本日
船舶免許の身体検査のために横浜に。眠い。
通常は学科試験と併せて行われるので、
というか、むしろ学科試験がメインなので、
みんな真剣に教科書とにらめっこ。
2年前に学科は合格している僕は、
週刊誌のグラビアを見て興奮したり、
ipodでノリノリだったり。
家か。
何だか、特別待遇されているようで気分がいい。
下々の者、せいぜい試験がんばりたまえ。ふははは。
はい、わかってます。大きな勘違いだってことは。
ただ単に忙しさにかまけて身体検査の有効期限が切れ、
受け直しているだけのことで、むしろ下々はこっち。
金だって余計にかかっているし……。
だからこそ今だけは特権階級気分を満喫せねば。
そう、今の僕は学科合格という伯爵位を持つ貴族なのだ。
1番後ろの席に陣取り、下々が頭を垂れてせっせと勤しむ姿を慈悲の気持ちで見守ろう。
僕は上を向いてリラックス。
パンがなければ菓子を食えばいいじゃな〜い。
それなのに試験官よ。
「以前試験に不合格で、本日は身体検査だけの方は……」
というくだりは何だね?
僕は貴族的に優雅にあえて受けなかったのだよ。
しかも、再検査の僕だけ受験番号が明らかに違うじゃないか。貴族なのに。ギロチンかけちゃうよ。
……。
さてさて、あっという間に終わったので、
さっさと帰って仕事、仕事。
自由を求めたフランスの民衆によって追い詰められた
マリ-アントワネット。
自由を求めてフリーランスになって追い詰められる自分。
わかるよマリ-。君は悪くない。人生に翻弄されただけだよね。
いいから仕事だってば。