水中カメラTGの使い方を一から徹底解説! プロに聞くTGでいい写真を撮る方法を完全網羅!
ダイバーから絶大な人気を誇るコンパクトデジカメ「Tough」シリーズ(以下、TG)。ダイビング初心者からインストラクターまで幅広い層がTGを使って水中で写真を撮っているのをよく見ますよね。オーシャナ編集部の私、スイカもTGシリーズを愛用しています。
ここで一つお聞きしたいのですが、
皆さん、TGを本当に使いこなせていますか?
SNSで他の人の水中写真を見ていたら、同じTGで撮影されているはずなのに、なんか自分が撮った写真と違う…。この写真すごいなー、一眼だろうなーと思っていたらTGで撮影されていた!? 一度くらいこんな経験があるのではないでしょうか。私は声を大にして言いますが、何度も、何度もあります!!!
はい、ということで今回の企画は、TGと防水プロテクターだけで手軽に良い写真を撮ることを目指す。そのためにどうしたらいいのか? を、プロにがっつり聞いちゃおうという企画です。
教えていただくのは水中写真家の清水淳さん!
清水さんは、TGがオリンパスで製造されていた時代には開発アドバイザーを務め、それがOM デジタルソリューションズへ変わった現在も、水中撮影に関する記事と作例撮影を担当している。また、自身が写真家として活躍する一方、沖縄・那覇で水中写真教室「マリーンプロダクト」を主宰。ocean+αでも毎月連載とインスタライブにて、ミラーレス一眼の解説をしてくれています。
それでは清水さん、一から教えてください〜〜〜〜〜〜!!(丸投げ)
目次
そもそもTGと防水プロテクターだけでどこまで撮れるの?
清水さん、一眼とか使わずに、TGと防水プロテクターだけでいい写真を撮るにはどうしたらいいですか?
まずはTGの特性を理解しましょう。TGのいいところってどんなところだと思いますか?
手軽で、きれいに撮れるところ…?
そうですね、まず小さくて、TG単体でも水深15mまでは持っていけますし、防水プロテクターに入れればさらに深くいけますよね。大きな一眼カメラと違ってコンパクトなので、手軽に持っていくことができます。
小さくてコンパクトだから
手軽に持っていける!
「誰でもきれいに撮影できる」のは、水中の環境に特化した「水中モード」が自動で補正をしてくれるからです。
最新のTG-7だけでなく、今までのTGにも水中モードはあるんですか?
あります。OM SYSTEMの前身であるオリンパスだった1997年ごろから、デジタルカメラでの水中撮影を想定して、開発が進められてきました。2006年に初めて発売されたTGシリーズも、単体で水深3mまで持っていけるものでした。
そんなに昔から水中に目を向けていたんですね。
水中モードは30年以上の開発の歴史の積み重ね!
だから自動で綺麗に撮れる
特にマクロがすごいですよね。顕微鏡モードなんて、医療の世界でも使えるレベルのもので、被写体から1cmでもピントが合うんです。被写体ギリギリまで近づいて、さらにズームをしてもバッチリピントが合わせられます。
マクロの接写に強い!顕微鏡モードはレンズから1cmでピントが合う
ワイドな写真は、難しいでしょうか?
TGと防水プロテクターだけで水中写真を撮る場合、iPhoneの標準カメラ程度の画角があります。それを理解した上で、環境に合わせた水中モードや撮影方法を選べば、良い写真が撮れるでしょう。
TG+防水プロテクターの画角は、iPhoneの標準カメラ程度
なるほど…なんだかすでに良い写真が撮れる気がしてきました…!(早い)
良い写真を撮るには?
TGの特徴を把握した上で設定をすれば良い写真が撮れそう、と、なんとなく感じられたのですが、そもそも、良い写真ってなんでしょうか。
これは、人の心を打つのか、自分の心を打つのかでちょっと変わってきますよね。多くの人が「おっ」となる写真というと、やっぱりまずは被写体選びかもしれません。色美しく鮮やかとか、珍しいものは人の心を打ちやすいですね。
①「おっ」となる被写体を選ぶ
そして、その被写体と、背景となる環境をどう撮ったらかっこよく写るのか、素敵に写るのかを考える。
でもそんな…いきなりモデルの良さとか背景の良さとか言われても難しい気がします。
そういうときは、徹底的に真似します。
真似…!?
自分が良いと思った写真をとにかく真似するんです。今はインスタをひらけばたくさんの水中写真を見られます。その中から自分がいいなと思った写真を見つけて、アングルや設定、露出などどうやって撮っているのかを予想して真似するんです。
その海にどんな生き物や景色があって、それをどう表現すると魅力的かは、何十年もそこで潜っているガイドさんや写真を撮っているダイバーたちがよく知っています。その何十年をまた自分でかけるよりは、それを教えてもらって、真似するほうが早く良い写真に近づけます。撮影した人に、いつどこで撮影したのか、どんなふうに撮ったか聞くのもありです。
清水さんもよく聞かれますか?
