【動画あり】「70歳の誕生日に水深70mへ!」レジェンドと若手チームが大瀬崎で潜った熱い一日

水深70mと聞いて、ダイバーの皆さんはどんな光景を思い浮かべるだろうか? 通常、レクリエーショナルダイバーが潜れるのは水深40mまでだが、テクニカルダイビングのトレーニングを積んでいくと、それより深い“未知なる世界”を体験できる。
今回オーシャナ編集部は「テクニカルダイビングのレジェンド・久保(くぼ)彰良(あきよし)さん(以下、久保さん)が、70歳の誕生日に仲間たちと水深70mへ潜る」と聞き、ぜひその記念ダイブを取材したいと思い、西伊豆・大瀬崎へと向かった。

今回の主人公・久保彰良さん(中央)とサポートするダイバーや「大瀬館マリンサービス」のスタッフの皆さん。左から越村さん、「大瀬館マリンサービス」スタッフの若松さん、オーナーの安田さん、荻原さん、久保さん、伊左治さん、藤永さん、久保さんの奥様、スタッフの真木さん

日本のテックの第一人者・久保彰良さんとその仲間たちが大瀬崎に集合

テクニカルダイビングのレジェンド・久保彰良さんとはどんな人?

テクニカルダイビングの始まりは、1960年代後半から1970年代にかけて発展したケーブ(洞窟)ダイビングだといわれている。1980年代の中頃には現在のようなトレーニング内容が開発され、1990年代初期には、ケーブとレック(沈没船)の両方を探検するために、ディープダイビングのスキルが確立されるようになってきた。

そんな時代から、ダイビングインストラクターとして活躍してきたのが、今回の主人公・久保さんだ。久保さんは1980年にリサーチダイバーとして職業ダイビングの世界に入り、84年にPADIのインストラクターに。その後ダイブセンターの運営などを経てPADIコースディレクターとなり、91年から2000年までの10年間はPADI本部などで活躍。最後の2年間は「PADI TecRecコース」というテクニカルダイビングのコース開発に携わった。その後、アメリカへと留学し、DIR※というダイビングの手法に出会い、日本のダイビングシーンへの普及・啓蒙を目指し、多くのテクニカルダイバーを育てて現在に至る。

※DIR:Doing It Right(DIR)は、フロリダで洞窟潜水をしているグループがより安全に探検 ダイビングを行うために始めたダイビングスタイル。基本的なダイビングスキル、チームワーク、体力、合理化された最小限の器材構成などを重視する

2023年3月5日に70歳の誕生日を迎えた久保さん。年齢を感じさせないはつらつとした笑顔が素敵だ

まさに「日本にテクニカルダイビングを根づかせた第一人者」といえる久保さんを慕うダイバーは多い。今回の70mダイブでは、4人の仲間たちがサポートに入るという。まずは今回の企画のリーダー的存在である水中探検家でテクニカルダイビングインストラクターの伊左治(いさじ)佳孝(よしたか)さん(以下、伊左治さん)。そしてGUEインストラクターの荻原(おぎわら)庸介(ようすけ)さん。PADI インストラクターで「ベレタダイビングショップ」の代表・越村(こしむら)泰士(たいし)さんに、PADIインストラクターの藤永(ふじなが)高秋(たかあき)さん。
4人とも久保さんからテクニカルダイビングを学び、今はそれぞれ活躍中の若手インストラクターだ。

国内有数のテクニカルダイビングフィールド・大瀬崎が今回の舞台

今回、静岡県沼津市の大瀬崎がダイビングポイントとして選ばれたのには、いくつかの理由がある。まず、テクニカルダイビングで使用するミックスガスを使用するシリンダーの持ち込みができるサービスがあること。伊左治さんが頻繁にトレーニングや講習などで利用している「大瀬館マリンサービス」は、レクリエーショナルダイバーはもちろん、テクニカルダイバーも快く受け入れてくれる。

