海に優しいダイバーでありたい、自然に還る水中ごみ袋「MIHANADA」【使用レポートあり】

ひとりのレジャーダイバーが海でのある出来事をきっかけに、水中ごみ拾いに使用するごみ袋を開発したとの情報を聞きつけた。そのブランドの名前は「MIHANADA(ミハナダ)」。なんと、“自然に還る水中ごみ袋”=サステナブルポーチ(以下、サステナブルポーチ)を開発し、販売しているらしい。この記事では、開発の経緯、商品の特徴、わかりやすい使い方動画など、「MIHANADA」について徹底解剖していく。

海の美しさを知るダイバーにしか作れないポーチ

MIHANADAの代表を務めるのは、300本ほどのダイビング経験があり、海の中で過ごす非日常をこよなく愛するレジャーダイバー、狩野満里(かのうまり)さん(以下、狩野さん)。

スキューバダイビングを通して、日本各地の美しい海を楽しむ日々を送っているうちに、洞窟の天井に張り付いたペットボトル、サンゴに絡まった釣り糸など、海の中にある「ごみ」に気付くようになったことが全ての始まりだった。そして、「海の美しさも、海の小さな変化も、誰よりも知っているダイバーだからこそ、自然により配慮し、長く使えるサステナブルポーチを作りたい」という思いから開発に踏み込むことになったという。

「MINAHADA」代表の狩野さん

海の底で釣り糸に絡まっているウツボ

ブランド名「MIHANADA」は、万葉集にも登場する日本の伝統色の名称で、ブランドロゴにも使用されている水色のことを指す言葉「水縹」が由来となっている。水縹と呼ばれていた頃のきれいな水色の海の色に戻ることを願い名付けられた。

MIHANADA のブランドロゴ

開発にはダイバーのリアルな声を反映

一番こだわった素材選び。選ばれたのは…

サステナブルポーチを作る上で最初に考えたのは、環境に配慮した素材選び。これは、「気がついたら水中でごみ袋をなくしてしまった」「マイクロプラスチックが気になる」という日頃からごみ拾いを行うダイバーの声を参考にしている。そして、複数の素材を吟味した結果、耐久性、機能性、デザイン性に優れた「麻(ジュート)」に決定。ポリエステルなどの合成繊維は使っていくうちに劣化し、マイクロプラスチックが生まれると言われていることから、劣化して出る細かいごみも自然に還る素材「麻」を選択したという

検討した素材のテスト結果

実際にテスト使用をしている様子

水中で新たなごみを出さないための工夫

また、BCDからごみ袋を付けたり外したりすることで紛失の確率が上がり「気がついたら水中でごみ袋をなくしてしまった」という悩みを解決すべく、BCDからごみ袋を外さなくても、カラビナをつけた状態でサステナブルポーチを手元までスライドできる工夫も施されている

水中での使用方法を動画でチェック

「たたみやすい!」オーシャナ編集部の使用レポート

オーシャナ編集部も、実際に海に行って使ってみたので、写真とともに使用感を簡単にレポートしたい。
まずは、サステナブルポーチの見た目。シンプルだけど麻の素材がいい味を出していて「ごみ袋」感が全くなくむしろオシャレ。

付属のカラビナをBCDにつけて水中移動している様子

使用感については、最初は袋の開閉が固かった印象でしたが、使っていくうちに少しずつ生地が柔らかくなり取り扱いやすくなっていきます。また、今までに使用してきた他の水中ごみ拾いバッグに比べ、断然たたみやすいのも印象的

水中でサステナブルポーチを開閉

サステナブルポーチ 商品詳細

畳かたや使い方もわかりやすく説明

紐カラー展開:黄色、黒色、ピンク色、青色
価格:¥2,000(税別)
※1枚のみの送料:300円、2枚以上4枚まで:500円、5枚以上:無料
※注文確定後、日本郵便を利用して約1週間で配送

水中だけでなく、川や陸上のごみ拾いやそれ以外の用途でも使えるサステナブルポーチ。マイクロプラスチックを排出しない、自然に優しいアイテムを使いたいすべての方におすすめしたいアイテム。

水中ごみ拾い以外でも活用できる万能ポーチ

MIHANADA
\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

writer
PROFILE
奄美在住。高校生の時にブラジル留学を経験。泳ぐのが苦手で海とは縁がない人生だと思っていたが、オーシャナとの出会いを通じてOWD(BSAC)を取得。オーシャナを通じ、環境問題や海のことについて勉強中。
  • Instagram
FOLLOW