聞かれますよ。図々しくなることも大事です。
真似した写真ばっかり撮ってSNSにあげるのも少し気が引けるのですが…。
であれば、100%真似じゃなく、自分らしさを入れてみてください。最初は真似で何枚か撮って、明るさや配置を変えてみたりして、良いと思ったオリジナルに対して、自分なりにもっと良いところが出せるか考えて試してみましょう。それが写真の楽しさでもあります。
事前に情報がないときはどうしていますか?
初めて出会ったシーンや生物を撮るときは、今まで撮影してきた経験からどうやって撮るかを考えますね。
やっぱりたくさんの写真を見たり、真似したりと、自分の中にデータと経験を積み重ねるのが大事なんですね。
はい。そう意味でTGのいいところは、その経験がすべて5つの水中モードに凝縮されているというところです。オリンパス時代から日本の北から南、世界各国を潜って、最適な露出やモードを研究したものが詰め込んであります。だから、どんなシーンでも適したモードを選べば70点くらいの写真にはなるんです。それをベースに、露出、ホワイトバランス、フラッシュ、ライトの組み合わせで個性が生きた写真を撮ることができます。
水中モードや水中ホワイトバランスが複数あるのは、そういった背景なんですね。選ぶだけでいい写真が撮れるというのは嬉しいです。
それから写真のお作法的なことも意識してみると良いでしょう。
お作法というと…。
例えばピントがきちんと合っていること。ピントが合っていないと何を伝えたいのかわからない写真になってしまいます。
そして構図。基本は三分割構図と言って、画面を縦横三分割して、線と線がぶつかったところに被写体を置くとカッコよく見えます。そのほかにも日の丸構図など、さまざまな構図がありますが、どの構図がどういう効果を生むのかは、気になる方は調べてみると良いでしょう。
TGの画面に黄金比という三分割に近い罫線を出せるようになっているのはこのためなんですね。
それから色がきれいに出ているかどうか。
これが一番個人的には難しいと思っています。どうしても深いと青被りしますし…。
そうですね。光がきちんと入っていないと色もきれいに出ませんので、なるべくカメラを被写体に近づけることや、太陽光が届く場所で撮影することが大事です。接写できるものは内蔵フラッシュも活用すればより良いでしょう。
RAW撮影をして、撮影後に編集をして色を出すこともできますが、TGの手軽さを活かすのであれば、水中ホワイトバランスや露出の設定をうまく使って、その場で良い色が出るように撮影してみてほしいですね。
設定、教えてください!!!!
もちろんです。まずは陸上での準備からはじめていきましょう。
TGと防水プロテクターの準備
購入してすぐすべきこと編
TGと防水プロテクターが手元に届いたらまずは何をすべきなのか? 清水さんに伺いました。
購入後にすぐすべきこと①保険に入る
買ってきて初めにすることってなんだと思いますか?
中身の確認…?
まず、保険に入ることです。
保険。
なくす、壊す、水没する…本当によくあります。なので、まずは保険に入ってください。
購入後にすぐすべきこと②予備電池と充電器を買う
そして、用意しておきたいのが予備電池。TGは電池の持ちが良く、ダイビング2本くらいなら持ちます。3本以上潜る方やムービーを撮る方は電池が足りなくなるので、予備電池を買っておきましょう。社外品の予備電池だと、すぐにダメになったりパワーが落ちたりするので必ず純正のものにしましょう。
充電器もあったほうが良いですか? カメラに直接充電器を差して充電できるようになっていますが…。
なるべくカメラ本体の開け閉めを減らしたいので、電池を直接充電できるものが良いです。開け閉めが増えるとその分埃が入りやすくなり、万が一防水プロテクターが水没した時に、TG本体にもダメージがある可能性があります。
購入後にすぐすべきこと③最高級のSDカードを用意する
データを保存するSDカードは最高級のものを用意しましょう。
最高級とは…!?
高速型で安定しているUHSスピードクラス3をおすすめします。Sandiskがおすすめですね
購入後にすぐすべきこと④防水プロテクターにストラップをつける
ダイビングの撮影の時は防水プロテクターを使いましょう。TG単体では水深15mまでですが、防水プロテクターに入れることで45mまで持っていくことができます。操作ボタンも大きく、グローブをしていても操作がしやすいですし、外付けのアクセサリーも取り付けられるようになります。
アクセサリーについては、次回の連載でお伝えしますが、防水プロテクターを購入したら、まずはストラップをつけましょう。手首につけておけば無くしません。
購入後にすぐすべきこと⑤TGのレンズリングを付け替える
これは意外とやっていない方が多いんですが、防水プロテクターに付属のゴムリングをTGのレンズ周りのリングと付け替えましょう。
付け替えないと何が起きるんですか?
防水プロテクターのレンズ部分の内側にシールが合わさって、乱反射してしまうんです。必ず付け替えましょう。
TGと防水プロテクターの準備
海に入る前に必ずすること
さて、ここからは海に入る前に必ずしてほしい準備の手順をお伝えしていきます。
お願いします!
TGと防水プロテクター準備手順:カメラの設定
はじめに、カメラの設定です。電源を入れて、MENUボタンを押すとさまざまな設定ができます。一度設定すれば次のダイビングで再設定し直す必要はありませんが、確認しましょう。
カメラの設定:モニター画面に罫線表示
良い写真を撮るためのお作法はピントを合わせること、色をきれいに出すこと、もう一つはなんでしたっけ?
