海中ジオパークを潜る

Tajiri / 田後

日本海のもうひとつの顔と、そこに棲む生物たち

Photo&Text
中村卓哉
Special Thanks
ブルーライン田後
Design
Panari Design
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日本海のもうひとつの顔と、そこに棲む生物たち

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ハマチトルネードに巻かれて

突然目の前をハマチの群れが覆う

突然目の前をハマチの群れが覆う

夏場のシーズン(7~8月)は「ヤマダシ」というポイントが熱い。この時期は回遊するハマチの群れが見頃となる。潮流はやや速いので中~上級者向けのポイントではあるが、船からアンカーロープ伝いに潜降するので耳ぬきなどで焦ることはない。

根まで少し泳いだら、動かずにハマチを根待ちするようなダイビングスタイル。そこまで激しい流れではないが、地形に沿って複雑に流れるタイプの潮流なので、沖合いの根まではガイドさんと同じコースを後ろからついて行ったほうが安心できる。

「ヤマダシ」の待ち根でハマチを狙う

「ヤマダシ」の待ち根でハマチを狙う

太平洋側で潜ることの多かった私自身、ハマチがこれだけ群れている光景はとても新鮮でかなり興奮した。「ヤマダシ」へは過去10回以上潜っているがハマチの遭遇率はほぼ100%。もちろん毎回大きな群れに当たるとは限らないが、かなりの高確率でハマチに出会える激アツなポイントである。

高密度な群れの写真を収めるためには、根からつかず離れずのらりくらりとホバリングしていると、時折群れのほうからこちらの様子を見にくる瞬間がある。そこでいかにハマチとの距離をつめられるかが勝負の分かれ目だ。プレッシャーをかけると散ってしまうので注意。潮流が速いときに根から離れるのは危険なので、ガイドさんの指示に従いながら、迫力のあるワイド写真をゲットしよう。

川のように群れるイサキ

川のように群れるイサキ

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