日本人の200人に1人!?ダイバー人口とは? 多い?少ない?ダイバー人口を推定する

バディダイビング

いよいよ本格的なダイビングシーズンが近づいています。

真夏ともなると、各地のダイビングスポットは多くのダイバーで賑わいます。

陸上だけでなく、海の中でも多くのチームとすれ違うことがありますね。

一方で、ふと目を普段の生活に移してみると、ダイバーというだけで珍しがられませんか?

珍しがられないとしても、コンスタントに海に出るアクティブダイバーとなると、なかなか数が少ないのではないでしょうか。

いったいぜんたいダイバーってどれだけいるのでしょうか??

さて、各指導団体が集まって組織されるCカード協議会では毎年認定動向調査を行っています。

これによると、年間約4万人の新たなダイバーが生まれ、同じく年間のべ約4万人がステップアップ講習などなんらかのカード認定を受けています。

しかし、ファンダイビングのみを行ったダイバー数を調査した結果はありません。

そこで、今回は上記認定数からファンダイバー数を導き出してみたいと思います。

推定に際しては筆者の感覚値を多分に用いていますので、あくまでひとつの説としてお読みいただければ幸いです。

前提条件

年間エントリーレベル認定数 40,000人
(※エントリーレベル:PADI-OW、NAUI-SCDなど)
年間ステップアップレベル認定数 40,000人
(※ステップアップレベル:各認定のうちエントリーレベルとプロレベル以外のもの)
インストラクター総数 10,000人

参照:Cカード協議会動向調査

アクティブダイバー数の推定

以下、出て来る数字は筆者の推定値です。

まず、講習に関する数字の平均は以下の通りと考えます。

エントリーレベル海洋実習日数 3日間
ステップアップレベル海洋実習日数 2日間

以上の数字から、ダイビング業界全体として、エントリーレベルの講習に、のべ12万人日、ステップアップレベルの講習に、のべ8万人日、合計で20万人日を割いていると考えられます。

ここで、アクティブインストラクター割合を60%(6000人)とし、1チーム人数を3人とすれば
20万人日÷(6000人・チーム×3人/チーム)=11.1日/人

つまり、1人のインストラクターは年間約11日を講習に充てていることになります。

ここで、ダイビングショップが海に行く日数を考えてみます。

オンシーズン(6月~10月) 平均3日間/週
オフシーズン(11月~5月) 平均2日間/週

だとすると年間で126日間海に出ていることになります。

ということは、126-11で115日間は講習以外、つまりファンダイビングを行っていると考えられます。(今回は体験ダイビングを敢えて頭から外します。)

ファンダイビングの1チーム平均人数を3人とすれば、115日×3人/チーム×6000人・チームで、のべ207万人日がファンダイビングを行っている計算となります。

ここで、1人のダイバーが年間何日のファンダイビングを行うのかを考えてみます。

これについては以前筆者が独自に調査した結果として年間平均3.5日という数字があります。

この数字を用いると、207万人日÷3.5日=59万1429人

アクティブダイバー数 約60万人

と言える結果となりました。

検証のため、この数字からダイビング業界に身を置く各プレイヤーの利益構造を考えていくと、妥当な数字が得られたため、アクティブダイバー60万人と言うのは大きく外してはいないと考えています。

アクティブダイバーが60万人と言うことは日本国民の約200人に1人…

あなたはこの数字、多いと思いますか?少ないと思いますか??

(ライター/細谷 拓)

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