“セルフダイビングの海”潜り歩き・おすすめコース攻略法(第19回)

東伊豆・伊豆海洋公園セルフダイビングコースと見どころ-豊富なコース取り-

※この記事は2018年4月9日の記事を加筆・訂正しています。

伊豆海洋公園はこんなところ

伊豆海洋公園は伊豆半島の東海岸に位置し、東名高速道路、沼津ICまたは長泉沼津ICより約55kmと、1964年の開業以来都心からも非常にアクセスしやすく、長年多くのダイバーに愛され続けているダイビングポイント。
そして何より、日本でも最大級のダイビング施設を誇る伊豆海洋公園ダイビングセンターは広々としたセッティングエリア、屋根つきの休憩エリア、最大40名が利用できるジャグジー付き温水槽などなどダイビング後の休憩などにも使い勝手が良くセルフダイバーだけでなく多くの利用者が一年中訪れる。

伊豆海洋公園「ビーチポイント」
海の見どころ

初心者から上級者まで幅広くダイバーに愛されている伊豆海洋公園は、タンクのセッティング場所から楽々エントリーとエキジットができ、エントリーすればメインの海中ポストまでガイドロープがまっすぐ伸びている。だからセルフダイビングに慣れていない方でも、安心してナビゲーションができる。

また、ワイドが楽しめるポイントとして、「1の根」の先端では美しいソフトコーラルとそこに群がるサクラダイやキンギョハナダイがカメラ派ダイバーをも魅了する。マクロももちろん一年中豊富で、いろんなガイドから寄せ集められた情報やサービスが調査ダイブをして調べた情報を元に、週に1回生物情報の載った水中マップを更新し無料で配布していている。これはマクロをじっくり撮りたい人や観察したい人、セルフダイビングをする人にはかなり嬉しいサービスだ。

そして全国的にも有名なのが、水深20m付近に設置されている海中ポスト。サービスで販売している防水ポストカードに宛先とメッセージを書けば、実際に届くことで知られているポイントだ。

IOP(撮影:関戸紀倫)

セルフダイビングに
おすすめのコース

IOP(撮影:関戸紀倫)

エントリー・エキジットエリアには2本のロープが引いてあり、エントリー時は海に向かって右側から壁づたいにロープを使い、エキジット時は左側のロープを使う

1.エントリーしてガイドロープを直進

IOP(撮影:関戸紀倫)

エントリーしたら左側にガイドロープが見えるので、ロープ沿いに直進する。

2.1の根に向かうメインのロープを直進

IOP(撮影:関戸紀倫)

50mくらい進むと1の根に向かうロープが見えてくるので、そのままメインのロープを直進。

3.カケアガリ

IOP(撮影:関戸紀倫)

この辺から水深が深くなっていく「カケアガリ」と呼ばれるエリアに。

4.カケアガリを進んでいく

IOP(撮影:関戸紀倫)

カケアガリを進んでいくと、ゴロタと砂地の境目が見えてくる。

5.ポストを目指してガイドロープを進んでいく

IOP(撮影:関戸紀倫)

ガイドロープを進んで行くと、砂地に「海中ポスト」が見えてくるので向かう。

6.海中ポスト

IOP(撮影:関戸紀倫)

この辺で右側に海中ポスト、そしてガイドロープのエンドには漁礁が登場。そしてクリスマスの時期になると、シーズン限定でクリスマスツリーが現れる。海中ポストは防水のハガキに宛先を書いて出せば、実際に届くことで有名だ。

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IOPのツリー(撮影:関戸紀倫)

クリスマスシーズン限定のクリスマスツリー

7.鉄枠を目指す

IOP(撮影:関戸紀倫)

漁礁を左に曲がると、砂地に鉄でできた四角い鉄枠が見えてくるのでそこへ進んでいく。

8.鉄枠を右へ

IOP(撮影:関戸紀倫)

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IOPのイロカエルアンコウ(撮影:関戸紀倫)

岩の裏にいたのは、エスカをフリフリしていたイロカエルアンコウ

9.鉄枠のすぐ沖の岩

IOP(撮影:関戸紀倫)

鉄枠のすぐ沖には1つだけ大きい岩があり、そこで帰る方向へ向かう。

10.岩場を進んでいく

IOP(撮影:関戸紀倫)

鉄枠の裏の岩場を、生物を探しながら進んでいく。

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IOPのネンブツダイ(撮影:関戸紀倫)

岩場には多くのネンブツダイが群れていた

11.タツ岩

IOP(撮影:関戸紀倫)

