旅行ライターがタイで最も感激したリゾートはリッツカールトンの新ブランド!

この記事は約3分で読めます。

水平線と一体化したようなインフィニティエッジのプール。54室しかないのにこの広さ!

オーシャナの連載でも何度か紹介しているタイのリゾートホテル。

知名度が高いのはプーケットやサムイなんですが、それ以外にもビーチから山岳地帯まで多彩なデスティネーションそろっています。
そこで、今回は僕がタイで最も感激したリゾートホテルを紹介しましょう。

場所はタイ南部のビーチエリア、クラビ。
急ピッチで開発が進むリゾート地で、まだホテル数が少ないため、実はプーケットやサムイよりも予約が取りにくい。

しかし、ここ数年で続々と高級リゾートが進出していて、エレガントなリゾートでのんびり過ごす、滞在型バカンスに注目が集まっています。

僕のお気に入りは、穏やかな湾に面して建つプーレイ・ベイ・ア・リッツカールトン・リザーブ
最高級のサービスを誇るリッツカールトンのなかでも、リザーブという新ブランドの第1号として、2009年にオープンしました。

ザ・リザーブはクラビと、昨年、プエルトリコにオープンしたドラドビーチの2軒のみ。
今後、メキシコのカボ・サン・ルーカス、ターコス&カイコスのモラレス・リーフ、オマーンのマスカット、モロッコのタムダベイなどに新リゾートをオープンさせる予定です。

さて、このリッツカールトン・ザ・リザーブ、紹介文には「その土地の歴史と文化を反映させた非常に個性的なブティックホテルです」とあります。

プーレイ・ベイもタイの伝統的な建築様式を取り入れ、民話を描いた扉やタイシルクなどをインテリアに採用したタイらしいデザイン。
ところどころイスラミックなモチーフも見受けられ、エキゾチックな雰囲気たっぷりです。

アライヴァル・パヴィリオンと名付けられた寺院モチーフの建物。夜には無数のライトに飾られる

アライヴァル・パヴィリオンと名付けられた寺院モチーフの建物。夜には無数のライトに飾られる

さらに驚かされるのが、施設の大きさ。
エントランスは細い路地になっていて、急に開ける鏡のような池にはタイの寺院を思わせる巨大な建物。
それだけではなく、唐突に現れる巨大な壁や海沿いにたたずむ広大なプールなど、すべてが大きい。

水平線と一体化したようなインフィニティエッジのプール。54室しかないのにこの広さ!

水平線と一体化したようなインフィニティエッジのプール。54室しかないのにこの広さ!

それもそのはず、このリゾートのコンセプトのひとつが“大きいこと”なんだそう。
「大造りのホテルって嫌……」と思われそうですが、そこはさすがリッツカールトン。
大きさに加えて、色や素材、小窓などを細部にまでこだわり、ホテルの施設が大きいのか、自分が小さくなっちゃったのか分からない不思議な感覚に。

客室の広さも特筆モノ。海を望むビーチ・ヴィラは室内50平方メートル、屋外スペース365平方メートルのスペースを独占

客室の広さも特筆モノ。海を望むビーチ・ヴィラは室内50平方メートル、屋外スペース365平方メートルのスペースを独占

実はここに「ゲストに童心に戻って過ごして欲しい」という、デザイナーのメッセージが込められているんです。
確かに、ここまですべてが意味なく大きいと、何だか楽しい気分になる。
『不思議の国にアリス』の世界に迷い込んでしまったような、ファンタスティックな気分に浸れます。

そして、この楽しい仕掛け満載のデザインは、以前紹介したザ・ナカフォーシーズンズ・リゾート・ランカウイと同じ、タイ人デザイナーのレック・ブンナン氏によるもの。
やっぱり彼のデザインは楽しいんですよね。

敷地内に5つのレストランがあり、写真のラ・レイのようにプライベートテーブルの利用も可

敷地内に5つのレストランがあり、写真のラ・レイのようにプライベートテーブルの利用も可

緑豊かなガーデンには54の客室が点在し、余裕あるスペースどりでプライベート感たっぷり。
施設だけではなく、目の前の湾には小さな島々が浮かび、静かなビーチから海へと続くランドスケープの美しさは楽園そのもの。

ただ真っ白なビーチがキレイとか、施設がゴージャスとかにとどまらず、空間としてのバランスのよさがこのリゾート最大の魅力。
メリハリをきかせた艶っぽさが大人の休日にぴったりです。

オマケの写真…映画『ハングオーバー!!』でパーティーシーンの撮影に使われたパヴィリオン

オマケの写真…映画『ハングオーバー!!』でパーティーシーンの撮影に使われたパヴィリオン

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

PROFILE
ビーチリゾートをメインにしたトラベルライター。
50以上の国を訪れた経験を生かし、旅行ガイドブックや旅行雑誌などを制作している。
編集プロダクション「アトール」所属。
  • facebook
  • twitter
FOLLOW