構図の効果を使うこと!
そうです。TGのモニターには、罫線をあらかじめ表示させることができるので、それを見ながら構図を作りましょう。おすすめは黄金分割。構図がよく理解できている方なら方眼でもOKです。
おすすめは黄金分割
メニュー>カスタムメニュー>B.表示/音/接続>表示罫線選択
カメラの設定:画質設定はLSF
画質はLSFにしましょう。JPEG設定の中で一番画質のよいLSFを選ぶことでよりきれいな写真を撮ることができます。
TG-7は最初からLSFの設定がOKボタンを押して出てくるライブコントロール(ツリー表示のようなもの)で設定されているので簡単ですね。RAWデータを残す必要はないですか?
写真を後から現像してきれいにしたい方はRAWデータでもOKです。撮ってそのままSNSにアップしたい、スマホで少しいじる程度で良いという方は、データが重くなってしまうのでRAWデータで残すのはあまりおすすめしないです。
メニュー>カスタムメニュー>E.画質/WB/色>画質設定
カメラの設定:撮影画像の確認時間は1〜3秒
撮影直後に、モニターに撮った写真が表示されます。この表示時間は初期設定だと0.5秒です。
(試しに撮影してみる)…なんだか一瞬しか確認できないですね。
そうなんです。なので、1〜3秒に設定してあげることで、ある程度撮影直後に撮れ高を確認しやすくしてあげましょう。長すぎると電池を食うので注意してください。
メニュー>セットアップメニュー>撮影画像の確認時間
カメラの設定:モニター調整はしない
モニターの明るさを変えられるのですが、これはいじらない方が良いでしょう。
水中だとちょっと見づらくなったりしませんか?
標準で十分な明るさがあるので、問題ないですよ。暗いとか濁ってるとかよっぽど見えにくい場合のみ、調整しましょう。電池がすぐになくなってしまいます。
※よっぽど見えづらい時のみ少し明るくする
メニュー>セットアップメニュー>モニター調整
カメラの設定:色空間はAdobe RGB
色空間は2種類選択できるのですが、Adobe RGBを選ぶとより青がきれいに写ります。
色空間とは…………。
カメラやプリンタなどは、実はデバイスによって表現できる色の幅が決まっています。色空間とはその色の表現範囲のことを指し、写真ではsRGBとAdobe RGBの二つがよく使われています。Adobe RGBの方が緑から青にかけての高彩度の領域が広いんです。また、sRGBは印刷向き、Adobe RGBはモニター向きなので、プリントアウトしない限りはAdobe RGBを選ぶのがおすすめです。
なるほど…。
一点注意なのが、この設定はモードを変えると戻ってしまうので、モードを変更したら設定変更しましょう。
(忘れそう)
※モードを変えるとsRGBになってしまうので注意
メニュー>カスタムメニュー>E.画質/WB/色>色空間
TGと防水プロテクター準備手順:防水プロテクターにカメラを入れる
それではカメラを防水プロテクターに入れていきましょう。
防水プロテクターにカメラを入れる:手順とメンテナンスを理解する
防水プロテクターをカメラに入れる際、壊さずに長く使うために、メンテナンスを正しく理解しておきましょう。防水プロテクターを開けるところからカメラの入れ方、入れた後の確認まで、メンテナンス方法はオーシャナさんの動画で詳しく解説しているので、これを見ながら行ってください。
コツというか、注意点はありますか?
グリスはケチらない。ケチってダメにすると余計に手間もお金もかかります。また、別メーカーのものを使うとOリングがダメになってしまうので、専用グリスをたっぷり使いましょう。それから、毎回Oリングを外して溝を綿棒で掃除してほしいです。
メンテナンスは手順通りに行う
グリスはケチらない
防水プロテクターにカメラを入れる:結露や曇り防止にシリカゲルを入れる
購入時についてくるシリカゲルは、絶対に入れておかないといけないんですか?
必ずではありませんが、防水プロテクターの内側が曇ったり結露したりする可能性のある時は入れておきましょう。
例えばどんな時でしょうか?
例えば、夏の伊豆。炎天下でカメラが温まった状態で水温が低い深場などで結露が起きてしまいます。沖縄の梅雨時期の湿気も注意です。開け閉めする場合はエアコンの効いているところで行ったり、温度変化が大きくならないよう陸上では水につけておくのも有効です。汚れがレンズについている場合も結露が起きやすいので、メガネ拭きなどで拭いておきましょう。
結露や曇り防止にはシリカゲル
TGと防水プロテクター準備手順:撮影中の操作を確認
セットができたら、撮影中に使える機能や操作を陸上で確認しておきましょう。
ちなみに、よく使うボタンはなんですか?
左ボタンとOKボタンです。左を押すと水中モードが変更できるので、撮りたい被写体に合わせて切り替えましょう。
OKボタンを押すと画面の右側に、撮影中に変更できるメニューが出てきます。ホワイトバランスやフラッシュ補正などがすぐに変えられるので、撮影しながら色味の調整が可能。フラッシュのON/OFFは右ボタンでもできます。
くるくる回す歯車みたいなところはどうやって使いますか?
