八重山の海で「シューボコ」

当サイトの連載小説「シューボコ」。


http://diving-commu.jp/boco/category_209/

西表島に滞在してから1〜2話ずつ読み返し、昨晩最終話を読了。
そして、僕は最終話の舞台となる石垣島の海にいる。

僕の思う、この小説の構造の面白さ。

津川ジタンを主人公に、津川治夫が書いた「シューボコ」を読む陽子。
津川ジタンを主人公に、一色さんが書いた「シューボコ」を読む読者。

陽子も読者も11話までは一緒に読んでいるけど、12話は読者だけが読んでいる。
12話で「シューボコ」の中に入ってしまった陽子。

はて。

11話が最終話だと思っている陽子のように、
12話が最終話だと思っている僕がいる。

この一週間、津川の愛した海で、ふとした瞬間に、
確かに津川ジタンや陽子を感じて潜っていた。

ひょっとしたら。

僕は13話の中にいるのかもしれない。
最後に陽子は予感した。

終わるのではない。始まるのだ。

シュー、ボコボコボコ。

水中でダイバーが吸って吐きだすエアの音。
ダイバーだけが感じる、生きている実感。

物語はずっと続いていく。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
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〇NPOプロジェクトセーフダイブ
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〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
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