【10月末まで】笑顔あふれる砂浜を残すためのクラウドファンディング「砂浜ノート」

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公益財団法人日本自然保護協会は、「海や砂浜を見る目を増やしたい」という想いから、8月3日より全国5万人の子供たちに学習用教材「砂浜ノート」を届けるためのクラウドファンディングをスタートした。

Text:Nodoka Sekido

■日本の砂浜は、海岸線のわずか14%!

「砂浜」は夏や海を象徴する景色ではあるものの、日本にあるのは海岸線のわずか約14%。

そこに今、海ごみ、気候変動による海面上昇など多くの問題が押し寄せており、世界の半分の砂浜は今世紀末には消滅するとも言われている。

一方で、砂浜の自然について書かれた書籍は日本でも海外でも少なく、どんな自然なのか、どんな生物がいるのか、何が起きているかを知る機会は少ない。更に今年はコロナ禍で、知る機会、ふれあう機会ともにさらに減ってしまっている状況だ。

■「砂浜ノート」で海や砂浜を見る、知る、学ぶ

「砂浜ノート」とは、深刻化する海洋ゴミや砂浜の減少を背景に、まずは海や砂浜に興味を持ってもらい、砂浜を見る目を増やしたいという想いから、日本自然保護協会が制作したもの。
小学生でも楽しく読んで学べる内容になっており、観察会やビーチクリーン、学校の授業や自由研究などにも最適の内容だ。

昨年度、本ノートを試作し希望者に配布したところ、すでに全国から4万部を超える配布希望があり、「地域の小学校、中学校の全校に届けて欲しい」「もっと多くの子どもたちに届けたい」という声が複数寄せられた。
しかし、増刷費・発送費が不足し、すべての希望を叶えることができていないのが現状だ。

■目標金額500万円!
クラウドファンディング「子どもたちに『砂浜ノート』を届けて海や砂浜の大切さを伝えたい」

海や砂浜が直面している問題は危機的な状況であり、今すぐにも多くの人のアクションが求められている。
公益財団法人日本自然保護協会は、子供達が「砂浜ノート」を読み、守りたい自然の存在を知るためのプロジェクトをスタートした。

全国5万人の子どもたちに砂浜ノートを届けるためのプロジェクトであり、同時に増刷費と発送費を賄うためのクラウドファンディングに挑戦する。

クラウドファンディング期間は、8月3日から10月末までの約3か月間で、目標金額は500万円、達成しないと1円も入らない「All or nothing」方式。
寄付は3,000円から可能で、現段階で110万円を超える寄付が寄せられている。

「子どもたちに『砂浜ノート』を届けて海や砂浜の大切さを伝えたい」
目標金額:500万円
募集期間:8月3日12時~10月30日23時
URL:https://readyfor.jp/projects/sunahama2020/
スケジュール:
2020年10月末:本クラウドファンディング終了予定
2020年11月〜2021年1月末:砂浜ノートの増刷とお届け先との調整
2021年1月~3月末:お届け先との調整と並行して全国の子どもたちへ砂浜ノートのお届けを開始。

日本自然保護協会 自然のちから推進部:
志村・三好・岩橋
お問い合わせフォーム
https://www.nacsj.or.jp/contact_partnership/

日本はアカウミガメの北太平洋唯一の産卵場所と言われている。
しかし地球温暖化やコンクリート化、大量の海洋ゴミの影響で砂浜が減り、日本で確認されているウミガメは全て絶滅危惧種になってしまっているのが現状だ。
未来を担う子供達に少しでも海や砂浜の大切さ、現在の環境問題について知ってもらうために、あなたも寄付をしてみてはいかがだろうか。

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