【2022年】水中クリスマスツリーがあるダイビングポイント特集

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12月に入り、街はクリスマスムードが漂う中、海中も盛り上がりをみせている。本記事では、クリスマスツリーが設置されているダイビングポイントをご紹介。現地ダイビングショップに、今年の見どころや、映え写真を撮るコツ、クリスマスツリーが海洋ごみにならないようにするための施策についても伺ってみた!

静岡県・伊豆海洋公園

1、今年の特徴とこだわりや見どころ

昨年から新登場した水深20mにあるメインの巨大ツリー(約5m弱)は土台から手作りしており、写真にきれいに写るように、飾りは大きめにしているんだとか。毎年遊びに来るゲストでも飽きずに楽しめるように、飾り付けを毎年変えており、今年のテーマは「光」となっている。いらなくなったCDや反射素材をアレンジして、飾りにしてるので、ライトやストロボの光を当てると、キラキラと綺麗に反射するそう。ぜひ、ライトを片手に潜ってみよう!

5mほどの高さがある巨大ツリー

5mほどの高さがある巨大ツリー

クリスマスツリーの近くにはリースも

クリスマスツリーの近くにはリースも

2、クリスマスツリー設置ポイントで見られる魚や楽しめる景観

巨大ツリー・リース共に、エントリー口から沖に進んだ砂地の水深約20m地点にある。すぐ近くには、伊豆海洋公園の名物「水中ポスト」も。このあたりでは、チンアナゴやニシキアナゴ、アキアナゴが観察できるそうで、まさに「アナゴパラダイス」!砂地には他にもウミテング、カスザメ、ヒラメなど生物豊富なんだとか。砂地に向かう途中には、キビナゴの大群と、そこに突っ込むイナダやカンパチが迫力満点!

水中ポストもクリスマス仕様に

水中ポストもクリスマス仕様に

3、映え写真を撮るコツ

伊豆海洋公園の受付にてサンタやトナカイの衣装を無料貸し出し!現地ガイド曰く「サンタやトナカイになって、ツリーやリースと一緒に写真を撮るのが最高に映えます!ポーズは大きくするのがポイント!砂を巻き上げるとnot映え、なのでモデルとなる方々のダイビングスキルも重要です!白い砂地をバックに、ツリーより少し浅めの水深からツリーを見下ろして撮るのもオススメです♪」とのこと。

 ※2020年に撮影

※2020年に撮影

4、海洋ごみにならないための工夫

ツリーや飾りには、極力バラバラにならないような素材を使ったり、壊れにくいように補強をして固定しているそう。それでもどうしても出てしまうごみはこまめに潜り、すぐに回収。

実施期間

12月25日まで。12月26日月曜日以降はお正月仕様(おしょうがツリー)に変更。
▶︎イベント詳細はこちら

※写真/情報提供:伊豆海洋公園ダイビングセンター

静岡県・大瀬崎

1、今年の特徴とこだわりや見どころ

ダイビングを始めたばかりの方を含め、どなたでも行くことができる湾内の水深8mの場所に高さ5mほどの本物の木をクリスマスツリーとして設置。例年では、午後や夜だけのライトアップだったが、今年は昼間もライトを点灯させており、木の隙間からキラキラとした光を楽しめるそう!また、12月の土曜日(17日、24日)のナイトダイビングでは、さらにライトを追加してクリスマスツリーをライトアップするようなので、狙って遊びに行きたいところ。

迫力ある高さ5mほどの生木

迫力ある高さ5mほどの生木

2、クリスマスツリー設置ポイントで見られる魚や楽しめる景観

クリスマスツリーの周りでは、スズメダイの群れ、ニジギンポ、メバルなどを見ることができる。また、運がいいとオーナメントにガラスハゼがついているかも!

3、映え写真を撮るコツ

ライトの配線をカメラで映さないように、逆光になりすぎないように、撮影する角度を意識してみてほしい、とのこと。クリスマスツリー先端の星が回るので、星が正面を向いている方向からの撮影がおすすめ!