シャッターの外側にある歯車はズーム機能です。モニター側には二つ歯車がありますが、向かって左が露出補正、右がモード変更です。基本は水中モードで固定で使うので、右の歯車はほとんどいじることはないと思います。
水中撮影の基本
ここまできたらようやく水中にTGを持っていけますね! さて、どうしたらいいでしょうか。(丸投げ)
では、カメラの構え方やピントの合わせ方など、基本の部分をお伝えしていきましょう。
水中撮影の基本:カメラの構え方
手ブレしないようにカメラを固定しましょう。基本は両手で持って、マクロ撮影の時は左手を三脚がわりにして安定させましょう。
カメラの持ち方
両手でカメラを固定して手ブレを防ぐ
片手で撮影することはないですか?
片手でも安定していればOKです。軽くて片手でも撮影できるのはTGのいいところですからね。中性浮力をきちんととって、安定させましょう。
最近はSNS用に縦構図で撮ることも多いのですが、その時のコツはありますか?
右手が下の方が安定しますが、手が捩れるので撮りづらいという方は右手が上でもよいでしょう。動画の時はカメラを縦にした状態で横から両手で持ってしまいます。その方が安定します。
マクロの時はフラッシュの位置が変わるので、どこにフラッシュを当てたいかで右手が上なのか、下なのかを調整しながら撮影しましょう。
カメラの持ち方
縦構図の時はフラッシュの位置で持ち方を変える
水中撮影の基本:被写体との距離の取り方
水中で撮影をするときは、できるだけズーム機能を使わずに、被写体に近づいてとります。
結構ズーム使っちゃってました…。何か変わるんですか?
陸上と違って、水が濁っていたり、浮遊物があったりするとその分余計なものが写って、濁った写真になってしまうんですよね。なので、なるべく寄って撮る。
ワイドでもマクロでも同じですか?
はい。特にマクロは最初からテレ側にしているとフレームに入れるのが難しいので、一番ワイドな状態からゆっくり近づいて、もうこれ以上近寄れないよーってなってから、最後にテレ側にズームをするんです。
被写体にはなるべく物理的に近づく。ズーム機能は最後に
水中撮影の基本:フレーミングと構図
また出てきました構図。
今までインスタで見てきた良い写真の構図を真似してみましょう。背景をどこまで映すのか、被写体はどこに配置するのか。自分なりに工夫をして納得のいく構図を見つけてみてください。
良い写真の構図を真似する
水中撮影の基本:ピント合わせのコツ
TGはシャッターを半押しして、ピントを合わせるのですが、合うまでの時間がすごく速いんです。なので基本はAF(オートフォーカス)にしてもらえれば大丈夫です。
AFで、どういうところに自動でピントが合うんですか?
水中ワイドモード、スナップモード、HDRモードでは自動で全点に合うようになっています。マクロの場合は自動でカメラが良いところにピントを合わせてくれます。
基本はAF(オートフォーカス)でOK
マクロモードと顕微鏡モードではOKボタンを長押しすると、25箇所からフォーカスポイントを選ぶことができます。生き物の目やウミウシの触覚の先など、「ここにピントを合わせたい!」という位置に設定し、シャッターを切りましょう。
マクロは構図に合わせてフォーカスポイントを25箇所から選ぶ
動いている被写体だとなかなか難しそうですがコツはありますか?
たとえば、よく動くウミウシであれば、待ち伏せします。ウミウシの進行方向を見て、ここに来そうだなと思ったところにピントを合わせておいて、そこにウミウシが来たらシャッターを切る。
ハゼなど動きの速いものであれば、ハゼの真下にある巣穴に一度ピントを合わせてから、シャッターを切ります。
巣穴にピントを合わせてからカメラを動かしたら、ピントがずれてしまわないですか?
被写体との距離が大きく変わらなければずれません。ハゼ以外でも、よく動く被写体を撮る場合は、カメラから被写体までと同じ距離にある動かないもの(石やサンゴなど)にピントを合わせて、被写体に少しカメラを向けるようにすると良いでしょう。
ワイドでも一点にピントを合わせることができますか?
メニューを押して、撮影メニューのAFターゲット選択から、一点にすることも可能です。画角はワイドだけど、生き物にピントを合わせたいときに使えますね。こちらはモードを変更するとリセットされます。
水中モードの選び方
水中モードは、画面に出てくる説明のとおりだとは思うんですが、私どうしても迷ってしまうんです…。
TGのモード切り替え画面キャプチャ
たとえば、ワイドで撮りたいけど自然光ならワイドモードよりスナップモードやHDRモードの方が良いのかな? とか、マクロと顕微鏡ってなんとなくしか使い分けてないけど本当はもっといい選び方があるのかな?とか……。
では一つずつ解説しましょう。
ワイド写真は自然光なら水中スナップモード
フラッシュ撮影なら水中ワイドモード
水中ワイドモードは、実はフラッシュを使うことを前提として作られているので、ワイド撮影でも自然光の撮影なら水中スナップモードを選びましょう。逆に、フラッシュを使用するなら水中ワイドモードです。
知らなかった…!
