モルディブのリゾートホテルでスケスケ系がブーム
デザインという視点でリゾートホテルを見た場合、世界のリゾートシーンを牽引しているのはモルディブでしょう。
ドカーンと海に突き出した巨大な水上プールとか、目の前を魚が行き交う海中レストラン、星のように輝くLEDライトのプールなど、見ているだけで楽しいデザインが次から次へと登場し定着していく。
今をときめく建築家や空間デザイナーが競って遊び心あふれるデザインを発表するさまは、まるでリゾート建築の実験場です。
そんなモルディブで最近よく目にするのがスケスケ系。
もともとモルディブには、ガラス張りの床やテーブルを備えた水上ヴィラが多く、いつでも海を感じていられるデザインとして好評でした。
その流れでスパの床がガラス張りだったり、バスタブが海に面して配されていたりするリゾートが増えました。
そして「ついにここまで来たか…」と思わせてくれたのが、昨年2月にオープンした「アナンタラ・キハヴァ・ヴィラズ」。
水上ヴィラに配されたバスタブは、何と底が透明スケスケなんです。
もちろん入ってみましたが、まあ落ち着かないですよね〜。
海を間近に感じられるのは確かですけど、なんでしょうこの心もとない感じ。
でも何かから解放されたような心地よさがあったのも事実。
このリゾートはスケスケ好きなようで、トイレの床もガラス張り、シャワーの床もガラス張り。
基本的に水上ヴィラの下にスノーケラーが……なんてことはないはずなので、大切な人と一緒に開放感に浸るっていうのが正しい過ごし方でしょう。
そして次の日、「いや〜、底が透明のバスタブとはね……」なんて感心しながら別のリゾートへ移動。
目指すはラーム環礁初のリゾート「シックスセンシズ・ラーム」です。
スタッフに連れられて水上ヴィラへ入ると、上には上がありましたよ。
底が透明どころじゃないです。もうバスタブ全部がスケスケ。水槽の魚みたいなもんですね。
斬新なアイデアで、リゾートとしても面白いんですが、密かに「何だか沼津ICあたりのホテルにもありそうだな〜」と思ったのでした。