大瀬崎のビーチからは、富士山が臨める。海と富士山の絶景は、大瀬崎に来るたびに癒される

さらに大瀬崎は、西伊豆屈指のビーチポイントに恵まれたダイビングエリアだ。ビギナーやセルフダイビングでも安心して潜れる「湾内」、外海に面した「柵下」「一本松」など、そして岬の突端に位置する「先端」と、ポイントはバリエーションに富んでいる。その中でも「先端」はエントリーすると急斜面になっていて、今回のような深い水深をとりたいダイビングにはうってつけの水中環境なのだ。

まずはセッティング。器材アイテムの多さに圧倒される

久保さんの誕生日・3月5日の午前9時過ぎ、「大瀬館マリンサービス」前にメンバーが集合。うっすらと富士山も見える好天の中、70ⅿダイビングの準備が始まった。

まずはブルーシートの上に、ズラリとシリンダーや器材が並べられる。テクニカルダイビングは器材もレジャーダイビングとは異なり、使用するシリンダーの本数も多ければ、中に充填されているガスも違う。通常のダイビングでシリンダーに充填して使用するのは空気だが、テクニカルダイビングでは、1ダイブで複数の種類のガスを使用する。今回は大気と同じ酸素と窒素にヘリウムを加えたトライミックス、濃度が50%のエンリッチドエア、純酸素(100%の酸素)を使用する。

今回、潜るのは5名だが、ブルーシートの上にはタンクや器材がズラリ。これから丁寧に器材のセッティングが進められていく

水深70ⅿを潜るのに、どんな器材を使用するか気になる方も多いはず。そこで、今回は特別に久保さんの使用器材を見せてもらった。

久保さんの70ⅿダイブ 使用器材リスト

●BCD

アルミバックプレート(Halcyon(ハルシオン)
ハーネス(SUEX(スエックス)
エボルブ40ポンドウィング(Halcyon(ハルシオン)

●レギュレーター(すべてDiveways(ダイブウェイズ)

ロングホース(ライトサイド):SR-4N(7ftLPホース、ダブルシリンダー右ポスト)
ショートホース(レフトサイド):SR-4N(26″LPホース、ダブルシリンダー左ポスト)
トラベル/デコ用①:SR-4AN(40″LPホース)
     デコ用②:S-5N(40″LPホース)
     デコ用③:S-5N(40″LPホース)

●インフレーションシステム

6cfアルミシリンダー DIN (Luxfer(ラクスファー))
レギュレーター 22″LPホース(Highland(ハイランド)
マウントストラップ(Halcyon(ハルシオン)

久保さんが着用するドライスーツは、ポーランドのメーカーSANTI(サンティ)の「Eライト・プラス」。まだ水温が15度ほどしかない3月の大瀬崎、しかも深場へ行けば水温はさらに低くなるため、万全の防寒対策が必要だ。ドライスーツのインナーとフードも共にSANTIのものを使用。

マスクはSCUBAPRO(スキューバプロ)のフレームレスマスク(予備マスクはGULLのヴェンティア)、フィンはGULL(ガル)のGTフィン。ダイブコンピュータはShearwater(シアー・ウォーター)のPERDIX AI。この製品は通常のエア、ナイトロックスはもちろん、今回使用するトライミックスガスにもデフォルトで対応している。

そして何よりセッティング時に驚いたのが、久保さんが使用するシリンダーの数と種類だ。
水深70ⅿを減圧症のリスクを避けて安全に潜るには、エギジットするまでに水中で3回の呼吸ガスの変更が必要となる。そのために6本ものシリンダーが準備されていた。6本のうち1本は、ドライスーツインフレ―ション用なので、呼吸ガスではないため減圧には関係ない。なおドライスーツインフレーションシステムは、トライミックスの場合のみ使用する。


準備を万端に整えて、久保さんの「70歳70mダイビング」がスタート

ブリーフィングを行い、その後器材を積んで「先端」へと移動

器材のセッティングが終わったら、今日潜るメンバーでブリーフィング。役割分担を決めて、それぞれがどの時点でどんな動きをするのかを綿密に確認していく。今回は久保さんのほか、4名のダイバーがサポートで潜る。全員が70mまでは潜らず、水深40mで2名が待機。水深70mへは久保さんと2名が潜り、潜降時間を含めて20分の潜水時間。そこから浮上で約1時間、トータルダイブタイムで80分ほどの計画だ。

