「外国人はスリル、日本人は癒し」日本と海外で違うダイビングのお国柄とは
こんにちは!
ダイビングを趣味として選んでから、日本人だけでなく外国人とも潜ることがここ4年間多くなっており、 外国人ダイバーと日本人ダイバーの意識や行動などの違いがいくつかある事にも気づいています。
今週は、外国人と日本人の間でダイビングにおいてどのような差が生じているのか自分の印象を少しまとめました。
バディ潜水が主流でない日本人ダイバー
まず、日本のダイバーは自分たちだけでの潜水、バディ潜水は主流ではないようです。
一度オーストラリアで潜った時、直接ショップに行き、バディ単位で潜水しました。
ボートの人たちは皆初対面で、その場でバディのペアを組んで、ポイントの地図を見て相談してから、ガイドなしで潜った事を覚えています。
楽しかったものの、初めて潜る場所だったので、やはり少し違和感はありました。
日本でも、バディ潜水を行っている人も決して少なくはないですが、大抵はダイビングショップに頼んでガイドを先頭にグループで潜っているようです。
その理由はいろいろあるのかもしれませんが、ダイビングの好みが違う印象があります。
外国人ダイバーを魅了するものはアドベンチャー性の高いダイビング(大深度、沈船等)で、日本にもアドベンチャーを重視する人はいるのでしょうが、男性よりも女性ダイバーの数が多く、その女性達はのんびりと浅い場所で綺麗な魚を見るような、癒しを求める感じがします。
このため、バディ潜水を行うのは大抵外国人、男性同士やベテラン女性ダイバーかも知れません。
ロギング好きの日本人ダイバー
こんな癒しを重んじる日本人ダイバーは、外国人ダイバーと比べて生物の名前をたくさん知っている印象もあり、ダイビング中に見た物に対してとても興味を持っているようです。
「カメラ小僧」と言えるのでしょうか?熱心に写真を撮っているダイバーも少なくありません。
私自身もログブックや水中写真に集中し、「記録」をするタイプの人で、日本で潜る時のガイドはいつもログ付けの時間を作ってくれて、皆で話し合いながらログ付けをして、写真をシェアしながら魚の名前などを記録する様子がとても好きです。
これとは逆に、オーストラリアやバリ島などで潜った時はそんな時間があまりなかったようで、日本で潜っている外国人も時間をかけてログ付けしないような気がします。
ログ付けはビギナーがやるもので、定期的に潜る人は飽きてもうやらないと言う外国人ダイバーにも会った事があります。
もちろん、水中生物や写真、動画には興味がありますが、ログ付け等を通しての「記録」の面は外国人ダイバーの間にはあまりない気がします。
ログ付けに関して一つ疑問に思っている事が、日本人は自分のログブックを他の方に回してサインやコメントをしてもらう事です。
私も何度かこれをした事があり、同じポイントで同じ生物を見たグループメンバー同士間のつながりが深まっていくような感じで、とてもいい考えだと思いますが、外国人は大抵自分で自分のログ付けをして、ガイドにサインしてもらっています。
その差が私にとって非常に面白いです。
日本人は癒し、外国人はスリル!?
日本人においても外国人においても、ダイビングがレジャーとなっていて、皆で楽しく潜っている点ではもちろん何も変わりありません。
しかし、日本人は癒しを、外国人はスリルやアドベンチャーを求めているような気がします。
外国人のこういったスリルやアドベンチャーを求める目的は様々だと思いますが、ダイビングに対する思いはレジャーの主流な日本人とは少し違うと思います。
この点は、一緒に潜っている日本人と外国人の器材を見るとよくわかります。
外国人は大抵黒や濃い色が多く、日本人はあちこちでピンクの手袋や黄色のマスク等、様々な「色」が見えます。
私にとって黒の器材はかなりシリアスな、本格的なイメージがあり、ピンクや黄色は明るくて楽しいイメージがあります。
イギリス人と日本人のハーフである私は、その中間くらいで楽しもうと思います。
ドリフトダイビング等、もう少し難しい環境に挑戦するのも好きですが、同時にゆっくりとダイビングを楽しむ事もできればと思っています。
*来週は一緒に潜っている外国人ダイバーたちが気づいた、日本人ダイバーとの違いについてご紹介します。