水中でファーストステージから爆発音がした時の体験談
こういう経験をした事のある人はいるだろうか?
エントリーしてしばらくして、背後で爆発音とともに、エアが吹き出し始める。
これって、わからない人にはパニック状態になる事かもしれないけど、要するに、ファーストステージのOリングが何かが原因で裂けて、そこからエアが吹き出している状態になるわけだ。
とは言っても、吸気はされるのでとりあえず、早急にエアが来なくなるというわけではない。
最初に、「ボン!」という激しい爆発音とともに、「シュー!」とエアが勢い良く放出されるので、見ていても迫力がある。
多分慣れてないビギナーダイバーであれば、すぐに泳ぎ寄って、まずオクトパスを渡し、バルブを閉めて、一緒に浮上するべきなんだろうけど、この写真に写っているのは、イギリス人のプロのビデオカメラマン。
過去にも同じような経験があったのだろう。
エアが吹き出した後、僕を見て、やれやれというポーズを取り、(助けに来なくても大丈夫)と手を差し出して、僕が近寄るのを制止し、そのままゆっくりと浮上して船に戻った。
その余裕っぷりに感心しながら、撮影をした。
しばらくして、いつの間にかタンクを付け替えてまた潜降してきて、何事も無かったようにダイビングを続けていた。
自分も一度、この状況になった事がある。
すでに何度か他のダイバーが同じような状況になっているのを見て、経験していたので、そのときはエアがもったいないから、ガイドにすぐにバルブを閉めてもらい、オクトをもらって、一緒に浮上して、Oリングを装着し直して、また同じタンクでエントリーした。
この状態になった時に、レギュレーターはどうなってしまうのか、考えた事はないのだけど、もしかしたら、オーバーホールが必要になるのかもしれない。
僕が見た多くの場合、潜降直後に発生している事が多かったので、慌てず浮上すれば大丈夫。
予備タンクが船上にない場合は、自分がしてもらったように、すぐにバルブを閉めてもらい、オクトをもらって、一緒に浮上して、Oリングを付け替えるようにすればいい。
それにしても、エアが吹き出してるシーンは、背中に雲を背負ってるみたいで、不思議な写真だな〜。