また水深70mの最深部から、浮上するまでには呼吸するガスを3回変えて、4種類のガスを使用する。さらに減圧停止の回数も、水深45mから6mまで、3mおきに数分ずつ停止して14回。レクリエーショナルダイビングの安全停止などよりも、かなり多くの段階を踏んで潜る必要があることがわかる。

伊左治さん(右から2人目)が中心になり、今日の70mダイブのシミュレーションをしながら、役割分担を確認していく。安全に潜るためには、こういった計画の共有・確認作業が欠かせない

運搬用の台車に器材を載せて、今日潜るポイント「先端」へと向かう

「先端」に行くには、大瀬神社を抜けていく必要があるため、足を止めて拝観料の100円をひとりずつ納める。そこでこれから行う70mダイブが成功するよう祈りを込めて、皆で神社に入口から参拝。

ダイビングスーツ姿で安全潜水を祈願して、大瀬神社を参拝。ダイバー冥利につきる体験だ

エントリー前には、入念に器材チェック。そしてエントリー!

「先端」に一行が着くころには、少し雨が降り出してきた。しかし空は暗くはなく、海も多少の流れはあるもののうねりはそれほどない。台車を止めて、ドライスーツを着て、器材を装着する。久保さんはもちろん、ほかのサポートダイバーの皆さんの器材も相当ごっつい。2人はリブリーザーを使用して潜るという。

器材を装着したら、一つずつ声をかけて確認していく。この確認作業にかなりの時間をかけることが、安全に潜るためには欠かせない

器材がきちんと作動することを確かめ、声を掛け合ってチェックしていく。そして、いよいよエントリー!

久保さんはリラックスした表情で、70mダイビングへと向かっていく

「先端」へ向かうビーチ際はごろた石が転がるが、足場に土嚢が敷かれているのでエントリーしやすくなっている。加速減圧に使用するシリンダーも準備万端

水深30m、50m、70m……。次第に光の届きにくい未知の領域へ

12時50分、久保さんたちはビーチから慎重に海に入り、いよいよ水深70mを目指して潜り始める。

まずは水深10mで写真撮影、その後24m地点で呼吸しているガスを入れ替えて、40mを目指す。背中にはダブルタンク、ほかに4本のタンクの計6本を装着し潜っていく久保さん。

水深40mで残圧を確認、5人のうち2人はここで待機。全員で予定通りで問題ないことを確認しあい、久保さんを含む3名がここから70mを目指して潜っていく。

水深50mを超すと、だんだん太陽光も弱くなり、暗くなってくる。レクリエーショナルダイビングでは到達できない領域だ。ライトでお互いにコミュニケーションを取りながら、さらに深度を増していく。

ついに64.9m地点に到達!残念ながら、撮影していたGoProはこの深度で水圧に負けてダウン。しかし久保さんは無事に水深70m地点へ!!
70mが記録されたダイビングコンピューターを確認しながら、一緒に到達したダイバ―たちと握手を交わし、70歳・70mの感慨に浸る。

さて、ここからは水面までの浮上だ。ここから60分間かけて、減圧停止を行いながら浮上してくることになる。

そろそろ戻ってくるころかと水面で筆者が待っていると、13時50分、予定通り80分間のダイビングを無事に終えて、久保さんたちが戻ってきた!

