日本初!「Green Fins」認定店の誕生に向け、恩納村で認定人のトレーニング実施が決定

オーシャナにて度々紹介している、「Green Fins(以下 グリーン・フィンズ )」をご存知だろうか。
国連環境計画(以下 UNEP) とイギリスのReef World財団(以下 リーフワールド)が始めた、サンゴ礁の生態系を保持するための取り組みだ。今回、2020年に国内で初めてグリーン・フィンズを導入した恩納村で、日本初のグリーン・フィンズ認定人(以下 アセサー)の誕生に向け、トレーニングを実施することが決定!
国際コーディネーターであるリーフワールドが今まで他国で実施してきたトレーニングの様子の画像とともに、主なトレーニングの内容を紹介していく。

グリーン・フィンズとは

グリーン・フィンズ アセサートレーニングの実施場所やトレーニング内容について

ダイビングエリアとして人気の沖縄県・恩納村でトレーニングを実施

「青の洞窟」をはじめとした、人気のダイビングポイントが点在する沖縄県・恩納村は、2018年に「サンゴの村宣言」をし、2019年に「SDGs未来都市」に選定されている。そして、サンゴ礁が広がるきれいな海を守るため、2020年4月に、環境に優しいダイビングやシュノーケリングの国際基準であるグリーン・フィンズを導入。
今回、ダイビングショップと一丸となってダイビングやシュノーケリングのガイドラインを普及させ、恩納村の環境と経済を持続可能なものにしていきたいと考え、アセサー誕生に向けたトレーニングを実施する運びとなった。各ダイビングショップへ評価・認定を執行できるアセサーを国内で育てることで、普及活動の促進を強化していくのが目的だ。

海外の人気ダイビングエリアではすでに導入が進んでいる!
日本初のアセサー誕生に向けたトレーニングの詳細とは?

グリーン・フィンズとは、主に、環境に配慮したダイビングやシュノーケリングのガイドラインの作成と、それを遵守しているダイビングショップの評価・認定を行っている。海外ではフィリピン・ベトナム・タイなど14カ国、約600のダイビングショップがグリーン・フィンズを導入している。

日本で初めてとなるこの試みでは、リーフワールド財団のスタッフが来日し、5月23日〜28日の6日間、講義と実技を合わせたトレーニングを行い、参加者はアセサーとして必要なスキルや知識を取得する。
トレーニングのプログラムには、グリーン・フィンズについて理解を深める講義や、ダイビングで評価を行うために水中で必要なスキルの練習などが組み込まれている。
また、トレーニング実施後には、アセサーとなったメンバーによる、国内初のグリーン・フィンズ認定店の誕生に向けた取り組みが行われる予定だという。

今までにリーフワールド財団がアセサートレーニングを行った際の様子

ダイビングを始めるタイミングでは、海の生態系について知らない方がほとんどだろう。だからこそ、教える側がダイビングの「遊び」としての楽しさはもちろん、海の生態系に関する知識や、環境にやさしいガイドラインであるグリーン・フィンズを伝えることが、今後も持続可能にダイビングを楽しむために重要な役割を担っているのではないだろうか。
今後、ダイビングで恩納村に訪れる予定のある方は、グリーン・フィンズの認定店が誕生しているかどうかなど、チェックしてほしい。

グリーン・フィンズ
2004年、国連環境計画が開始した取組み。ダイビングやシュノーケリング事業に対し、環境に優しいガイドラインを普及させていくことを通して、サンゴ礁を保全することを目的としている。現在はリーフワールド財団が主導する。ダイビング・シュノーケリング業界にとって、唯一の国際的な環境基準であり、厳しい評価制度を設けおり、導入後の効果測定なども行っている。設立以来、世界14カ国、約600のダイビングショップがGreen Finsの考え方を導入している。

公式ウェブサイト:https://www.greenfins.net/
リーフワールド財団
イギリスをベースとした世界中の海洋生態系の課題解決を目標とする慈善団体で、グリーン・フィンズの国際コーディネーター。地域社会や観光客、次世代のために主にサンゴ礁やサンゴ礁関連の生態系などの自然資源を有効に活用することを促進している政府、企業、地域社会、個人を支援し、海洋資源を将来にわたって確保するために世界中で活動している。

公式ウェブサイト:https://reef-world.org/
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PROFILE
奄美在住。高校生の時にブラジル留学を経験。泳ぐのが苦手で海とは縁がない人生だと思っていたが、オーシャナとの出会いを通じてOWD(BSAC)を取得。オーシャナを通じ、環境問題や海のことについて勉強中。
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