ヒルトンが提案する環境に配慮した旅の思い出づくり
新型コロナウイルスの世界的大流行で観光産業は変化を遂げる中、人々の旅行に対する意識が変わりつつある。そして、再び安全に旅行ができるようになった時にどのように旅をするか、これまでの旅行に対するあり方を見直している人も多くいる。
そんな中、ホスピタリティ業界のグローバルリーダーであるヒルトンは、旅行者が以前よりも有意義な体験を旅行に求め、旅先で地域社会や環境とのつながりを深く感じられることを求めていると認識し、これまでにはない新しい方法で環境への取り組みを行っていることを発表した。
ヒルトンが推進している企業責任戦略:トラベル・ウィズ・パーパス(Travel with Purpose)
モルディブでサンゴの「赤ちゃん」を移植したり、日本では持続可能な食事を実現することで海を変えようと喚起するなど、よりポジティブな影響を与え責任ある持続的な観光に注力したエコフレンドリーな旅行を宿泊者に意識してもらえるようなヒルトンの取り組みの一部をご紹介。
ボラボラとモルディブの家族向け海洋保全プログラム
シュノーケリングやスキューバダイビングのツアーに宿泊者を招待し、非営利団体(NPO)「マンタトラスト」の行動指針に従って海洋生物学者と一緒に優しい海の巨人であるマンタを見つけて学ぶことができる。また、参加者は海洋生物学者の指示のもと、ラグーン内でマンタを見つけ、ホテルリゾート内でマンタに関する教育プログラムに参加することができる。
コンラッド・モルディブ・ランガリ・アイランドには、家族で環境について考えるのに最適なアクティビティがあり、大人も子供も一緒に冒険し学べるサンゴの保護プログラムを提供している。
①海洋生物学者の協力のもと、宿泊者の手で保護に適した大きさにサンゴを断片化
②断片化したサンゴの「赤ちゃん」は、幼生場でリハビリを受ける
③海洋生物学者は宿泊者をシュノーケルで行けるサンゴの幼生場やサンゴ礁に連れて行き、生命力のあるあらゆる海の生物を見せる
③保全に対する意識を継続するため、宿泊者にはサンゴが十分に成長し自然の生息地に移植されるまでの約1-2年間、ホテルからサンゴの成長についての最新情報が送られる
日本、韓国ではサステナブル・シーフードで海を変える取り組み
またコンラッド・ソウルやヒルトン東京ベイでも宿泊者に安心して食事を楽しんでいただけるように、MSCおよびASCのChain of Custody認証を取得。韓国では国内初の認証を取得したホテル、日本ではヒルトングループで国内初の認証ホテルとなった。ホテルで食事をする宿泊者は、MSCあるいはASCのエコラベルが付いたメニューを選ぶだけで、持続可能な漁業や養殖場をより簡単に支援できる。
トラベル・ウィズ・パーパス(Travel with Purpose):
トラベル・ウィズ・パーパスは、持続可能な旅行を世界的に再定義・推進するヒルトンの企業責任戦略。2030年までに、ヒルトンは社会的影響を倍増させ、環境への負担を半減させる計画だ。ヒルトンは、受賞歴をもつパフォーマンス測定システムのライトステイを使って、ヒルトンの6,500軒以上のホテルの環境と社会への影響を追跡、分析、報告している。トラベル・ウィズ・パーパスでは、ヒルトンの世界的規模を活用して、自然資源への影響を低減することで、地域の経済成長を促進させ、人権を向上させ、人々と地域社会に投資し、地球の保護に貢献している。ヒルトンの戦略は、国連の持続可能な開発目標に則している。
詳細:cr.hilton.com
世界的に環境問題に対するアクションが求められている中、今後もホテル業界の環境に配慮した取り組みに注目したい。