個人用の潜水艇スーパーファルコン&ドラゴンに熱い注目!

個人用潜水艇Super Falcon (撮影:トニーウー)

プライベートヨットやジェットの話はよく聞きますが、実はプライベートなサブマリンも最近話題になっています。

それが、「ディープフライト・スーパー・ファルコン」と名付けられた潜水艦です。

個人用潜水艇Super Falcon (撮影:トニーウー)

約120メートルの深さまでスムーズに水中を進むことができます。

2人乗りのスーパー・ファルコン (Super Falcon)を開発したディープフライト社(Deep Flight)は、イギリスの海洋技術者グラハム・ホークス(Graham Hawkes)氏が設立した会社です。

彼が言うのは、「若く冒険好きな、潜水艦のオーナーは、ヨットの船上で座ってカクテルを飲んでいるだけでは満足できない」。

確かにそうかもしれません(笑)

従来の潜水艦とは違って、ディープフライト社の潜水艦は正の浮力を持って、自動的に水面まで浮いていけます。
上昇や潜水をするのではなく、「飛んで」青い宇宙のような海中を進んでいけるのです。

個人用潜水艇Super Falcon (撮影:トニーウー)

速さ、飛ぶ範囲と操縦性は異例で、ディープフライト社と7日間のトレーニングを終えた後、持主は自分で操縦する事ができます(「だって、フェラーリを買うと、鍵を違う運転手に渡さないだろう」とホークス氏)。

ディープフライト社の主要モデル、スーパー・ファルコンは、縦に並ぶ半球のクリアなコックピットと飛行機のようなフォルムが潜水艦のイメージを一新させるデザインが施されています。
仕様は、長さ5.2メートル、高さ1.6メートル、重量1,800kgで6ノットで、速さはイルカやサメと同じぐらいのスピードです。

個人用潜水艇Super Falcon (撮影:トニーウー)

Hydrobatic craft (水中のアクロバット)と知られているこの潜水艦は、クジラのように水の中から飛び出ることもできます。
気になるお値段は、170万ドル(約1億7,000万円)。

個人では購入や維持が難しいのですが、観光やマリンスポーツの企業でしたら宣伝や客寄せにはとても有効的かもしれません。

また、ディープフライト社はもう一つのサブマリンを現在開発しています。

「ドラゴン」(Dragon)と名付けられたこの潜水艦は、その名のとおり、水中を竜のごとく飛び回り、優雅なフライトが楽しめるものです。

個人用潜水艇ドラゴン (撮影:Jon Bell )

市場で最も使いやすく、コンパクトで軽いこの潜水艦は、質量1,800kg、高さ1.1メートルほどです。

潜降可能深度は120メートルほどで、リチウム電池を使った直流モーターのスラスターによって、水中を飛行するようになっています。
また、クジラ等の海中生物や難破船に遭遇したら、水中でホバリングもできます。

値段は150万ドル(約1億5,000万円)です。

個人用潜水艇ドラゴン (撮影:Jon Bell )

ディープフライト社の潜水艦はテスラ等の電気自動車と同じように、高度なリチウムイオン電池を利用しており、電池は6時間までもちます。

潜水中は、地上とのコミュニケーションも可能で、酸素と二酸化炭素のろ過装置も設置されています。

24時間普通に息ができるそうですが、平均潜水時間は30分から2時間だそうです。

環境にも優しく、静かなディープフライト社の潜水艦。
クジラと並んで水中を移動してみたり、夢は広がりますね〜。

謎多き神秘に満ちた海中を自由に漂うことができたらどんなに素晴らしい事でしょう!

※ご興味のある方は、ご連絡ください。
info@oceana.ne.jp

■情報提供: Karen Hawkes, Deep Flight
■スーパー・ファルコン写真: Tony Wu、Laucala Island Resort
■ドラゴン写真:Jon Bell

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PROFILE
イギリス生まれ、8歳から13歳まで日本で育ったイギリス人と日本人のハーフ。

2006年に再度来日し、ナレーター、翻訳者、ライターとしてNHKテレビ、ラジオ、日本駐在外国人向けのウェブサイトなどで活躍。
2010年ニューカレドニアで体験ダイビングをしたのを機にライセンスを取り、2011年以降定期的に日本で潜っている。

日本の海の魅力、多様な生物や地形等に感動し、海外であまり知られていない日本のダイビングを紹介する目的で、2011年にブログ(Rising Bubbles)を立ち上げた。

外国人向けのサイトや海外のダイビングサイトで日本のダイビングスポットを定期的に紹介しており、スコットランドのセントアンドリューズ大学で水産養殖も勉強中。

「ダイビングをきっかけに、日本の海がどれだけ魅力的なのかをすごく実感しました。この連載では、たくさんの情報を届けていきながら、海外からのトピックを取り上げ、日本と海外の違いや海外の視点等をシェアするのを楽しみにしております」
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