エキジットする久保さんを仲間のダイバーが出迎える

久保さんのダイブコンピュータには、70mを証明する「最大水深70.9m」が記録されていた

全員が無事エキジットし、特にトラブルもなく、久保さんの「70歳70mダイブ」は成功のうちに終わった。器材の片付けなどを終わらせた後には皆で祝杯を上げ、ダイビングの成功と久保さんの誕生日を祝った。

アフターダイブにはケーキも用意されて、皆で久保さんの誕生日とメモリアル記念ダイブの成功をお祝いした


無事70歳の誕生日に70mダイブ達成! 久保さんが思うこととは…

「先端」からエキジットして、ホッと一息つく久保さん

約80分のダイビングを終え、全員無事にエキジットし、記念すべき久保さんの「70歳70mダイブ」は完了した。水面は少し流れていたものの、エントリーした地点とほぼ同じ場所に戻ってきた皆さんは、晴れやかな笑顔が印象的。計画の立案から当日までの準備、そして本番のダイビング…。大きなプロジェクトをやり遂げた達成感にあふれていた。

記念ダイブというよりは、今の自分がきちんとやり遂げられるか。そのことが重要

海から上がった後、今日1日を振り返って、久保さんにどんなことを感じたかを伺ってみた。

――今日はお疲れさまでした。今回、この「70歳70mダイビング」を行おうと思ったのは、どんなお考えがあったのでしょうか?

久保さん

普通のシングルタンクのダイビングだったら健康であれば、まだまだ続けられると思うんです。しかしその一方で、若い人たちにダイビングを教えるという、責任を伴うことを現場でいつまでできるだろうかということは、この年齢になると考え始めるわけです。
私はPADIでずっと仕事をさせていただいて、インストラクターやトレーナーなどもしてきましたが、当時たくさんの人たちの前で「ダイビングの安全性を上げるにはこうしてください」などと話をしてきたわけです。しかし、今思うと現場で一緒に潜って、自分が直接教えられる範囲のことを教える。そのことが大事だなと思うようになってきました。とはいうものの自分の年齢が上がっていくと、体力的にも昔とは同じようにはいかないですし、新しい情報を吸収するモチベーションも鈍ってくる。それならば、いま自分がやりたいと思うことややってきたことを若い人たちに教えていく。育てていくというとおこがましいので、手伝わせていただく仕事をしたい。そう思って、ここ5年くらいは本当にそこに集中してきたんです。

また私と同様に、「大瀬館マリンサービス」のオーナーの安田さんも、大瀬崎で最初に始めたこのダイビング事業を、どんな形で次の世代に継いで応援できるかと、リタイアを考える年齢に達して真剣に心を砕いているはずです。

久保さんを師と慕う越村さん(左)と藤永さん(右)

――今日、一緒に潜られた方たちは皆さん、久保さんからテクニカルダイビングを学んだ若い世代の方たちですよね。

久保さん

本当にありがたいと思っています。今日の企画も僕が皆に声をかけたわけでなくて、たまたま70歳の誕生日に70m潜るよと言ったら、皆さんが協力してくれました(笑)。これは自分で今の自分の状態を確かめる一つの区切りみたいなものですかね。ゴルフで「エイジシュート」ってありますが、ダイビングでも「エイジダイブ」っていうのがあってもいいかなと思って。

実は以前に「80歳で80mダイブをする」という方がいらっしゃって、「久保さん手伝ってよ」と言われたことがあるんです。でもちょっと安全性に問題があるように感じてお手伝いはしなかったんです。結局「80歳80m」のダイビングは実現されなかったのですが、今回の「70歳70m」のヒントはそれなんですよ。

――そうだったんですね。

久保さん

僕は今回のダイビングは、自分で自信が持てる範囲で、確実に大丈夫だと思ったので行いました。普段から一緒に洞窟に潜ったりして、伊左治さんたちは命のやり取りができる信頼のおける仲間なので、安心でした。もっとも最初は一人でこっそり行って、自分のダイブコンピュータに記録を残してくればいいくらいに考えていたんですが(笑)。付き合っていただいて、とてもありがたかったですけど。

今回久保さん(中央)の70歳70mダイビングをサポートした伊左治さん。最近は一緒に潜る機会が多いので、頼りになるバディなのだそう。左は今回協力してくださった「大瀬館マリンサービス」オーナーの安田幸則さん

仕事の仕方は変わっても、安全に潜るためのノウハウをしっかり伝えていきたい

――水深70mまでの道中、どんなことを考えられたりしていたんですか?何か頭によぎることとかあったんでしょうか?