岩場を進むと、大きめの岩「タツ岩」が見える。
タツ岩を目印に、カケアガリをガイドロープの方向に水深を浅くしていく。

12.「オクリダシの入り江」に向かう

IOP(撮影:関戸紀倫)

メインのガイドロープと「1の根」に向かうロープを通過して「オクリダシの入り江」に向かおう。

13.ラクダ岩

IOP(撮影:関戸紀倫) IOP(撮影:関戸紀倫)

しばらく進むと、「ラクダ岩」が見えてくるので、安全停止をしながら生物を探す。

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IOP(撮影:関戸紀倫)

ラクダ岩にはトウシマコケギンポが穴の中から顔を出していて、安全停止中の暇つぶしにピッタリ

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IOP(撮影:関戸紀倫)

オクリダシの入り江ではサザナミヤッコなどの幼魚も見られるので、安全停止だけじゃなく寄り道しても面白い

14.安全停止のあとはガイドロープへ

IOP(撮影:関戸紀倫)

安全停止が終わったらガイドロープを目指して進んでいく。
わからなくなったらスタート地点にあるブイを目印に。

15.エキジット

IOP(撮影:関戸紀倫)

ガイドロープに到着したら、安全のためスキルに自信があっても、必ずガイドロープを掴みながらエキジットをしよう。

おまけ

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IOP(撮影:関戸紀倫)

一の根の先端のカメ根には、多くのキンギョハナダイやサクラダイが群れている

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IOP(撮影:関戸紀倫)

生物もおもしろく、ニシキフウライウオなどの人気者も観察できる

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IOP(撮影:関戸紀倫)

カメ根と砂地との境目付近にいたガラスハゼ

おすすめセルフダイビングコース
ワンポイント・アドバイス

ここはとにかく情報が多くて、生物観察や撮影などには本当に適しているポイントだ。事前にサービスで細かな情報をゲットして自分が見たいものや撮影したいものなどをしっかりとイメージつけてから海に入ろう。カメラ派やじっくり生物を観察したい方にはオススメの海。
今回は、セルフダイビングでガイドロープから離れないで行く王道のコースを回ったが、何回も通ってポイントがわかってきたら「1の根」なども行ってみてほしい。

伊豆海洋公園は、週末になると多くのダイバーで賑わうので、水中も陸も譲り合いが大切。特に水中では、多くの人に迷惑となるので、生物へのアプローチの仕方がわからない人は必ずサービスのスタッフに聞いてから写真を撮ろう。そのほうが、よりいい写真が撮れるはず。そして、注意してほしいのがエントリーとエキジット時のスロープの使い方。

エントリー時はフィン、マスクをつけ、レギュレーターをくわえた状態で、右一列となり壁の方を見ながらロープに捕まり、カニ歩きでゆっくりと海へ入って行く。波が来る時は止まり、波が引ききったら動き出して、ある程度水深がきたら海に入る。エキジットの時はガイドロープ沿いに帰れば、自然とエキジット用のロープになる。

帰りも腰ぐらいの高さまできたらフィンを外し、マスクとレギュをつけたままロープを離さないでエキジットをしよう。万が一途中で波が高くなってしまった場合、スタッフが波打ち際で出入りをフォローしてくれたり、波の当たりにくいオクリダシの入江を利用できるとのこと。

また、クリスマスツリーを紹介させていただいたが、それ以外にもハロウィン、お正月、バレンタイン、ゴールデンウィークなど季節ごとに水中の装飾やイベントが楽しめるのも伊豆海洋公園の楽しいところ。

水中ポストハロウィン

(提供:伊豆海洋公園)

水中ポストバレンタイン

(提供:伊豆海洋公園)

2021年12月にはパウダールームもリニューアルされ、ますます使いやすくなった。ダイビング後のBBQプランもあるそうなので、セルフダイビング仲間とみんなで行ってBBQというのも楽しそうだ。

パウダールーム

(提供:伊豆海洋公園)

(撮影/関戸紀倫

伊豆海洋公園ダイビングセンター

伊豆海洋公園
<住所>
〒413-0231 静岡県伊東市富戸841-1
<TEL>
0557-51-1129
<営業時間>
平日 8:30~17:00
土日祝 8:00~17:00
<潜水時間>
9月15日~5月15日 8:30~15:00
5月16日~9月14日 8:30~16:30

セルフダイビング予約サイト「BuddyDive(バディダイブ)」からの予約も受付中

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