実は、それぞれのモードで目標設定露出を変えてるんです。露出というのは、レンズに取り込む光の量のことで、水中ワイドはフラッシュ、スナップモードは自然光で撮る前提で、調整されるようになっています。なので、動画を回したいときも、フラッシュがたけないので、スナップモードがおすすめです。
自然光→水中スナップモード
フラッシュあり→水中ワイドモード
マクロは被写体に10cm以上
近寄りたいなら水中顕微鏡モード
水中マクロモードと水中顕微鏡モードの違いもフラッシュの有無ですか?
どちらもフラッシュオフに対応できるように作られています。うんと明るく撮れるように設定されていて、さらに顕微鏡では絞りも開きます。明るさを調整したい場合は、露出補正をいじります。
では、何が違うんでしょうか?
ワーキングディスタンスが違うんです。
ワーキングディスタンス。
ワーキングディスタンスは、ピントが合うレンズから被写体までの距離の範囲のことです。
被写体にどれくらい近づけるかが違うってことでしょうか?
そうですね。TGのバージョンによって少し変わるんですが、6と7であれば、通常の撮影状態で10㎝から無限遠まで、スーパーマクロはワイド側で10㎝から30㎝、それよりテレ側では1㎝から30㎝、顕微鏡モードでは1㎝から30㎝になります。水中顕微鏡モードは1〜20cmです。
1cm! 被写体ギリギリまで近づいてもピントが合うってことですね! すごすぎる。
なので、すごく小さい生き物は顕微鏡モードで。まあまあ大きいウミウシなんかは10cm離れていても撮れるので水中マクロモードでもOKです。
マクロは自然光で水中スナップモードを選ぶことはないんでしょうか?
マクロ撮影は、マクロモードか顕微鏡モードです。スナップモードも、10cmまで被写体には近寄れるんですが、「ピント合わせのコツ」でもお話したとおり、オートフォーカスのフォーカスポイントの設定が違うんです。マクロ撮影では一点にピントを合わせたいので、一点に合わせることが前提となっているマクロモードか顕微鏡モードを選ぶと良いです。
被写体との距離が10cm以上→水中マクロモード
被写体との距離が10cm以下→水中顕微鏡モード
明暗の差が大きいときはHDRモード
最後に聞きたいのがHDRモードです。ずっと、これの最適な使いどころはどこなんだろうって思ってほぼ使ったことがないんです。
HDRモードは、仕組みとしては重ね撮りですね。一回のシャッターで、明るさの違う複数枚の同じ絵を撮って、自動で合成するというものです。
自動で連写みたいな感じですか?
ちょっと暗く1枚、ちょっと明るく1枚、うんと明るく1枚…みたいな感じで違う露出で連写されます。それらを合成して1枚にすることで、すごい暗かったところからすごい明るかったところまで、ちょうど良い明るさになる。目で見たような明るさになるのかな。
人間の目とカメラのレンズとではどんな違いがあるんですか?
目で見ている範囲の中に極端に明るいところと暗いところがあっても、人間の目は勝手に見やすいように調整して、一目で露出がさまざまな明るさに合うんです。写真はそうではなくて、明るいところに合わせれば暗いところが写らなかったり、暗いところに合わせれば、元々明るいところが明るくなりすぎたりします。だから、明暗の強いところでは露出を変えて複数枚撮って、合成する必要があるんです。
たとえば、どんなシーンがきれいに撮れますか?
逆光のマンタ。そのまま撮影するとマンタのお腹が真っ黒になってしまうけど、HDRモードなら、背景に露出を合わせた写真とマンタのお腹に露出を合わせた写真とが合成されるので、どちらもきれいに写ります。セノーテ好きの僕はすごいよく使うんですよ。水面から指す光の筋と暗い岩、モデルさんをきれいに撮ることができます。
なるほど〜。スナップモードとの使い分けは、逆光や明暗が強い場所と考えておけば良いですか?
そうですね。順光でもサンゴ礁なんかを撮ると、やっぱり暗くなったところがきれいに写るから良いですよね。ただし、動きが遅くなるので注意です。複数枚連写、そして合成をするので1枚撮り終えるまで時間がかかります。
確かに、HDRモードは次の写真が撮れるようになるまで時間がかかるなとは思ってましたが、そういう理由だったんですね。
HDRモード
※動きが遅くなるので注意
ホワイトバランスの選び方
水中だとどうしても青っぽく写ってしまいますよね。深くなるにつれて赤い光が薄れていくからというのはわかるんですが、これはホワイトバランスで調整するのが良いのでしょうか?
そうですね。青被りをしないように、水中ホワイトバランスを選んでいただくと、色が補正されます。TG-6以降は「浅瀬」「標準」「ディープダイビング」の3種類がありますが、色は結構人の好みによるので、撮影してみて、選んでもらうのがいいかな。僕は、少し赤っぽい方が好きだから、マニュアルモードでマゼンタを少し強めにしたりします。
そういう細かい設定もできるんですね! 例として、どういうシーンでどのホワイトバランスを使うというのをいくつか教えていただけますか?
