れる2億円超の水陸両用車

自動運転機能を備えているこのオープンカーは、2人乗りの普通の乗用車として陸上を走るのはもちろん、水上だけでなく水中にまで入って行けるユニークな自動車です。

「水中モード」へ切り替えると、2つのプロペラと2つのジェット噴射によって最大水深10mまで向かって行きます。
そして、電気自動車なので、エミッションももちろんゼロ!

リンスピードの水陸両用車

乗客の空気は付属の酸素ボンベから来ており、水中では水圧でドアが開けられないため、緊急時に脱出しなければいけない場合のため、オープンカーとなっております。

リンスピードの水陸両用車

4時間の充電で陸上を128km走行し、水中だと最大10mで3時間も潜れるそうです。

車体はとても軽いカーボンナノチューブでできており、全長3,788mm×1,820mm×1,117mm、重さ920kg。

ダイバーとしては乗ってみたいですが、簡単には買えません。
だって、その価格がすごいんです!

200万ドル、日本円にすると2億円以上になります。
一般人には、とても手の届く価格ではないですね…。

販売時期は未定ですが、「お金持ちのおもちゃ」としてマーケティングされているそうです。

それにしても、水深10mまで潜れるなんて、ダイバーとしてとても興味を持っちゃいます!

リンスピードの水陸両用車

■協力:リンスピード
■参照:http://www.rinspeed.eu/info_Rinspeed-sQuba_6.html

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PROFILE
イギリス生まれ、8歳から13歳まで日本で育ったイギリス人と日本人のハーフ。

2006年に再度来日し、ナレーター、翻訳者、ライターとしてNHKテレビ、ラジオ、日本駐在外国人向けのウェブサイトなどで活躍。
2010年ニューカレドニアで体験ダイビングをしたのを機にライセンスを取り、2011年以降定期的に日本で潜っている。

日本の海の魅力、多様な生物や地形等に感動し、海外であまり知られていない日本のダイビングを紹介する目的で、2011年にブログ(Rising Bubbles)を立ち上げた。

外国人向けのサイトや海外のダイビングサイトで日本のダイビングスポットを定期的に紹介しており、スコットランドのセントアンドリューズ大学で水産養殖も勉強中。

「ダイビングをきっかけに、日本の海がどれだけ魅力的なのかをすごく実感しました。この連載では、たくさんの情報を届けていきながら、海外からのトピックを取り上げ、日本と海外の違いや海外の視点等をシェアするのを楽しみにしております」
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