「スキン上手にダイビング下手なし」スキンダイビング講習会レポート
先日、都内プールにてスキンダイビング講習を開催しました。
“スキン上手にダイビング下手なし”と言われるように、スキンダイビング(3点セットを装着して潜る)は、スキューバダイビングでスキルアップする近道、というより基礎となります。
息の続く範囲で、身ひとつで水と対峙するスキンダイビングは、水中での効率のよい体の使い方や水慣れなどが求められます。
呼吸が確保されBCジャケットで浮力調整のきくスキューバダイビングと違って、ごまかしが効かない分、如実に“水中で遊ぶ”能力・実力が問われるのです。
というと、訓練のようにも聞こえてしまいますが、それ自体が楽しい遊び。
スキンダイビングができるようになれば、気軽に海と遊べて、憧れのイルカやクジラとも大接近。
海遊びの幅がグンと広がります。
「私には無理かも……」という人も少なくありませんが、とにかく、フォームとコツを頭で理解しさえすれば、短時間で、ある程度潜れるようになります。
“知らない”だけの人が多いように感じます。
今回の講習でも、スキンダイビングはおろか、深いプールが怖いと言っていた女性の参加者が、講習終了時には5mの水底にタッチできるようになり、「私には無理かと思っていましたが、底にタッチできて感動でした! 水への恐怖心が薄れた気がします。プールでの練習、必要ですね」と手ごたえを感じたと同時にプール練習の重要性を肌で感じたようでした。
もともと素潜りが普通にできている人も、完璧なフォームを目指す過程で得るもの多いはず。
フィン先の美しさまで求めることで、見えてくることもあるものです。
そんなダイビングの基礎となるスキンダイビング。
昔のダイバーたちはダイビングと同じくらい練習をよくしたものですが、今はなかなか練習する機会自体が少なくなっているようです。
海で会う人とお話をすると、「やったことがない」というダイバーも多いので、ことあるごとに「スキンダイビングももっとやった方がダイビングも海遊びの幅も広がりますよ」と言っていますが、「練習したいけどする環境がないんですよ!」という声が返ってきます。
そうした声に応えようと、僕らもスキンダイビング講習会を開催したりしているのですが、いつもあっという間に埋まることを考えると、やっぱり練習したい人は結構いるのかもしれません。
ただ、僕のスキンダイビングの基礎講習は、はっきり言って一度聞いていただければ十分。
あとは、気軽に利用できるプールが、都内など身近なところにもっとあるといいのですが…。
そういう方が講習会の横で気軽に「ただ泳ぐだけ」という場も設けられるように、オーシャナでは今後も講習会を増やしていきます。
※さらに追求をしたい方は、ぜひ、プロのフリーダイバーの岡本美鈴さんの講習にご参加ください!