伊豆海洋公園のクリスマスツリーが消失!? 捜索から救出までの一部始終をレポート

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東伊豆のダイビングポイント「伊豆海洋公園(通称:IOP)」の冬の風物詩ともなっている水中クリスマスツリー。今年も11月26日に設置され、ダイバーたちを楽しませていたこのツリーが、12月2日の朝、忽然と姿を消したという。

ダイビングクリスマスツリー

全長約4m、鉄製で相当な重量があるかと思われる巨大ツリーはなぜ消えたのか…?そして無事元の場所に戻ることはできたのか。一部始終を最速でレポート!

突如姿を消したクリスマスツリー
原因はうねりか

ツリーが消えたことが発覚したのは12月2日。朝一に潜った近隣のダイビングショップの方が、いつもあるはずの水深約20mの場所にないことに気が付いた。

ツリーが設置されていた付近。星のような跡があるのがお分かりだろうか。

ツリーが設置されていた付近。星のような跡があるのがお分かりだろうか。

伊豆海洋公園ダイビングセンターの公式Twitterでは「事件のにおいがする…」とリアルタイムで呟きが。

伊豆海洋公園ダイビングセンターのスタッフ、仲氏によると「前日の12月1日は大しけでクローズしていたので、その間に倒れて流されたのではないでしょうか」とのこと。予報では南の風10m 、うねりは4mくらいだったが、当日はどう見てもそれ以上の大荒れだったそう。「2017年からこの4mの大きさのツリーを設置しており、今までも倒れたことくらいはあるのですが、消えたのは初めてです」と仲氏。

クローズした12月1日の朝の様子

クローズした12月1日の朝の様子

水深35mで横たわる姿を発見

すぐにスタッフたちが捜索を始め、その日の昼前にはツリーは発見されたものの、元の位置から50mほど離れた水深35mくらいの場所に無残にも横たわっていたそう。

しかし発見されたはいいものの、あまりの重さに、当日中の救出は叶わなかったそう。一旦引き返し、救助計画を立て、次の日に救助をすることに。

消失から1日、週末を前にツリーは無事救助されたのか!?

12月3日、ツリーの救助活動が再開された。伊豆海洋公園ダイビングセンターのスタッフだけでなく、近隣のダイビングショップのガイドたち総勢6名が集まり、前日のうちに練った作戦をブラッシュアップして救助に当たった。

作戦はこうだ。設置の時にも使用したリフトバック5つをツリーの先端、真ん中、後ろに設置。リフトバックにエアを入れるなど操作する人と持ち上げる人の役割を分けて元の位置に運ぶというものだ。

設置も行なったダイバーたちということで手際良くことが運び、なんと午前中には無事、元の場所に設置完了!

いや〜〜〜〜、本当によかった!仲氏も「本音を言うと、あーもう疲れたって感じです(笑)。でも、無事に帰ってきてよかったです。おかえりなさい!」と喜びの声を聞かせてくれた。

救出の様子は動画でも。ぜひ、ご覧ください!

ちなみに、「オクリダシ」というポイントに設置してあったポストも飛ばされていたそうだが、こちらは軽いので2日のうちに元の位置に戻されたそう。

流されたポスト

流されたポスト

ということで、無事に元通りになった伊豆海洋公園。週末はぜひ、水中にクリスマスを感じに行ってみてくださいね!

イベント情報:★IOPクリスマス 2021★

11月27日(土) ~ 12月26日(日)
★水深20mに日本一巨大なクリスマスツリー
★水中ポスト&ポストカードクリスマス限定バージョン
★サンタ・トナカイの衣装無料貸出サービス
★園内全体がクリスマスデコレーション
★オクリダシの入り江にホタテ貝で作ったスカイツリー(クリスマス貝ツリー)

取材協力:伊豆海洋公園ダイビングセンター

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