スキルアップ伊豆半島

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本日、入稿終了〜。
とてつもなく長いトンネルを抜けた感じ。
開放感で風呂上りにフルチンでビール飲んじゃいました。
ひゃっほ〜。


さて、今月、僕が苦しんだり、
かあちゃんとのスイートな出来事を書いてしまったりした原因は、
4月号(3/10発売)『マリンダイビング』の
別冊『スキルアップ伊豆半島』のため。
「好きに作っていいよ」っていう申し出はありがたいのだが、
いかんせん時間がない……。
いいもの作りたい、けど時間ない、でもいいもの作りたい、でもページが限られている、でもでもいいもの作りたい。
そんな終わりなきスパイラルの10日間だった。
中でも苦しんだのが、ページ数。
当たり前だが限りがあるので、
言いたい事を全部言えることはありえない。
また、おもしろエピソードだったり、
下ネタだったりを盛り込むことが楽しく読める秘訣で、
それが寺子屋の要でもある。
しかし、絶対に言わなければならないこともあるので、
どうしても修飾からそぎ落とすことになる。
例えば、ダイブコンピュータを読めないという、
信じ難いダイバーに対して何かを伝えたいとする。
頭ごなしに「そんなダイバーはダメじゃ!」と
言っても伝わらない(本当は言いたいが)。
そこで、ダイコンの数字を安全停止と勘違いしていた
ダイバーの例を出すなど、おもしろおかしく紹介したり、
読めないことがダメという常識を、
不快にならないように遠まわしに伝えたりする。
しかし、最も大事なことを言おうとすると、
“ダイコンを読めないダイバーはダメ”という言葉が残る。
当たり前だが、おもしろエピソードを紹介して、
アッハッハではダメに決まっている。
ある程度好き勝手にページ設定できる、
本誌連載の「寺子屋」とは違い、
今回はそんなジレンマとの戦いだった。
しかし、講談社を定年された大先輩に、
「アホ。与えられた範囲で最高のものを作るのがプロだろ」
といわれ納得。当たり前なのだが。
さらに、「修飾部分が大事だと思ったら、
それを文章に織り込めるような構成を考えなければダメ。
場合によっては、ナイトダイビングとか安全潜水の項目を
削ってでも中性浮力を全面に出すとかな」とのアドバイス。
先達とは偉大です。
僕は言いたい事はすべて言いたくなっちゃうタイプなので、
何事も浅くなってしまいがちだからな……。
というわけで、あれこれ項目を詰め込みすぎて
深くは突っ込めなかった感じだが、
与えられた範囲では最高のものができたと思うことにした。
少なくとも今までの『伊豆ウオーカー』とは違ったコンセプトでできたので、自分の中では偉大なる一歩。
今回の別冊は、僕の元会社の同期で、
一緒にコミュニティ(ダイビングのことなら何でもA to Z:http://mixi.jp/view_community.pl?id=1294450)を運営している、まこと二人きりで作った力作。
酒を酌み交わしつつ、
「もう1ヶ月くらいかけたかったね〜」とか、
「でも、結構いいんじゃない?」など、
反省と満足感が行ったり来たりしている別冊ですが、
ぜひご一読を!
“伊豆を潜りにいかない人でもためになる!”というのも、
僕の中でのテーマだったので、関西の人もぜひ。
ってことで、束の間の開放感に浸っている僕ですが、
来週からは違う雑誌の締め切りが迫り、
さらにその先には取材があったり、
マリンダイビングフェアの準備があったり(講演することになってしまった……)と恐ろしい現実が待っている。
まあいいや。今日は一人で吐くまで飲もっと。

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writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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