女性に学ぶ!? 偽装ライティング・テクニック
■ブラだけじゃない!? 女はライトで偽装美人
「良い写真」に対する考え方は人それぞれ。
カメラマンに「どうやったら女性をきれいに撮れると思う?」と聞かれたとき、
「ありのままに撮ることですか?」と答えると「逆だよ逆」。
女性を撮影する場合、
「いかにありのままじゃなく撮るか」が良い写真を撮るための
ひとつの答えとしてあるようだ(笑)。
そうだった。女子は偽装工作に命をかける生き物。
ブラをはずしたら、ほとんどが脇もしくは背中の肉だったことが判明し、
涙を流した夜を思い出す。
そんな女子の知恵と執念がこもった偽装工作。
きっと魚の撮影にも役立つに違いない。
カメラマンによると、女子の偽装工作写真のポイントは、
「光量と光を当てる角度・場所」とのこと。
やはり、写真はライティングが命のよう。
より具体的には、「ライティングは顔に立体感が出るように気をつかいます。
なので、ライトを当てる角度、反対に当てられる方のモデルさんの角度も大事です」
立体感。
「でも、反対に、オーバーの強い光で凹凸を飛ばしてしまい、
目だけを強調するなんてこともよくやるけどね」とも。
目の強調。
■キーワードは立体感と目
どうやら、女子をかわいく撮るコツは立体感を作ることと目を強調することらしい。
そして、立体感を出すには影を作るのがポイントで、
影の出やすい斜めに撮るのがオーソドックスとのこと。
また、色温度の低い、いわゆる暖色系のライトを使うと影が出るし、やわらかい雰囲気になる。
要するに、影と色でふんわりとした印象を残して、真実を見せないってことか(笑)。
そいう意味では、室内で人を撮るときにフラッシュをたく人が多いが、
感度を上げてでもフラッシュを使わないと偽装できる。
また、偽装という意味では色温度の低い暖色系とは反対に
オーバー気味の光で影を飛ばしてしまうというのも手。プリクラなんかがその王道。
ハイライトと目だけを強調する究極の偽装。
いずれにせよ、デイライトのフラッシュを当てて真実を写してもいいことはあまりない(笑)。
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和尚の偽装・実験!
内蔵フラッシュで素の和尚
鼻など顔の立体感に乏しく、肌のざらつきも露呈。見せたくないところが写ってしまうのだ
偽装STEP1 斜め45度のクリステル和尚
斜めから光を当てると影が出て立体感のある写真になるのは滝クリの成功でも証明!?
偽装STEP2 暖色ライトでいい男風・和尚
影が出て立体感アップ。やわらかい感じにもなるので、室内コンデジ撮影の場合はオススメ
偽装・最終形 プリクラで女子高生・和尚
すべてをぼやかし目だけを強調。手を前に出すと遠近法で小顔効果も
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■陸上のテクを水中で生かす!
マクロ撮影に限られるが、魚の顔だって目があって鼻があって人間に似ている。
写真を見るほうだって、つい擬人化して見ているわけだから、
女子の偽装撮影術が役立つことはあるはず。
例えば、まずは光を当てる角度で印象が変わるのは魚だって同じ。
正面からライトを当てるのと、ライトを下から当てるのとでは印象がまったく違う。
正面からライティング 下からライティング
また、人間同様、光の温度でも魚の印象は異なる。
ハロゲン・ライト LEDライト
そして、目を強調するのも魚撮影に応用できる。
だが、偽装方法は人間とはちょっと違う点も。
というのも、きれいな体色をした魚なんかは、
しっかりデイライトでありのままを見せたほうが良かったりもする。
逆に、イルカなどはありのまま撮ると割と怖いイメージになったりもするので、
テーマや被写体によって偽装工作は使い分けが必要なようだ。
良い写真とは人それぞれ。
偽装することが良い写真の場合もあるのかもしれない。