久保さん

いや、計画通りに進んでいるかというチェックだけですよ。非常に計画的で合理的な潜水なので。予定していたよりちょっと遅れているかなとかは考えたりしますが、必要な深度でガスのチェックをするとかは、本当にイメージ通りです。そして「誕生日の日に、自分はまだこういうダイビングができた。この1年くらいは能力を維持できるかな」と考えるくらいですかね。

――最初にこのダイビングの計画をお聞きした時は、チャレンジというか、そんな感じでとらえていたんですが。

久保さん

チャレンジや冒険ではないですね。今の自分がちゃんと計画どおりにできているかの「確認作業」です。「久保さん、まだまだやれますよ」とおっしゃってくださる方もたくさんいますが、それはありがたい言葉ですが勘違いしてはいけないなと。いずれ今までと同じようには潜れなくなることもあると思っています。しかし何らかの形で、死ぬまで潜水という仕事に関わっていきたいですね。

ダイビングって、すごく楽しい遊びなんですよね。しかし登山と一緒で、自然を相手にする遊びなので、危険は付き物です。そこをどうすれば安全に潜れるのかということを、具体的に教えていきたいと思います。

入念に器材のセッティングを行う久保さん。慎重にチェックしながら進めていく姿が印象的だった

――今日のエントリー前のチェックを見ていて、とても丁寧にひとつずつ確認していくんだと驚きました。

久保さん

具体性をもったやり方というのが、大事なんですね。チェックは毎回、テクニカルダイビングでなくてレクリエーショナルダイビングでも行っています。こういったことを習慣にすれば、バルブの開け忘れのような単純な事故は、なくなりますよね。

――本当にそうですよね。何よりも安全に楽しむということが、どんなダイビングスタイルでも一番大切だと実感しました。

「テクニカルダイビング」は、合理的で普遍的なダイビング

今回、久保さんの「70歳70m」の記念ダイブを取材して感じたのが、テクニカルダイビングは決して無理なことをするものではなく、きちんと計画を立ててミッションを完遂する、とても合理的なダイビングなのだということだ。そして、使用する器材やダイビング計画はレクリエーションダイビングとは異なるが、「安全に潜る」という面では普遍的なルールが共通している。

久保さんのサポートを行った伊左治さんは「一緒に楽しむ仲間をもっと増やしたい」と言う。テクニカルダイビングは今回のような深い水深を潜るディープダイビングのほかに、洞窟や沈没船の探検など、様々な楽しみが広がっていく。興味を持った方は、ぜひテクニカルダイビングにチャレンジしてみていただきたい。ダイビングの奥深さをさらに知ることができて、楽しみを広げていけることだろう。

DIVE Explorers

テクニカルダイビングショップであり、エクスプロア(探検)チームであり、調査機関であるDIVE Explorersは、伊左治さんが主宰する団体。テクニカルダイビングを始めたい、もっとスキルを学びたいという人向けの講習も行なっているので、興味のある方はぜひ連絡を。

プロフィール
久保彰良氏 Akiyoshi Kubo
久保彰良
コマーシャルやテクニカル・ダイビング用水中スクーターのイタリアSUEX社正規代理店である「株式会社アムテック」代表。DIR-TECH Diver’s Instituteを主宰し、東京とフィリピンの拠点を往復しながらダイビング・インストラクションを行うだけでなく、大学や政府機関の学術調査ダイビング、時計メーカーの商品開発サポートなど活動分野は広い。「日本水中科学協会」副代表理事および岩手県岩泉町の「日本洞穴学研究所」理事。

取材協力 大瀬館マリンサービス 

※この記事は取材時の2023年3月5日時点での情報で作成しています。

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PROFILE
大学時代に慶良間諸島でキャンプを行い、沖縄の海に魅せられる。卒業後、(株)水中造形センター入社。『マリンダイビング』、『海と島の旅』、『マリンフォト』編集部所属。モルディブ、タヒチ、セイシェル、ニューカレドニア、メキシコ、タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、オーストラリアなどの海と島を取材。独立後はフリーランスの編集者・ライターとして、幅広いジャンルで活動を続けている。
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