真っ赤な血に染まったイワトビペンギン~岡田裕介の海中時間~

この記事は約2分で読めます。

フォークランド諸島のイワトビペンギン(撮影:岡田裕介)

前回に引き続きフォークランド諸島です。
写真は海から上がった直後の、血に染まったイワトビペンギン。

白い体に鮮やかな赤、このペンギンを見かけた時には本当にびっくりしました。
この血だらけのペンギンは、子供が待つであろう崖の上のコロニーに向かって歩き続けます。
動きは他のペンギンと変わらず、何かを気にする様子もありません。
違うのは体が真っ赤に染まっていることだけなのです。

フォークランド諸島のイワトビペンギン(撮影:岡田裕介)

今回、ペンギンの日常を見ていて一番辛かった事は、
親鳥の死が、巣で餌を待つヒナの死に直結すること。
毎日、親鳥が海で餌を捕獲しそれを巣に持ち帰りヒナに分け与える。
それがなくなると、無力なヒナはあっさりと死んでしまうのです。

頑張って生き抜いて欲しい。

この自然の世界で僕に出来るのは、写真を撮ることと祈ること。

フォークランド諸島のイワトビペンギン(撮影:岡田裕介)

※(編集部より) 岡田裕介さんのインタビュー、公開中です!
写真家・岡田裕介インタビュー

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

writer
PROFILE
埼玉県生まれ。大学卒業後、フォトグラファー・山本光男氏に師事。
 2003 年より、フリーランスフォトグラファーとして独立。沖縄・石垣島、ハワイ・オアフ島へ の移住を経て、現在は神奈川県の三浦半島を拠点に活動中。 水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、フロリダのマナティなどの大型海洋ほ 乳類、陸上で北極海のシロクマ、フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに活動。 2009 年 National Geographic での受賞を機に世界に向けて写真を発表し、受賞作のマナティ の写真は世界各国の書籍や教育教材などの表紙を飾る。温泉に入るニホンザルの写真はアメリカ・ スミソニアン自然博物館に展示。国内でも銀座ソニーアクアリウムのメインビジュアルはじめ企 業の広告やカレンダーなどを撮影。 またミュージシャンのライブ撮影も行い、雑誌、WEB、広告などに作品を発表している。
 
HP:https://yusukeokada.com
  • facebook
  • twitter
  • Instagram
FOLLOW