お手つきの海が楽しい @沖縄・砂辺


日本全国潜り歩き
 沖縄行脚 @本島・砂辺

あれから1カ月。

あれ

一か月前、砂辺で偶然に純殿の出会う。
タイやモルディブでガイドを経験し、《神子元ハンマーズ》でお世話になったガイド。
今は沖縄で《潜水屋》というお店のオーナーじゃ。

やっと、一緒に潜ることができた。ということで、一度は潜ってみたかった砂辺へ。

■場所は→こちら ■砂辺の概要は→こちら

海岸線沿いでセッティングをするサーファスタイル。

石がところどころに点在する砂地を歩いて「砂辺№1」へエントリー。
しばらく、ゴロタの浅瀬が続く。

ゴマモンガラに群れるソラスズメダイ。なぜ?

その前まで潜っていた〝手つかずの海〟多良間島に対して、
このスポット、ひと言で言うと〝お手つきの海〟。

体験ダイビングやCカード講習も多く、結果、餌づけも盛んに行われておる。
その影響で、浅瀬では着底するとロクセンスズメダイが近づいてくる。

振りむけば、ベラがつかず離れずずっとついてくる。
このファンキーな模様をしたベラはセナスジベラ。

ドロップオフまでくると餌づけ軍団は姿を消すが、
そこからの魚たちも人間に慣れまくっていて警戒心ゼロ。
「はいはい、また来たよ人間」、「人間、ウザくね?」ってな感じ。

ということでじっくり撮影タイム。

撮りにくいはずのカクレクマノミも寄れる寄れる。こんなサービスカットまで。

岩かげにはミナミハコフグの幼魚。岩の上にはハダカハオコゼ。
 

水深20㍍の砂地へ降りていくと、中層をグルクマの群れが!
口をあんぐり開けたまま、上へ下へと捕食を繰り返している。

砂地は生物の宝庫。

 
ヒレナガネジリンボウ、ミナミホタテウミヘビ


イソギンチャクカクレエビ。いっぱい

のんびりじっくり写真撮影な1本となった。

手つかずの海と比べて、お手つきの海は、魚の雰囲気がおもしろい。

まるで雑多なアジアの街のよう。
いろんな人が行き交う街は無秩序で無関心。損得にシビア。
しかしどこか大らかで、活気にあふれる街。

「あ、日本人がいるな」と一瞥するもののすぐに無関心。
「金次第」で笑顔になったり無表情になったり。
商売と家族が中心で、目の前のことに必死。

「あ、人間がいるな」と一瞥するもののすぐに無関心。
「餌次第」でくっついてきたり、離れたり。
飯を食うことと仲間が中心で、目の前のことに夢中。

いや〜、同じ魚でも人慣れした魚たちはこうも違うものかと。

水深もとれ、生息環境も多種多様。生物も豊富な「砂辺№1」。
こりゃおもしろい。

(2本目へ続く)

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writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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