【カメラ2】 「全部欲ばりたい!」を実現
とある著名なカメラマンに「写真を上手に撮るには?」と聞くと、
返ってきた答えは「まずは、いいカメラを買うこと」じゃった。
情熱、知識、技術、いろいろな要素はあれど、まずは道具。
どんなに著名なカメラマンでも、コンデジで撮っている人はいない。
とことん写真を追求したいならそりゃ高価な1眼レフがいいのは間違いないし、
被写体によってレンズを使い分けるのがベスト。
実際、一眼レフ2台体制で潜る水中カメラマンも多い。
しかし、カメラマンでないわしにとって、
一眼レフカメラ&ハウジングはちと大きくて重い。そして高い。
それに、できることならレンズを交換することなく全部を1台で済ませたい。
とはいっても、コンデジだとちともの足りない。
そんなわがままを追求した結果、行きついたカメラがこれ。
■OLIMPUS PEN Lite + PT-EP01(ハウジング)
※レンズは「M.ZUIKO14-42mm」(28-84mm相当)
小さくて軽くて持ち運びも便利。そしてリーズナブル。
ズームレンズなので大物も群れも小物もこれ1台でわしには十分。
わしの取材のお供はいつもこのカメラじゃ。
★根付き魚群に最適!? 渦巻く魚群もカバー
魚群といえばフィッシュアイなど画角の広いレンズという印象があるが、
ハナダイやスズメダイなどは、広すぎて逆に分散した印象になってしまいがち。
28mmだと密集感が出せてむしろよい。
回遊魚も迫力たっぷり。
★地形は生物との組み合わせで表現力アップ
ケーブやサンゴなど、地形自体の迫力を表現するにはちょいと画角が足りないが、
生物を入れることによって、背景として最強の絵になる(と思っている)。
★海の生物たちも表情くっきり
カエルアンコウやハダカハオコゼぐらいの大きさの生物の表情をじっくり撮るのに最適。
ズームもあって寄らずに撮れるので、生態写真や逃げる被写体にも強い。
★マクロレンズを付けてさらに小物に迫る!
付属のマクロレンズはカパッとかぶせるだけ。
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寄っても引いても撮れるし、表情もくっくり。
すぐに引っ込むハゼも、セオリー通り、押さえつつ寄っていけばバッチリ撮れる。
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表情もくっきり!
粘ってさらにペアの写真も。
★28mmらしい写真を狙いたい
フィッシュアイほど広くなく、マクロレンズほど近くないが、
逆に28mmらしい写真というのがある。
わしなりの答えとしては、単体として撮られがちな被写体を背景まで考えて撮ることじゃ。
つまり、「あ、ハダカハオコゼだ!」とコンデジやマクロレンズだと
ハダカハオコゼだけを撮ってしまうが、「主役をどこに置いて撮ろうかのう〜」など、
ハダカハオコゼを中心とした絵として撮ってみるといいと思うぞ。
★陸上の写真もこれ1台でOK!
このPEN Lite。陸上写真がものすごい。
絞り? シャッタースピード? 補正?
そんなのよくわからんという人やいちいち面倒くさいというわしのような人は「i AUTO」。
勝手に絞りやシャッタースピードを決めてくれるだけでなく、
簡単にいえば「脚色」までしてくれる。
空がとにかくきれいに撮れる。金ぴかもより金ぴかに
また、「シーン選択」を使っても、さまざまな場面に合わせて勝手に脚色してくれる。
「夕日モード」
ケーブ内の人物撮影は難しいが「夜景&人物モード」で割と撮れる。
とあるカメラマンいわく「ズルイな〜」と言うほど(笑)、押すだけできれいに撮れる。
〝自然をありのまま〟にこだわる人にはおススメしないが、
〝きれい〟に〝考えることなしに〟撮りたい人にはおススメじゃ。
★サブのコンデジ(μ8010)との最強コンビ
PENと共に携帯している「μTOUGH-8010」にワイコンつけて潜れば、
小物から大物まで何でも撮れる最強コンビなのじゃ。
※「μTOUGH-8010」についてのリポートは→こちら
ということで、これからも愛機PEN Liteと共に全国行脚の旅は続く。
【和尚の装備】
☆カメラ/E-PL1
http://olympus-imaging.jp/product/dslr/epl1/index.html
○レンズ/M.ZUIKO 14-42mm ○ハウジング/PT-EP01
○フラッシュ/UFL-1 ○マクロコンバージョンレンズ/PTMC-01