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オーシャナ・ダイビングリゾート「ガワ」がパプアニューギニアにオープンします! ~起業までの奮闘記~閲覧無制限

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徒然コラム
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準備期間4年、やっと具体化したので発表させていただきます。

オーシャナ・ダイビングリゾートをパプアニューギニアにオープンします!

同時に、現地に生活の基盤を移すことになりました。
といっても、手続き上は、次の自分の誕生日である12月まで待たねばならないのですが、それでも灌漑ひとしおです。

オープンまでの道のりをご報告いたします。

ひと目ぼれした
パプアニューギニアの海

すべては、パプアニューギニアの海にエントリーした瞬間から始まりました。

2012年、ファムトリップで初めて潜ったその海は、浅瀬の群青色から外洋の濃紺まで変幻自在の青色に、珊瑚やソフトコーラルの緑、赤、黄がパキッと存在感を放つ原色の世界。
手つかずの力強い“原色美人”にひと目ぼれしてしまいました。

パキパキのサンゴが広がる、手つかずの海にひと目ぼれ

パキパキのサンゴが広がる、手つかずの海にひと目ぼれ

胸の奥にしまっていた夢、ダイビングサービスを経営したいという思いがむくむくと起き上がり、何度か訪れるうちに決意へと変わり、2013年から行動を開始。
しかし、想像以上に困難で、遅々として進まない日々が続きます。

立ちはだかる壁に何度も跳ね返されましたが、最後は、ダイビングを通じた“人との出会い”で解決することができました。
感謝してもしきれません。

起業を助けていただいた恩人たち

まず、ダイビングサービスを経営するには、外国投資許可の登録などいろいろな手続きが必要ですが、何より公社へのツテがないと手続きが進まないのです。

ポートモレスビーに3度行っても要領を得ず、泣きついたのが、取材でお世話になったパプアニューギニア政府観光局のYさん。
「夢を後押ししたい」と言っていただき、いろいろ手を回していただき、あれだけ何も進まなかった起業のための手続きが1週間で済んでしまいました。

そして、手続きの中でも一番頭を悩ませたのがビジネスパートナー探し。
というのも、日本人は発行株主の過半数以下しか持てないので、いくらリスクヘッジしても、最後は信用できる人と組めるかどうかが重要です。

最初は友好的でも後になって裏切られすべてを失う……なんてこともあるので人選がとても重要なのです。

そこで、パプアニューギニア・キンベにあるリゾート、「ワリンディプランテーションリゾート」のオーナーで広く顔の効くパプアニューギニア・ダイビング協会会長のマックス・ベンジャミン氏に相談したところ、ウインクしてサムアップしたかと思うと、何と、その場で、前大統領のピーター・ダダエに電話をしてくれたのです。

マックス

いろいろ手を尽くしていただき、数ヵ月後には、ダダエ氏の親族であるジョセフ・ティント氏を紹介していただきました。

共同経営者のティント

共同経営者のティント

ティントは日本への留学経験もあり、何より本人がとてもナイスガイ。
また、すでに大統領ではなくなったとはいえ有力者であるダダエ氏の後ろ盾があることはとても大きく、安堵したのを覚えています。

しかし、ここからが本当の試練の始まりでした……。

この海しかない!
絶海の孤島「ガワ島」

悩みの種であった法的手続きと共同経営者の問題が解決したものの、次に問題となるのはリゾート&ショップの場所と潜るスポットの選定。

主要どころは欧米資本がすでにおさえていたので、後発としては、他のリゾートと同じことをしていては生き残れません。
アクセスや利便性を捨てて、とことんニッチなスタイルでいくことにしました。

しかし、パプアニューギニアは数千の部族と800もの言語があると言われており、中央から離れるほど政府でさえガバナンスがきかず、各部族の酋長が絶対的な権力者です。
いくら親族に前大統領がいたとしても、「酋長に受け入れられなければ終わりだよ。やり方間違えると命の危険性もあるよ」とティントも浮かない顔。

ただ、どうしてもパプア東部のソロモン海方面の海をフィールドにしたく、オープンするならミルン湾州と決めていたので、ミルン湾州の孤島をとことんリサーチすることにしました。

結果、ローカルの話を総合すると、とんでもない大物が集まるという噂の絶海の孤島「ガワ島」の名前が浮上しました。

閉鎖的なクカライ族が統治する島ということで、まずは上陸せずにボートから沖を潜ることに。
潜ってみると、アメージングな世界が待っていました。

エントリーした瞬間、巨大マンタが登場し、

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見上げれば、天の川のごとく流れる、ハンマーヘッドシャーク・リバー!

