関西ダイバー

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『マリンダイビング』編集部では、
おおよそですが担当するダイビングエリアってのが決まっています。
僕の場合、まず東伊豆担当から始まり、
3年目くらいからず〜と西日本担当に。
その後は沖縄やら海外やらいろいろ行くことになるんですが、
一番印象深く、そして愛があるのはやっぱり西日本の海。
印象深いのは担当が長かったことももちろんあるのですが、
埼玉出身の僕にとって、関西人ってのが新鮮でおもしろかったのも大きな理由。
いや、本当に関東のダイバーと違うんですよ、これが。


その違いが最も出るのが写真撮影のとき。
みんなが楽しそうにしている写真を雑誌に載せたくて、
「写真撮らせてくださ〜い」っていうと、
伊豆にいるダイバーなんかは内心写りたそうな人もいるのですが、
あまりノッてきません。
「ぜひぜひお願いします」って言うと、
「しょうがないな〜」的に写ってくれる感じなんです。
これが関西だと2秒で全員集合ですから(笑)。
で、お決まりの「事務所通してや〜」から始まり、
「めっちゃ、全国デビューやん!」、「何月号載るん? 買い占めな〜」
ってな感じ。シャッター押せば「目、つぶってもうた!」です(笑)。
最初はそのグループが特別なんだと思ったら、
どこに行ってもそんな感じ。
こっちとしても大助かりだし、何だか楽しくなってきます。
昨日書いた日記のように、
和尚の衣装で写真撮影をしてもこっちの人はまずは様子見から始まるんですが、串本あたりでこれやったら、
やっぱり2秒で人だかりだと思います(笑)。
ガイドさんなんかも、こっちの人はビジネスライクな人も多いのですが、
関西の人は「よう来たね〜」的な感じ。
ただ、好き嫌いが激しい人もけっこう多い。
特に東京っぽい感じが嫌いな人もけっこういました。
僕は「ど〜も、ど〜も」って感じで関西の人とはすぐ仲良くなれるんですが、編集者やカメラマンの中には嫌われてしまうケースもちらほら。
とあるカメラマンは話し言葉でアウト。
「渋谷でさぁ」、「〜なんだよね〜」なんて話していると、
それがなんか鼻につくらしく、次の日なんかに、
バカにした感じで「潜っちゃうんだよね〜」とかマネしてたり。
何か、おかまっぽく聞こえるみたいですね。
また、とある編集者は、
「今回のタイアップ内容をまず確認させていただきますと……」
なんてビジネスライクに始めたら「ごちゃごちゃわからん!」って、
嫌われたりもしました。
まあ、仕事なのにわからんってのもどうかと思うのですが(笑)。
なので、ビジネスライクな関東の方が仕事としてはやりやすいのかもしれません。
僕の場合、仕事としてはリスクも高いのですが、
関西の場合だけは「ど〜も〜、よろしくで〜す」と心を開いて近所のオッサンさんのように接するように心がけたものです。
ちょっと気が小さいのか、こっちがかしこまっちゃうと、
あっちもつられてかしこまっちゃって心だけ閉じちゃったりしますしね。
まあ、以上は僕の主観的な印象なんですが、
関西の方はいい意味でも悪い意味でも人間的で、
僕としてはそれが新鮮でそして心地よくて、
取材に行くのは毎月とってもワクワクしたものです。
取材以外では関西に行く機会はあまりないのですが、
今年は串本辺りに遊びで潜りに行こうと思っています。
※海に関する違いはまた今度。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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