ダイビングが好きなのに嫌いなことに!? 〜YESとNOの使い方〜
Yes / No
ィエス/ノー
みなさんこんにちは!
普通は、Yesといえば「はい」、Noといえば「いいえ」ですよね。
覚えていますか? 実はそうじゃないときもあることを……。
1本目のダイビングが終わって、休憩中。
2本目までには時間があると思い、準備もせず休んでいると”Aren’t you coming?(来ないの?)”と聞かれました。
そんなとき、どう答えますか?
「いいや、行くよ!」というつもりで「No!」と答えた人、ぼやぼやしてると置いて行かれてしまうかもしれませんよ!
ちょっと無理やりな状況設定でしたが……
“Yes”と”No”は状況に応じて意味が逆になるという例です。
否定形の質問に対する返答が逆になっている方をよく見かけます。
この例では、行く場合は”Yes, I’m coming”が正解です。
日本語では、聞かれた質問に対して肯定するときは「はい」、否定するときは「いいえ」で答えていると思いますが、英語では、質問が肯定形か否定形かにかかわらず、肯定形で聞かれているとみなして返答することになっています。
たとえば、日本語で「ダイビングは好きじゃない?」と聞かれたら、答えは「いいえ、ダイビングは好きです」ですが、英語で”You don’t like diving?”と聞かれたら、答えは”Yes, I like diving”になります。
“No”と答えてしまうとダイビングは好きじゃないという意味になり、ダイブショップだった場合は「じゃあ何しに来たの!?」ということにもなりかねません(笑)
余談ですが、この背景には、英語は肯定的な表現を好むからという説もあるようです。
質問も肯定形が多いため、相手の質問がどちらであれ、それを肯定するなら”Yes”、否定するなら”No”と決めておいた方が誤解が生じにくいから、ということが理由のようです。
上の話はあくまで一説なのですが、なるほど、日本語なら「合図するまで潜降しないでください」と言うところを、英語なら”Stay on the surface until I give the signal(合図するまで水面にいてください)”と言った方がすっきりとした表現です。
話を戻すと、英語の場合、相手の質問の形に関係なく返答は「Yes+肯定形」と「No+否定形」のどちらかしかないということになります。
簡単に言うと、質問の形は無視して内容だけ考えて答えればOKということです。
“Did you see the whale shark?(ジンベエザメ見た?)”という質問にも、
“Didn’t you see the whale shark?(ジンベエザメ見なかったの?)”という質問にも、
見たなら”Yes(I saw the whale shark)”、見てないなら”No(I didn’t see the whale shark)”でよいわけです。
また、少しややこしいですが、よく使われるのが”Do you mind〜?”の形の質問です。
“Do you mind if I sit here?(ここに座ってもいいですか?)”
“Do you mind waiting?(待ってもらってもいいですか?)”などと聞かれた場合、
“mind”は「気にする」という意味なので、
「気にしない(座ってもいい、待ってもいい)」ときは”No”、
「気にする(座らないで欲しい、待ちたくない)」ときは”Yes”になります。
感覚に慣れるまでは、突然質問されると戸惑ってしまうかもしれませんが、「英語の質問は肯定形とみなす」とポジティブに思い出してみてくださいね!