日本初!ダイビングの国際的な環境基準「Green Fins」のアセサー、認定店が沖縄・恩納村で誕生
以前にオーシャナでも紹介した、サンゴ礁を保全することを目的とされた取組み、「Green Fins(以下 グリーン・フィンズ)」の国内初認定人(以下 アセサー)誕生に向けたトレーニングを実施するというニュース。その後、6日間のトレーニングを終え、晴れて日本人アセサーと認定店が遂に誕生!そこで、オーシャナ編集部員も参加したトレーニングの内容を本記事で紹介していきます。
また、気になるグリーン・フィンズ アセサーによる今後の取り組みとは?
グリーン・フィンズとは
日本国内でのグリーン・フィンズを普及するための、はじめの一歩
恩納村役場が2020年4月に日本で初めて導入した、持続可能な観光、ダイビング・シュノーケリング事業を促進し、サンゴ礁を保全することを目的とされた取組みグリーン・フィンズ。今回、グリーン・フィンズの国際コーディネーターであるReef-World(以下 リーフワールド)財団のスタッフが来日し、6日間にわたるアセサートレーニングを行った末、日本人アセサー4名とコーディネーター2名が誕生した。
また、リーフワールド財団のスタッフと日本国内初となるアセサー4名がダイビングショップのアセスメントを行い、グリーン・フィンズ認定店が恩納村内に誕生。今回、認定を受けたダイビングショップは、D.S. アークエンジェル、沖縄ダイビングセンター、ピンクマーリンクラブ、ベントスダイバーズの4店舗。
ダイビングのお客さんへのアナウンスの様子や店舗の設備など、実際に各ショップへ出向き様々な観点から評価し、認定するまでの一連の流れを取得した。
アセサーになるまでの道のり。6日間のトレーニング内容とは?
実際に行われたトレーニングの様子を写真とともにご紹介。アセサーになるためには、一体どのようなトレーニングを行うのだろう。
1日〜2日目:挨拶 / 座学講習
トレーニング初日は、サンゴ礁の基礎知識やグリーン・フィンズ、アセサーの役割などについて学んだ。2日目は、アセサーがショップを認定するまでの一連の流れや評価システムについて学び、実践トレーニングを行った。
3日目:水中スキルチェック / プレゼンテーショントレーニング
3日目は、まずアセサーがダイビングショップの認定を行う上で最低限必要なダイビングスキルを習得するための水中スキルチェックをおこない、その後、ダイビングショップへグリーン・フィンズの取り組みについて説明する想定をした、プレゼンテーショントレーニングを行った。
4日〜5日目:恩納村内のダイビングショップに訪問し、アセスメントを行い認定
ダイビングショップに出向き、ダイビングの様子、店舗の設備などをチェック。最後に、評価結果を共有し、認定レベルを達成したショップへ認定証を授与した。
6日目:プレゼンテーションの提出・評価 / 認定式
5日間の取り組みを通し、各自プレゼンテーションを提出。その内容をリーフワールドのスタッフがチェックし、評価結果を共有。そして、最後に認定式を行い、トレーニングを受けた全参加者がアセサー、コーディネーターとなった。
持続可能な観光を創出すべく、アセサー4名を筆頭に動き出す!
今回のアセサートレーニングを皮切りに、持続可能なマリンアクティビティによる観光経済の振興にむけ、恩納村内で事業を行うダイビングショップへのグリーン・フィンズの導入と認定店を増やすべく、日本人アセサー4名が主導となり、本格的に動き出していく予定だ。
オーシャナは、グリーン・フィンズの取り組みに賛同し、サンゴ礁をはじめとした海の生態系に配慮したダイビングの仕方を推奨している。次の世代にも綺麗な海を受け継いでいけるよう、ダイビング事業者だけでなく、一個人としても持続可能なダイビングを心がけていきたい。
え、そうだったの!?海にやさしいダイビングの仕方<日本語訳ガイドライン付き>