コンビニ店員が2を飛び越える件

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小さい話である。

ビール、チュウハイ、ポテチ、雑誌、焼き鳥をコンビニで買う。
店員は言う。
「温かいものと冷たいものは一緒の袋でよろしいでしょうか?」

よろしいですとも、よろしいですとも。
袋はなるべくひとつがいいので、
何も言わずに分けようとしたときでも「一緒でいいです」と言う。

「ありがとうございます」と言った店員は、
なんとビールとチュウハイの間に焼き鳥を置く。
これでは、さっきあなたにチンしてもらった焼き鳥が、
帰るまでに冷え冷えになってしまうじゃないですか!

1.温かいものと冷たいものを、袋で分ける。
2.温かいものと冷たいものを、他の商品でしきる。
3.温かいものと冷たいものを、くっつける。

なぜ、2を飛び越える!?
袋は一緒でいいと言ったが、焼き鳥を冷やしていいとは言っていない。
ちょいと頭を使って普通に考えればこの手順でしょう?

「2は?」と言いそうになるが伝わらないので、
「ビールと焼き鳥はポテチか本でしきってください」と言う。心の中で……。

何とかこ2の飛び越え事件について店員に分かってもらおうと、
いかにも女々しく小心者な行動に出る。
店員の目の前で、手にしたばかりの袋からすぐに焼き鳥だけ取り出し、
「くっつけちゃうのは嫌なんだい」アピール。あぁ、小さい(恥)。
しかし、店員は一瞥するが特に気にする様子はない。

これでは、焼き鳥を家まで我慢できずに取り出しちゃう
ただの食いしん坊おじさんだ。

これは、本当によくある。僕が気にし過ぎなのだろうか……。

まだある。こちらは尊厳にかかわる重大な問題だ。

まだ社員の頃、近くのコンビニでたまにエロ本を買っていた。
DVDの付録がまだ目新しく充実してきたころで、
ついキャッチコピーに引かれて買ってしまうのである。

このコンビニでは気をきかせて、
エロ本は茶封筒に入れてからコンビニ袋に入れてくれていた。
そういうマニュアルだったのだろう。

でも、何だかコソコソするのは逆に恥ずかしいと思い、
ある日「あ、袋に入れなくていいです」と言ってみる。
ふふふ。正々堂々とエロ本を買う俺ってば素敵。

などと思っていると、こともあろうに、
商品の入った袋の一番上にエロ本を置きやがる。しかも、エロ本の表紙は上。

「ハッスルMAX〜疾風怒濤の8時間映像に終始ヌキっぱなし!〜」
僕が釣られたキャッチコピーが丸見え。

誰がアピールしろと言った?

店員は、そのままのんびりとレジを打ち、お金をもらい、釣りを……
なんてやっていれば、そりゃ後ろのお姉さんだってジロジロ。
僕はただただ変な汗をかくしかない。

1.エロ本を茶封筒に入れてから、コンビニ袋に入れる
2.エロ本を見えないようにコンビニ袋に入れる
3.エロ本をコンビニ袋の見える位置に置いてアピール

だから、2を飛び越すなってば!

次に買ったときも、透けて目立つところにおいて、
「夏のパンティ娘はじめました」がばっちりこちらを向いている。

近所で変質者が出れば、
「そういえば、いつも変なエロ本を買っている黒いヒゲ男に心当たりが……」
となるに決まっているではないか!

失敗はいいんです。でも、考えないのはよろしくない。
コンビニ店員さん、頼むから2を抜かさないでください……。

 

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
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〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
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