女性ダイバーにとって当たり前!? 自由気ままなダイビングひとり旅

セブ(撮影:越智隆治)

ほとんどの女性ダイバーはひとり旅に抵抗ない!?

先日、女性ダイバーに行ったアンケートQ.女性のダイビングひとり旅に抵抗ありますか?の結果が出ました。

女性が泊りがけでするダイビング一人旅に抵抗ありますか?

  • 抵抗ある (14%, 46 Votes)
  • 最初は抵抗があったが今はない (30%, 101 Votes)
  • 最初から抵抗ない (56%, 189 Votes)

Total Voters: 336

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女性ダイビング一人旅をしたことありますか?

  • 一人旅したことはない (14%, 47 Votes)
  • 一人旅したことはある (18%, 61 Votes)
  • たまに、ときどき、一人旅 (26%, 85 Votes)
  • 基本的にいつも一人旅 (42%, 139 Votes)

Total Voters: 332

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(以下の質問だけ、複数回答が可能です)

なぜ、ダイビング一人旅をしますか?

  • その他 (4%, 21 Votes)
  • 新しい出会いが楽しみ (13%, 75 Votes)
  • 一緒に行く人がいない (12%, 70 Votes)
  • 友達と休みが合わないので仕方なく (22%, 129 Votes)
  • ダイビングに集中したい (12%, 71 Votes)
  • 自由気ままで気兼ねしなくていい (38%, 221 Votes)

Total Voters: 315

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泊まりで行くダイビングひとり旅に抵抗のない女性ダイバーは、なんと86%!
女性ダイバーのほとんどが抵抗ないという結果になりました。

また、実際にダイビングひとり旅をしたことがある女性ダイバーは86%にものぼり、いつも一人旅という人も42%いることがわかりました。

JTBのアンケート・「ひとり旅」に関する調査で、一般の旅行を対象に「ひとり旅をしたことがある」という女性が55.2%ですから、86%のダイビングでは、より女性がひとり旅をする傾向があるといってよいのでしょう。

半数近くの女性ダイバーが頻繁にひとり旅をしていることを考えると、ダイビングにおける女性のひとり旅は、もはや当然のスタイルといってよいのかもしれ ません。

ただ、注目したいのが「最初は抵抗があったが今はない」が30%、「抵抗ある」が14%と、最初のころは多くのダイバーに抵抗があった点です。

実際、僕が連載している雑誌のQ&Aコラムでも、女性のひとり旅に関する不安やどう見られているのかを相談してくるダイバーさんは定期的にいます。

彼女たちの不安は、「身の危険」や「トラブル時などに相談相手がいないと不安」など実際の旅の上でのものもありますが、「一人だと寂しい」、あるいは「寂しい人だと思われる」といった不安もあるようです。

こうした不安がダイビングを続けていくうえで解消されるのは、ダイビングではこうした不安が取り除かれる状況にあるからでしょう。

普通の旅行とは異なり、ダイビングツアーの場合、現地でガイドや他のゲストとほとんど一緒に海にいることが多く、話し相手もいるし、夜、食事が一人でつまらなければ、夕食も一緒に食べたりすることも一般的。
同じ趣味を通じて時間を共有するので、会話も弾み、打ち解けやすい環境です。

その最たるものがダイビングクルーズで、逆に「人間関係が濃すぎた」なんて声もあるくらいです(笑)。

また、旅の不安、特に海外旅行に関しても、パッケージに申し込めば旅行会社のケアを受けられるので、言葉や行動にもさほど不便は感じません。

結果、一人で潜りに行ってもなんら問題ない、というより、逆におススメだという声が多いのもうなずけます。
ダイビングを続けていくうちに、こうしたダイビング事情を知り、やがて抵抗がなくなっていくことがアンケートに表れているのでしょう。

逆にこうした事情を抱えている人には、こうした事情をお話しています。

セブのダイバーの輪(撮影:越智隆治)

ひとり旅に行く女性ダイバー像

ひとり旅に対するネガティブなイメージとしては、「寂しい」「つまらない」、あるいは「寂しい人と思われる」といったものがありますが、実際によくダイビングひとり旅をする人へのアンケートでも「友達と休みが合わずに仕方なく」(41票)、「一緒に行く人がいない」(22票)と本来なら友達と行きたいけど仕方ないという人も多いのは確かです。

しかし、最も多いひとり旅の理由は「自由気ままで気兼ねしなくてよい」(70票)。

つまり、ひとり旅に抵抗がある人が不安に思っていることを、むしろポジティブにとらえていて、ひとりで旅することは寂しいのではなく、自由気ままで、「新しい出会いが楽しみ」(24票位)で、「ダイビングに集中できる」(23票)ということになるのです。

これらポジティブな意見からは、人の意見に左右されない強くて自立した女性像が浮かび上がってきます。
周りの男性ダイバーにひとり旅の女性の印象を聞いてみても、「カッコいい」「クール」「サバサバしていて、付き合いやすい人が多い」という意見が多く、よくひとり旅に行く女性たちに聞くと「どう見られているかなんて考えたことない」といった答えが返ってきます。

逆に、決して一人で行かない女性ダイバーたちに話を聞くと「一人で行く女性って、良くも悪くも強いなって思います」「おひとり様って感じ」というお答え。
こうしたネガティブに感じる人もいるのは確かですが、ひとり旅派からすれば、そんなことを気にするのもおかしな話で、個人的にもどうでもよい話だと思います。

ということで、今や当たり前のダイビングでの女性ひとり旅。
ひとりで行くことにこだわる必要はありませんが、みんなで行くことにこだわる必要もないと思いますので、もちろん、海外の僻地へ行く場合など、気を付けるべきは気を付けて、世界中の海を楽しんで欲しいと思います。

最後に、「ひとり旅の女性ダイバー、どう見える?」の答えとして秀逸だったのが、とある男性ダイバーの「狙い目」という答え。
なかなか含蓄あるお言葉であるような気がしないでもないお言葉です(笑)。

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writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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