真っ青な海で赤い魚や緑のサンゴの色をはっきり出したい時は、赤い色が強めに補正されるディープです。白砂をバックに生き物を撮影するときは、浅瀬です。砂はやっぱり白だろ! と思うので、赤くなりがちなディープではなく浅瀬を選びます。
浅瀬→標準→ディープの順に赤っぽくなるから、それを覚えておいて、その時の状況に合わせて選ぶのが良さそうですね。
そうですね。でも、普通は標準モードできれいに撮れるので、あまり意識しなくてもいいかな。ただ、3つから選べるので、テクニックとして覚えておくとより自分の好みの写真に近づけるので良いと思います。
基本は標準でOK
浅瀬→標準→ディープの順に赤が強くなるので
好みの色に調整しながら撮る
露出補正の決め方
露出補正は、なんとなく明るくしたい、なんとなく暗くしたいなというフィーリングで決めてるんですが、これも決めるコツはありますか?
露出補正は基本的にフラッシュを使う場合は、背景の青の濃度で決めます。プラスにすると明るくなるので、水色っぽくしたかったらプラスに。濃い青にしたかったらマイナスに。
なるほど。背景の海の色をみながら調整すればいいんですね。
ただし、背景がない、というか、サンゴの中にいる生き物を撮影するなど、背景にもフラッシュが全部当たってしまう場合は、露出は変える必要はないです。変えても、あまり変化しないので。
自然光だとどうですか?
自然光の場合は、逆に露出補正でしか明るさを変えられないので、画面全体を見て、露出を好みに調整してください。動画の時も同じですね。例えば僕は、遠くから引きで撮影する水中景観なんかは、濃い青を出したいので、-0.3〜-0.7、場合によっては-1くらいまで下げることもあります。明るいのが好きな方は+1〜+2くらいまで上げて撮るのも良いでしょう。
背景の色を見ながら調整する
フラッシュが全面に当たる場合は補正しなくてOK
内蔵フラッシュとフラッシュ補正の使い方
露出補正の他に、フラッシュ補正もありますが、これはどうやって使うべきですか?
当然ですが、フラッシュを使うときに、フラッシュ補正を使います。フラッシュが当たる被写体の明るさを見ながら調整します。フラッシュが当たるところと当たらないところが半々くらいの時は、フラッシュ補正で被写体、露出補正で背景の色を調整します。
別々にいじって調整するんですね!
そうそう。どっちもいじる時は、OKボタンを押してフラッシュ補正にカーソルを合わせておくと、操作の切り替えがしやすいです。
フラッシュ補正で被写体、
露出補正で背景の色を調整
それから、元々TGの水中モードは、フラッシュが強すぎないように内部でマイナス補正をかけています。なぜかというと、マクロだと結構寄って撮影しますよね? そうすると光量がオーバーになるので、初めから-0.3くらいに入れてあるんですね。それでも 強く当たってしまう場合もある。例えば、顕微鏡モードじゃなくて、マクロモードでギリギリまで寄って撮影したような場合は光量が過多になる時があるから、そういう場合はフラッシュ補正を使ってマイナスにしてあげます。
被写体に寄る時は明るくなりがちなので、フラッシュ補正を少し下げてみる
内蔵フラッシュをうまく被写体に当てるコツなんかはありますか?
内蔵フラッシュは真正面を向いてるんで、当たらないことの方が難しいです。ただ、 内蔵フラッシュも外付けのフラッシュも大した距離は飛ばないんですね。ワイドで水がきれいで、50cm〜1m。マクロだとさらに絞られちゃうから、手を伸ばせる範囲ぐらいまでしか飛ばないので、それを意識しましょう。
ワイドなら50cm〜1m
マクロなら手を伸ばせる範囲程度
逆に顕微鏡モードで10cm以内くらいまで寄ると、光が当たるところとそうでないところが出てきちゃう。
ムラが出てしまうのは、外付けのフラッシュに頼るしかないですか?
一つ裏技があります。スレートや白い下敷きを、レフ板がわりにカメラの上の方とかに当ててあげるんです。そうすると、光が広い範囲にうまく回ってくれます。
それなら外付けフラッシュがなくても真似できそう!
顕微鏡モードで内蔵フラッシュを使う時は
スレートをレフ板がわりにして光を回す
自然光を味方につける
もう少し光について知りたいのですが、自然光撮影は何を意識すると良いでしょうか?
順光と逆光では仕上がりが異なります。逆光だと被写体の色が出にくく、写真全体が白っぽくなります。順光だと光が被写体に当たって色が鮮やかに出ます。基本的には、俯瞰で撮ると順光になって、下から煽って撮ると逆光になります。
順光で撮るときは俯瞰
逆光で撮る時は煽り
清水さん、ありがとうございました! なんだかうまく撮れそうです。
実際にTGと防水プロテクターだけで
コツを使って撮影してみた
清水さんから設定やコツ、基本的な考え方を教わったので、それらを駆使して、実際に撮影にチャレンジ。さあ、いったいどんな写真が撮れているのか…。いってみよう!
