コンデジちゃん
昨日、今日と『マリンフォト』にて連載中の「スキルアップ寺子屋DIGITAL」
を書いている。
そこで、思ったコンパクトデジカメ、略してコンデジのことについてちょっと。
愛機μ795sw
極端な話、いい写真なんか撮れなくてもいいんじゃないか?とすら思う。
コンデジのメリットはひと言で言えば“お手軽”。
安くて小さいのがいいわけで、
外付けレンズやストロボを付けるといい写真が撮れるからと、
コンデジがどんどん付属品で大きくなっていくのは、何だかな〜と思うのだ。
そこで、コンデジの安くて小さいのメリットをもっと突っ込んでいろいろ考えてみると、
それは、画像や動画を“手軽に撮れる”だけではなく、
“手軽に見せられる”のも最大のメリットなんじゃないかと。
つまり、アルバムやDVDプレーヤーが、こんなちっこいもので代用できるという。
どうも写真というと、“一枚でどうするか”と考える人が多いが、
コンデジの写真を人に見せるときは画面を見せながらボタンひとつで“複数枚”見せるはず。
なので、例えばジンベエを撮ろうと思ったときに、
全身の写った迫力あるジンベエの写真を1枚で撮ろうとしないで、
特徴的な箇所を何枚も撮って何枚も見せれば、ジンベエは伝わるはず。
複数枚見せることを前提に、
“作品を残す”と考えるより“ジンベエのすごさを伝える”と考えれるのが、
コンデジの正しい道なのかと。作品を撮るならやっぱり一眼だもん。
そして、この“複数枚”というのをポイントにすると、
行き着く先は複数枚の究極である、今や標準装備の動画。
こんなちっこいもんんで映像を撮ってすぐにその場で映像が見られるってのは、
よく考えりゃ、奇跡的にすごい。これこそコンデジにしかできないこと。
うまい写真を撮ろうという考え方がそもそも大間違い。
まとめる。
いくら化粧を塗りたくっても美人にはなれないのだから、
上手な料理や心の優しさをに目を向けた方がいい。
僕はこれまで美人じゃないことに苛立ち、似合わない化粧を塗りたくり、
さらには整形させてどんどんカスタマイズしていこうとしていたわけだ。
しかし、このおいしい料理をありがたがって、美人は愛人にすればいい。
※まあ、連載の方は成り行き上、ワイコンやらストロボやら付けて。
どんどん整形していくことになるが……。