神子元島のハンマーヘッドシャーク

浅瀬のリーフ上には、パプアニューギニアらしい美しいサンゴが広がっています。

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ここしかない!
決めるのに、そう時間はかかりませんでした。

となると、次に待っている最大の試練は、クラカイ族との交渉です。

クラカイ族との遭遇

しかし、クラカイ族にツテのある人脈を探したものの見つからず、こうなったら上陸してから交渉するからありません。

ティントはクラカイ族のガワ語があまりわからないとのことで(標準語と津軽弁くらいの差らしい)、話せるガイドを雇い、僕も不安だったので、パプアニューギニアのアンバサダー(大使)である中村卓哉カメラマンに同行してもらい、4人で上陸することに。

ガイドの漕ぐボートで深い森へと進んでいく

ガイドの漕ぐボートで深い森へと進んでいく

川から上陸し、森をかきわけ歩いて進むも、人の気配がまったくありません。

ガイドが「ホウッチ、ホウッチ!」とガワ語で呼びかけるも反応なし。
卓ちゃんは、すっかり安心して撮影に没頭しています。

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朝から歩くこと5時間。
ふと洞穴があることに気づきのぞいてみると……。

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背筋が凍る思いでしたが、ここまで来たら行くしかありません。
さらに歩き続けること1時間。
それは突然のできごとでした。

!! あれは、何だろう?

!! あれは、何だろう?

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突然、戦闘モードのクラカイ族が目の前に!

「スワッチ、スワッチ、スワッチ」とガイドが必死になだめて、何とかその場はおさまり事なきをえましたが、人生で一番生きた心地のしない瞬間となりました……。

青天の霹靂
酋長の姪・キャロルとの出会い

その後、交渉を続けると、警戒心が強いだけで、彼らが心優しい部族であることがわかってきたものの、ダイビングリゾートのオープンにはなかなか首を縦に振ってくれません。

副酋長と交渉を続けるも(酋長とは会えず)不調に終わり、そこからガワ島詣でが始まることに。

人々の暮らしは質素だが元気で幸せそうだ

人々の暮らしは質素だが元気で幸せそうだ

月に一度はパプアを訪れ、副酋長と交渉を続けるも、酋長が許可しないのだと言われるばかり。

もうダメかもしれない……。

そんな暗礁に乗り上げつつあったリゾートオープン計画でしたが、急転直下の展開。

酋長のガラバルが初めて会ってくれることになり、会うなり「それほど本気なら、姪とお見合いをするか?」と言ってきたのです。

正直、「それはないな……」と思いました。
なぜなら、長く付き合っていた彼女がいたからです。

しかし、彼女の存在をガラバンに伝えると静かに「それが条件だ」と言うばかり。
そこで、彼女に一緒に説得に行って欲しいと頼むが、断られてしまう。
自分がまさかそこまで本気だとは思っていなかったらしく、パプアニューギニアには住みたくないと言うのです。

説得と話し合いは2ヶ月以上続きましたが、結局、別れることに。
理解のない彼女に憤りを感じたし、彼女も夢を追いかける自分に愛想をつかしたのでしょう。

腹をくくった僕は(今思えば自暴自棄だったのかもしれない)、とりあえず打開策があるかと思いお見合いをすることに。

そして、ポートモレスビーのホテルでガラバンの姪のキャロルを見た瞬間、全身に電流が走りました。

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これは運命だったのかもしれない。

キャロルも僕のこと気に入ってくれたようです。
自分の天然パーマのことを考えると、前世はパプアニューギニア人だったのかも。

お互い気にいったのなら超遠距離恋愛をしても仕方ないし、一刻も早くパプアでダイビングショップをやりたい。

婚約する際には豚を3頭おさめるという決まりも、実家が肉屋だったことですんなりクリアし、話はとんとん拍子で進むことに。

昨年末には、ガワ島でクラカイ族を上げての歓迎会を開いていただきました。

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父となるガリゴンからは、親愛の印としてコティカ(ち○こケース)1年分をいただく。
キャロルを見ると「馬鹿」と頬を赤らめている。

コティカ1年分

コティカ1年分

歓迎会で父となるガリゴンとお互い盛装で

歓迎会で父となるガリゴンとお互い盛装で

宴の席でほろ酔い加減のお父さん(まだ、ちょっと照れるな)は僕に、「実は最初からヒデキの日本人離れした天然パーマには親近感があったんだよ」と耳もとで打ち明けてくれました。
涙が出そうになった。

日本人離れした天然パーマ

日本人離れした天然パーマ

ということで、めでたくガワ島で、リゾートをオープンすることが決まり、家もお父さんが用意してくれました。

キャロルとの愛の巣

キャロルとの愛の巣

リゾートは、今、とりあえず桟橋までは完成し、建物も8割方完成。

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あとは、海のリサーチを続けて、来年から本格始動する予定です。

ダイバーの皆さん、お待ちしております!

※この記事はエイプリルフールネタでした。

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