ロケ地は沖縄県那覇市から清水さんの船で30分ほど走らせた場所「チービシ」。慶良間諸島の入り口だ。この日は少し風が強かったものの、お天気に恵まれ絶好の撮影日和! 自然光を味方につけた撮影もバッチリできそうでワクワクしながらエントリー。
自然光でサンゴを撮影
エントリーしてすぐ真下に広がるサンゴ礁。まずは一枚、水中スナップモードでパチリ。
うーん。なんとも言えない感想の写真。
清水さんに聞いたところ、「悪くないけど。水中に入ると、屈折率の関係で画角が狭まります。引いてワイド感があるカットにすると、被写体までの距離ができてはっきり写らなくなる。この両方の要因が見事に重なったカットですね。スナップ的には良いのですが」とのこと。なるほど。
少し泳ぐと清水さんが「ここで撮ると良いよ〜」という場所を案内してくれたのでそちらに向かって泳ぐ。
中性浮力をきちんと取って、カメラを両手で固定して…。
パチリ。
撮影モード
水中スナップモード
露出補正
なし
ホワイトバランス
浅瀬
絞り
AUTO/F2.7
シャッター速度
AUTO/1/500
ISO感度
AUTO/100
フラッシュ
OFF
なんとなく逆光気味だったので、順光になる俯瞰の位置に移動して撮影してみる。
撮影モード
水中スナップモード
露出補正
-1.0EV
ホワイトバランス
浅瀬
絞り
AUTO/F8.0
シャッター速度
AUTO/1/320
ISO感度
AUTO/100
フラッシュ
OFF
ちょっと暗いので露出補正をプラスに振って撮影してみる。
撮影モード
水中スナップモード
露出補正
+0.3EV
ホワイトバランス
浅瀬
絞り
AUTO/F2.8
シャッター速度
AUTO/1/800
ISO感度
AUTO/100
フラッシュ
OFF
お! なかなかいい感じ!!
アングルを変えてみたり、さらに露出補正を変えてみたり、自分の好きな色味やカットを探す。
撮影モード
水中スナップモード
露出補正
+0.3EV
ホワイトバランス
浅瀬
絞り
AUTO/F2.8
シャッター速度
AUTO/1/500
ISO感度
AUTO/100
フラッシュ
OFF
うん。なかなかいい感じに撮れたんじゃなかろうか。
クマノミに寄ってフラッシュ撮影
次に清水さんが教えてくれたのはイソギンチャクの中に棲むクマノミ。
「なるべく被写体に寄る!」という言葉を思い出し、ゆっくりと、周りのサンゴにぶつからないよう、クマノミを驚かさないよう気をつけながら近づく。
パチリ。
撮影モード
水中マクロモード
露出補正
なし
ホワイトバランス
浅瀬
絞り
AUTO/F8.0
シャッター速度
AUTO/1/200
ISO感度
AUTO/100
フラッシュ
OFF
クマノミは動き回るので、構図をうまく作ろうとするも、なかなか難しい。あとから見てももう少し露出を上げて明るくすればよかったかな? と思うちょっと自分的には惜しい一枚となった。
砂地は白く! ホワイトバランスと露出を実験
このポイントはサンゴ礁やクマノミだけでなく、きれいな白い砂地もあるのだ。透き通った海と白い砂地はなんとも言えない癒しの空間ですよね。
さて、そんな白い砂地にはホワイトバランス浅瀬! ディープになると赤が足されると聞いていたので早速ホワイトバランスを浅瀬にして砂地を撮影する。
撮影モード
水中スナップモード
露出補正
-0.7EV
ホワイトバランス
浅瀬
絞り
AUTO/F8.0
シャッター速度
AUTO/1/200
ISO感度
AUTO/100
フラッシュ
OFF
砂地は確かに白っぽくなったけど全体的に暗い気がする。海の青さが濃くていいなと思って露出を-0.7まで下げていたが、少しずつ上げることに。
-0.3…
撮影モード
水中スナップモード
露出補正
-0.3EV
ホワイトバランス
浅瀬
絞り
AUTO/F8.0
シャッター速度
AUTO/1/160
ISO感度
AUTO/100
フラッシュ
OFF
0.0…
撮影モード
水中スナップモード
露出補正
なし
ホワイトバランス
浅瀬
絞り
AUTO/F2.8
シャッター速度
AUTO/1/1000
ISO感度
AUTO/100
フラッシュ
OFF
+0.3…
撮影モード
水中スナップモード
露出補正
+0.3EV
ホワイトバランス
浅瀬
絞り
AUTO/F2.8
シャッター速度
AUTO/1/640
ISO感度
AUTO/100
フラッシュ
OFF
0.7…
撮影モード
水中スナップモード
露出補正
+0.7EV
ホワイトバランス
浅瀬
絞り
AUTO/F2.8
シャッター速度
AUTO/1/500
ISO感度
AUTO/100
フラッシュ
OFF
1.0!
撮影モード
水中スナップモード
露出補正
+1.0EV
ホワイトバランス
浅瀬
絞り
AUTO/F2.8
シャッター速度
AUTO/1/400
ISO感度
AUTO/100
フラッシュ
OFF
だいぶ白くなった!
