【続】潜入! はじめての体験ダイビング☆ドキュメント
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8:30ごろ、船が出港。
それにしても困った。
体験ダイビングの様子をリアルに間近で見ることが主な目的で
(記者がいるとわかってしまうと普通の状態を見られないので)、
自分はまあ大勢の中の一人でひっそりしてようと思っていたのにまさかの貸し切り……。
こうなると、もうサーファーで素潜り好きの兄ちゃんとして最後までやりきるしかない。
なぜ、割と真面目にいこうと思っていたのに、お笑いの方向に流れがいってしまうのだろうか……(泣)。
船上では女性イントラが僕に話しかけてくれる。この子が僕の担当らしい。
状況から見て、今日はゲストが一人ということで、
先輩イントラたちが「よし、今日はこの子に任せてみよう」の日のようだ。
それでゲストの数に見合わない多人数で見守っているのだ。
まだ、石垣島に来て間もないという女の子はちょっと緊張気味だが、
安心してくれ、俺、マスククリアもレギュレータークリアも完璧(笑)。
大勢なら無口で通せるが、なんせ一人なもんで、
船上では女の子が話しかけてくれるわけだが、
やっぱり日焼けの話になり、やっぱりサーフィンの話になり、
やっぱり「どこの海で? 湘南?」「湘南なんて波が立たないから房総さ」となり、
これ以上話すと「プロを目指して新島にこもっています」とか言いかねないので、
眠そうなフリをすることに。
目を閉じながら、ゲスト一人のために船を出したら7,980円じゃ赤字だよな〜
などと考えているうちにあっという間に10分くらいで竹富島近くのポイントに到着。
3点セットを装着し、まずはスノーケリング。
マスクとスノーケルクリアの方法を教わってエントリー。
厚手の5mスーツなので普通にしていれば沈まないし、
イントラが浮輪を持ってついてくるので、まあ、まず沈んで溺れることはない。
眼下に広がる水深7〜8mの砂地にイケメン君がヘッドファーストで潜っていき、
水底で気持ちよさそうにしている。やっぱり、この彼はレベル高そう。
よ〜し、俺も負けじとヘッドファー……って、いかん、いかん。
初心者がいきなり水底までヘッドファースト決めたらあかん。
その後、初心者らしく、手を前に伸ばしながら、
自転車こぎ気味でリーフまで泳いでいくとそこは一面のサンゴ礁。
うお〜〜。普通にきれいで感動。
竹富島に続く浅瀬リーフのサンゴってこんなにきれいだったんだ。
おいおい、楽しいぞ、このヤロー!
修行中のイントラちゃんは、まだ海のことをあまり知らないようで、
レクチャーする内容がかわいい。
僕が素でサンゴに感動していると、「サンゴは種類がいっぱいあって、
あの枝状のサンゴはエダサンゴで、テーブル状のはテーブルサンゴって言うんです」
わはははは。
オヤビッチャをロクセンスズメダイと言うのはご愛敬で、
何だか適当に魚を紹介していくので、ヒフキアイゴを指さして「あれ、何ですか?」
と聞いてみると、一瞬、間があって「……フエヤッコダイです」。
あ、嘘言った。これでおあいこ(笑)。
まあ、初心者にとっては、「きれいな魚」でいいのかもしれないし、
このサンゴの海で遊べれば大満足だろう。
何だか普通に楽しくなってきてパシャパシャ遊んでいると、
イントラちゃんから「素潜りやっているのでしたら、潜ってみていいですよ」とお許しが。
ちょうど潜りたかったので嬉しい♪
そこで、あまりにも完璧なヘッドファーストはマズイので、
手をかきかきしながら、少し強引に潜る。それでも水底まで到達。
やっぱり水の中は気持ちいい♪
浮上すると、イントラちゃんが、
「すごい上手です! ホントに!」と褒めてくれる。
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30分弱、たっぷりスノーケリングを楽しみ一旦エグジット。
エグジットすると、「落ちついていて、何も問題なさそうですね」とイントラちゃんがやっぱり褒めてくれる。
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そして、いよいよ海の中へ。
つづく(次が最後です)。