ダイビングがきっかけか、自閉症を持つ子どもが起した奇跡とは!?
母親に手をとられながら、楽しそうにダイビングをしている男の子はジャクソン・モバルセン君(7歳)。ジャクソン君は2歳の頃に自閉症と診断され、コミュニケーションを取るどころか、好きなように遊ぶことすらできない自分自身に苛立ちを覚えるような生活を送っていたそう。ジャクソン君の母であるマルセラさんは息子の気持ちをどのようにしたら分かってあげられるのか心を痛め、悩んだ結果、彼女自身がダイビングのインストラクターだったこともあり、3歳のジェイソン君に体験ダイビングを提案することに。すると、ジャクソン君は水を恐れるどころか、すぐにダイビングに夢中になったという。
ダイビングを初めて間もなくすると、ジェイソン君の体に異変が起きる。なんと、今まで話すことができなかったジェイソン君が急に3語の言葉を発したというのだ。これには専門のセラピストも驚き、素晴らしいと感激したそう。
ジェイソン君は3歳からダイビングをはじめ、4年もの間、週に2〜3回プールに通い続けている。今では「潜るのが好きなんだ。すごく楽しいよ!ママやみんなと一緒にスキューバダイビングをするのが好きなんだ。」とジェイソン君自身が自分の言葉で教えてくれるそう。
ジェイソン君の健やかな成長に、当時の幼稚園の先生は彼が卒園する時まで自閉症であることに気がつかなったと話す。
なぜ、ダイビングがジェイソン君のコミュニケーション向上のきっかけになったのか?そして、他の水遊びでもハンディキャップを持つ子どもたちの症状を改善することはできるのか?もしかしたら、水の中に入ることで開放感を感じ、いつもよりもオープンに活動できたのかもしれないとマルセラさんは話す。
(出典・画像:米WREX)
マリンレジャーだけでなく最近では環境教育的な部分でも活用されるダイビング。このニュースをきっかけに、さらなるダイビングの可能性が期待され、この業界をサステナブルにデザインすることができるかもしれない。