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偶然にもジェントルマン閲覧無制限

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徒然コラム
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今や結婚して一児のママとなった女性。

たまにお茶をするくらいの仲のこの彼女、
僕のことをとんでもなくジェントルマンだと思っている。
僕も引っ込みがつかなくなって、ジェントルマンなフリをし続けている。
もちろん、ジェントルの意味すらよくわかっていない。

旦那さまの女性問題に関する愚痴を聞けば、
本当は激しく旦那様に共感していても、
「結婚しても奥さんに対して努力しなければダメ」、
「30も超えて結婚したなら、浮気心がなくなってから結婚しないとだよね」などと、
〝自分ができそうにない〝ことばかり言ってみる。

ジェントルマンだから仕方ない。

もはやジェントルマンごっこが楽しくもある。世間を騒がす女詐欺師も、
お金だけでなく、むしろこういう自分が作り上げた虚像を楽しんでいるに違いない。

なぜ、ジェントルマンになったのか。とっても簡単な理由だ。

彼女と出会った7〜8年ほど前。
僕は下半身に爆弾を抱えていたのである(具体的にはツッコまないで……)。
つまり、チョメチョメが物理的にできない状態。

彼女と出会ったのは飲み会。

友人たちは僕の爆弾について知っている。
そういう方面の話になると悪ノリしてネタにされること間違いなしだったので、
とにかく下の話をしないように、またそっちにいきそうになれば慌てて軌道修正。
もちろん、普段は軌道修正どころか二乗倍数的に乗っていくわけだが、
このときは下ネタが苦手で海の大好きなジェントルマンが一丁上がり。

下ネタを言わなかったことが功を奏したのか、
彼女とはお互い何となくメールでやりとりをするようになり、
当時彼女がいたにもかかわらず、スケベ心に勝てず二人で会うことに。

でも、スケベ心があってもスケベができないという。
ジェントルマンというより宦官かも(笑)。

なので、食事していても最初からそんな気はないし、
いつだって「そろそろ終電だから帰ろう」とジェントルマン。

もちろん、爆弾が解消された暁には……という期待もあった。
だが、爆弾が解消される前にいいムードになってしまい、
「どう考えても今日でしょ!」と思ったかどうかは知らないが、彼女からそんなオーラが。
伝統を重んじる厳格な僕は
「据え膳食わぬは男の恥」という昔ながらのしきたりを当然ながら尊重して生きているが、
物理的に無理なものは無理なのだ。

そこで、あろうことか当時の僕は
「もっとお互い知り合ってからにしよう」的なことをのたもうた。
そして、言っているうちに自分の言葉に酔っぱらってきて、
「大事に思っているからこそ軽はずみなことはしたくない」的なことも。
死ねばいいのに(笑)。

「この時代、こんな男性がいたとは!」と思ったかどうかは知らないが、
プラスの効果は確実にあったように思う。

いろいろあって爆弾の解消は長引いて……。

まったく手を出さない僕に対して、
彼女は「ってか、もう充分、知り合ってね?」と思ったかどうかは知らないが、
「大事じゃないのかな……」とか「なんで手を出してこないんだろう……」という
不安や疑問といった類の空気を察した僕は、
破れかぶれで「実は彼女がいて……」と告白をしてみた。

するとこれが思わぬ効果。

「彼女がいるのに気になっている子と会ってしまって罪悪感に苛まれて
苦しんでいる」という演出効果。
さらに、「彼女がいるときは絶対に他の女性とそういうことをしないジェントルマン」
という看板を背負うことに。十字架ともいう。

偶然にもジェントルマンの誕生。シュワッチ。

もちろん罪悪感というより「何だかいろいろ困ったなぁ」と思っていただけだし、
世の中に絶対はない(笑)。

その後、なんやかやでジェントルマンごっこをしていたら「友達でいよう」ということになり、
やがて彼女には彼氏ができ3年後くらいには結婚。

彼女は「彼氏がいたら他の男性とは絶対にそういうことをしない」という
変わった信念を持っていたし、僕はジェントルマンになってしまったので、
何もないままかれこれ7〜8年のお付き合い。

冗談はさておき、彼女とは何だかとってもいい関係な気がする今日このごろ。

この、はからずも貞操帯をつけられてしまった期間の経験は、
女性との友情をはじめ、いろいろ考えるうえでとってもいい経験となったのでした
(本にしてみたいなぁ・笑)。

 

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