外国人ダイバーに聞いた、日本人ダイバーの印象とは?

日本人ダイバーと外国人ダイバー

先週、外国人ダイバーと日本人ダイバーの違いについて自分の印象をまとめました。

今週から来週にかけては、このテーマを続けて、ここ数年間一緒に潜ってきた外国人達に、日本人ダイバーについてどう思っているのか聞いてみました!

沖縄で潜ったアメリカ人観光客(40代)

「日本人ダイバーは ガイドやバディーによくくっつくと思う。
沖縄で一緒にいた外国人ダイバーは海や生物に感動していて、何回もガイドやバディーから少し離れて自分達で泳いでいた」

「また、ダイビングを終えて港へ戻る時、外国人ダイバーはビールが買える所やレストランの場所を知りたいけど、日本人ダイバーは魚の名前を知りたい。すぐログ付けを始めて、1時間半ぐらい色々書いている。研究好きな、知識欲が多い、日本人ダイバーはそんな感じ。物を見るよりも観察する。とてもいいことだと思う。」

東京駐在フランス人(40代)

「日本人と潜る時、ゲージやオクトパスが引きずられているのをよく見かける。珊瑚やダイバーにとって危険なのに」

「また、最近面白いと思ったのが、15人ぐらいのダイバーが 一匹のウミウシを囲んで高そうなカメラで写真を撮っていた様子。しかも皆同時にストロボもたいて。あまりにもストロボが多くて、あのウミウシ、もう目が見えなくなっていると思う。日本人ダイバーは本当に生物に興味があるんだね」

「一度、一人のビギナーダイバーと潜った事がある。彼の2本目のダイブだったので12mぐらいまでしか潜らなかったけど、新品なナイフ、コンパス、SMB(フロート)を全部持っていきたがった。緊張していたと思うけど、日本人ダイバーは資格をとった後、すぐに色んなガジェットを買うの?」

東京駐在ベルギー人(30代)

「日本人ダイバーを見る時、オクトパスやゲージ等がすごくぶら下がっている印象がある。レンタル器材だからあまり気にしなくてもいいと思う人もいるかもしれないけど、これちょっと危ないし珊瑚にもよくない。でも、国籍の問題よりも経験の問題かもね。水中浮力とかも誰にだって最初はすごく難しいし」

日本人ダイバーと外国人ダイバー

東京駐在イギリス人(30代)

「伊豆で、3人のダイバーが水から歩きながら上がって来た。前のダイバーは後ろの2人の手をとって、水から引っぱっていた。その2人は器材も全部背負っていて、普通な感じだった。水も浅かったし、フィンを持って器材を脱ごうとしていなかったので、何で前のダイバーの手をつないでいるのだろうと思った。でも友達は、前のダイバーがインストラクターで後ろの2人はビギナーだったかもしれない、日本で体験ダイブをやる時、客は器材を触ってはいけない、最後の最後までインストラクターが全部やる、と説明した。That’s the Japanese way、だって。
体験ダイビング中もインストラクターがずっとタンクを持っているんだってね。海外で体験ダイビングをやった時はゆっくりとインストラクターの近くで泳いで、器材は触れたよ」

観光客アメリカ人(30代)

「日本ではバディダイビングが出来ない、必ずガイドがいないといけないと、文句を言う人もいるけど、プライベートガイドがいると楽なんじゃない?それから、美味しいお弁当まで出してくれるんだよ!英語があまり出来ないのに頑張って英語でブリーフィングしてくれるガイドも面白い」

「日本人ダイバーはエアの量も気にしてくれるんだね。撲は体が大きいからそのせいかも知れないけど(笑)。『この人のエア、あっという間になくなるだろうな〜』って心配しているかも。また女性のダイブマスター が重いタンクを運んでいるのを見ると、体も小さいしよく運ぶなあと思う笑」

観光客アメリカ人(20代)

「日本人のガイドはとにかく詳しい。毎日同じポイントで潜っているから地形や生物について具体的に話してくれるし、すべてのウミウシ、ウツボやイソギンチャクがどこにいるかもよく知っている。サービスや客への対応は地上でも水中でも完璧。詳しいだけでなく、すごく楽しんでいてお客さんにも楽しんでもらいたいという気持ちがよく伝わって来る。今ダイブマスターを目指していて、バディダイビングが好きなアメリカ人にも水中ツアーのオプションを提供したいな」

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PROFILE
イギリス生まれ、8歳から13歳まで日本で育ったイギリス人と日本人のハーフ。

2006年に再度来日し、ナレーター、翻訳者、ライターとしてNHKテレビ、ラジオ、日本駐在外国人向けのウェブサイトなどで活躍。
2010年ニューカレドニアで体験ダイビングをしたのを機にライセンスを取り、2011年以降定期的に日本で潜っている。

日本の海の魅力、多様な生物や地形等に感動し、海外であまり知られていない日本のダイビングを紹介する目的で、2011年にブログ(Rising Bubbles)を立ち上げた。

外国人向けのサイトや海外のダイビングサイトで日本のダイビングスポットを定期的に紹介しており、スコットランドのセントアンドリューズ大学で水産養殖も勉強中。

「ダイビングをきっかけに、日本の海がどれだけ魅力的なのかをすごく実感しました。この連載では、たくさんの情報を届けていきながら、海外からのトピックを取り上げ、日本と海外の違いや海外の視点等をシェアするのを楽しみにしております」
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