とても明るい印象だ。個人的には-0.3くらいが好きですが、皆さんはどうですか?
ウミウシの触覚にピントを合わせて撮影
清水さんのお話を聞いて、使ってみたかった機能が、マクロモードと顕微鏡モードのフォーカスポイント選択。ちょうどよく、地味ではあるがマクロモードで撮りやすそうな3〜4cmほどのウミウシ(おそらくコイボウミウシ)がいるではないか。
正直、普段だったら見つけても写真を撮らないであろう、おそらくコイボウミウシ(よくいるし、地味だから)。しかしフォーカスポイントを試すにはちょうどよく、触覚も撮りやすい位置を向いている。ゆっくりと近づき、真ん中から少し外した位置にフォーカスポイントを持って行って、触覚にピントを合わせる。
撮影モード
水中マクロモード
露出補正
なし
ホワイトバランス
水中標準
絞り
AUTO/F6.3
シャッター速度
AUTO/1/200
ISO感度
AUTO/200
フラッシュ
ON
フラッシュ補正
0.0
やっぱり動かない被写体は撮りやすい! 後ろもなんとなくボケていい感じ。普段だったら撮らないとか言ってごめん! きれいに撮らせてくれてありがとう(笑)。
レフ板がわりにスレートを使って
カンザシヤドカリを撮影
今回一番「いい写真が撮れた!」と思えたのがこの一枚。
撮影モード
水中顕微鏡モード
露出補正
なし
ホワイトバランス
水中標準
絞り
AUTO/F14
シャッター速度
AUTO/1/100
ISO感度
AUTO/800
フラッシュ
ON
フラッシュ補正
0.0
サンゴの中に棲む1cmほどのカンザシヤドカリだ。ウミウシを撮影した時と同様、フォーカスポイントを右下に設定し、顕微鏡モードで撮影。目の当たりにピントが合ってるのがよくみると分かっていただけると思う。
内蔵フラッシュは裏技のレフ板作戦!
左手につけていたスレートを広げ、光を回す。フラッシュ補正も活用しつつ、きれいに色が出るように何十枚も撮影した。
撮影モード
水中顕微鏡モード
露出補正
なし
ホワイトバランス
水中標準
絞り
AUTO/F14
シャッター速度
AUTO/1/100
ISO感度
AUTO/640
フラッシュ
ON
フラッシュ補正
0.0
そして、何よりこの写真が撮れたのは「人の写真を真似る!」作戦がうまくいったのだ。
実は、この写真を撮る前、私が真似をせずに独自で撮っていたのがこの写真。
撮影モード
水中顕微鏡モード
露出補正
なし
ホワイトバランス
水中標準
絞り
AUTO/F14
シャッター速度
AUTO/1/100
ISO感度
AUTO/320
フラッシュ
ON
フラッシュ補正
0.0
それをみていた清水さんが、一度私の持っているTGを使って、お手本写真を撮ってくれたのだ。
その時の写真が、こちら。
撮影モード
水中顕微鏡モード
露出補正
なし
ホワイトバランス
水中標準
絞り
AUTO/F14
シャッター速度
AUTO/1/100
ISO感度
AUTO/800
フラッシュ
ON
フラッシュ補正
0.0
撮影モード
水中顕微鏡モード
露出補正
なし
ホワイトバランス
水中標準
絞り
AUTO/F14
シャッター速度
AUTO/1/100
ISO感度
AUTO/800
フラッシュ
ON
フラッシュ補正
0.0
そっくりでしょ?(笑)
清水さんのお手本を見て、カンザシヤドカリはこれくらい寄った方が可愛いんだとか、背中の方にあるサンゴがお花みたいで可愛いなとか、そういうことに気がつけたので、早速真似をしました。
基本の設定を覚えて
人の写真を真似しまくろう
今回はTGシリーズと防水プロテクターだけでどこまで撮れるのか、ということで、清水さんに基本を教えていただき、実際に撮影まで行ってきました。
水中モードの使い分けや構図の意識、ピント合わせのコツなど、少し取り入れるだけでいつもより「おっ」となる写真に近づけたと思います。一度にたくさんのことをしようとするとどうしても忘れてしまうので、一つずつ取り入れて、覚えていくのが良さそうです。
そして、人の写真を真似する。やっぱりこれが上達や良い写真を撮る近道なんだということがよくわかりました(笑)。ぜひ皆さんもインスタやSNSを見て、素敵な写真を真似してみてください。
「#TG水中写真」でSNSに写真をシェアしよう
良い写真を真似することが近道! ということで、皆さんのTGシリーズで撮影した写真をインスタグラムにシェアしよう。「#TG水中写真」をつけてインスタグラムに投稿して、TGシリーズで撮れたあなたの作品を、同じTGユーザーのダイバーにシェアして、みんなで一歩レベルアップを目指してみませんか?
「#TG水中写真」でインスタにシェアしてくれた写真を、毎月行っている清水さんとocean+αのインスタライブでご紹介できたらと思います! ぜひご参加ください。
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▼公式ホームページ
https://shimizu.marine-p.com/
▼清水氏の人気連載はこちら
ミラーレス一眼 水中撮影徹底ガイドby清水淳