残圧への不満
多くが取材で潜っていたので、
一般のファンダイビングの感覚とズレることがある。
そのひとつが「残圧に対する考え方」。
どうやら、エグジット後に残圧たっぷりだと不満を感じる人が多いらしい。
当然といえば当然かもしれないが、
「減るな、減るな〜」と祈るダイビングばかりしていた
僕からするとあまりない感覚だったので新鮮。
そんなことをガイドさんに話すと、
「結構、当たり前のことですよ」とのことで、
25分のダイビングでも残圧40なら納得するのに、
40分のダイビングで残圧70だと「まだあるのに〜」不満に感じたりするらしい。
そうした不満を解消するために、最初から充填を減らしたり、
ときには「残圧を減らせる」コース取りという考え方もあるとのこと。
もちろん、残留窒素に余裕があるにもかかわらず
お店の都合でいつもより残圧が多く残る場合もあるだろう。
しかし、浅ければ長く潜っていいというわけでもないので
(浅場でも遅い組織に窒素はたまる)、
「ダイコンのデコが出ないギリギリを、エアをギリギリまで吸えて得した」
という考え方が危険なのは間違いない。