人の噂は蜜の味

ユーザーからの投稿&質問

沖縄に潜りにいったとき、
ハンサムで物腰の柔らかいガイドさんに当たりました。
「海っていうのはさぁ〜」と目を輝かせて話すガイドさんで、
引き込まれるようにこっちもとっても楽しいダイビングとなりました。

さらに、
「皆さんのように海を心から楽しんでくれる人だと、
僕もいつもよりテンション上がっちゃいます!」
とまで言ってくれたので、とっても幸せな気分。



しかし……。
みんなが店の前でたむろしているときに、
ふと自分だけ忘れ物を取りにお店に戻ってみると、
お店の裏から彼と他のスタッフが話している声が聞えてきたのです。

その内容は……。
「キツイのばっかりで、テンション上がらねぇ(笑)」

悲しすぎて怒りもわいてこない。
テンション上がっていた自分がとてもミジメでした。
でも、その後も他の人は楽しそうにしていたし、
彼もやはりいい人だったので何事もなかったように接しました。
聞かなければよかった……。

スタッフ同士で、
聞こえるようにゲストの話なんてしないで欲しいです。

見なけりゃよかった、聞かなきゃよかった。
恋人の携帯と同じですねぇ(笑)。

スタッフ同士がゲストの話をすることはよくあること。
「絶対にゲストに対するマイナスなことは言ってはいけない」と
徹底しているお店もあるが、気軽にしちゃっている場合も少なくない。

まあ、話す話さないや内容も含めて、その人の人間性による。
単純に仕事の引継ぎとして、
ゲストのスキルやストレス状態の話をする人もいれば、
「あのビキニすげー」と言っているイントラも見たことある。

そんなこんなで、素敵なオーナーのエピソード。

友人イントラが「あいつ、忘れ物ばっかして講習が進まねーよ」と
ゲストの悪口を言った時のこと。

いつも温和なオーナーが、
「バカヤロー! ゲストの失敗はすべてお前の責任だ。
ゲストの悪口を言うやつは自分がどうやって
お金を稼いでいるかわかならい大バカ野郎だ」と鬼の形相で激怒。

この格好いいオーナーの言葉を肝に銘じたいものだ。

海に耳あり、ショップに目あり。
わかっちゃいるけど、人の噂は蜜の味なんだよな……(自戒を込めて)。

テラ(和尚)

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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