御蔵のイクラ
どうしても覚えられない、
もしくは何度も間違えてしまう魚の名前ありませんか?
例えば、スジクロユリハゼ。
いつも、「あれ? クロスジユリハゼだったっけか?」となってしまう。
と言っているそばから、あれ? クロスジユリハゼだっけ?
と図鑑をチェック(笑)。
最初、「スジが黒い」と覚えようとしたが、
いざ思い出そうとするときになると「あれ? 黒いスジだっけ?」。
意味なし。
それならばと、
「〝が〝を入れておかしくない方」と覚えたようとしてみたり。
つまり、「スジ〝が〝黒いハゼ」はOKだが、「黒?が?スジ」だとおかしい。
妙案だと思い「スジが〜〜黒いハゼ」と”が”を強調したりしていたが、
結局「あれ? 黒が〜〜スジのハゼだっけ?」。
スジクロユリハゼめ。
脳のミソが足りないと言われればそれまでだが、
昔、マンタをどうしてもオニマキイトエイと言ってしまう人もいた
(もちろん、オニイトマキエイね)。
きっと人によってポイントがあるのだろう。
そして、僕の最大の難敵は、御蔵のイクラ。
きっと、一瞬変だと思わなかった人もいるはず(いないか……)。
もちろん、正解は御蔵のイルカ。
しかし、御蔵のイクラは韻を踏んでいるうえに2語も同じなため、
ついキーボードをたったかとリズムよく打ってしまう。
御蔵のイルカ いつかはいるか いくらでいるか イルカはイクラ?
ヒァウィゴ〜
たちが悪いことに、打っているならまだしも、
校正紙を読んでいても、集中していないと音が同じなので、
「御蔵のイクラ……」とスルーしてしばらくしてから、
「御蔵のイクラて!」とやっと自分に突っ込みが入る。危ない危ない。
実際、校正さんも自分もスルーして、
こっそり雑誌に出てしまったことも大昔にある(内緒)。
「御蔵のイクラは5〜11月がベストシーズン!」って、
なんか、すべてが大ウソ。
あ、話はちょっと変わって、思い込みといえば、
初心者のころ、ベテランさんが「ギンガメ」と言っているのは、
カメだと思っていた。ありがちありがち。
でも、その後しばらく「銀亀鰺」だと思っていたら、
「銀紙が名前の由来」というガイドさんに出会ったため信じて疑わなかったが、
少し前に違うガイドさんに「銀河が由来! 銀河目だってば」と笑われた。
それに、ギンガメ-アジ、ギンガ-メアジとガイドさんの意見も分かれたり。
いずれにせよ、御蔵でイクラは売っていません(笑)