4、海洋ごみにならないための工夫

ツリーが生木であることに加え、オーナメントも木で作っており、極力プラスチック製品を使わないようにしている。

実施期間

クリスマスツリー設置期間は12月1日から12月25日まで。さらに12月17日、24日のナイトダイビングでは、ライトアップ強化日程として特別なクリスマスツリーを楽しむことができる。
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※写真/情報提供:大瀬館マリンサービス

静岡県・黄金崎

1、今年の特徴とこだわりや見どころ

今年は水中だけでなく、陸上にも2mを超える大きめのクリスマスツリーを設置し、水陸どちらでもクリスマス気分を楽しむ事ができる。特に水中にはクリスマスツリーと一緒に、クリスマスリースと可愛らしいマスコット人形も設置。また、今年は透明度の良い日が続いているらしく、写真もダイバーやクリスマスツリーの姿をはっきりと写真に収めることができそう!

特設撮影スポットで映え写真が撮れそう

特設撮影スポットで映え写真が撮れそう

黄金崎ダイブセンター内にもクリスマスツリーが

黄金崎ダイブセンター内にもクリスマスツリーが

2、クリスマスツリー設置ポイントで見られる魚や楽しめる景観

「黄金崎公園ビーチ」の水深10m付近に設置されており、クリスマスツリーの周りには真鯛のだいちゃん、イロカエルアンコウ、ニシキフウライウオ、ハダカハオコゼ、ツバメウオなどを見られる。特に今年は季節来遊魚が多く見られているようだ。また、このポイントは、季節風にも強いため、多少の西風だったらのんびりと潜ることができる。さらに天気がいい日には「黄金崎」の名前の由来にもなっているきれいな夕日を眺めてから帰るのもよし。

3、映え写真を撮るコツ

天気のいい日が狙い目で、ワイドレンズは必須。サンタ衣装も用意されているそうなので、水中でも仮装を楽しもう。真鯛のだいちゃんと一緒に撮影できると、黄金崎らしい「映え写真」が撮影できる。

人懐っこい真鯛のだいちゃんと一緒に写真が撮れたらラッキー

人懐っこい真鯛のだいちゃんと一緒に写真が撮れたらラッキー

4、海洋ごみにならないための工夫

クリスマスツリー自体は金属棒で水中に埋め込み、更に土嚢で固定。装飾品は水中で外れないように、毎年スタッフが一個一個、強力ボンドや針金等を使い、丁寧に取り付けいます。

実施期間

クリスマスツリー設置期間は12月17日から12月25日まで。エントリー時間は8時00分で最終エキジットは15時30分(施設は17時)。
※毎年12月初旬にツリーを設置していたが、25日近くになるとツリーに苔がつき始めるので、今年は遅めの設置なんだそう。
▶︎イベント詳細はこちら

※写真/情報提供:黄金崎ダイブセンター

和歌山県・串本

1、今年の特徴とこだわりや見どころ

12回目となる今年も、装飾が施された3mのツリーを設置。装飾品の色味を赤、ゴールド、シルバー、白でまとめ、見た目はとってもゴージャスな雰囲気に。

ライトアップも幻想的

ライトアップも幻想的

2、クリスマスツリー設置ポイントで見られる魚や楽しめる景観

「備前」という内湾のポイントで、水深17mほどの砂地に囲まれた場所に設置しており、クリスマスツリーの大きさをより実感できるように工夫されている。また、今の時期は係留ブイの近くには大きな岩がいくつかあり、ウミウシが多く観察でき、さらにヒメジの仲間が中層に群れる時期でもあるんだとか。

関連記事:【和歌山県・串本】ダイバー必見!2022年夏、全国各地のガイドたちが薦める海はここだ! 連載No.9

3、映え写真を撮るコツ

サンタのコスプレをしたり、ライトの光をカメラに向けて撮影するのがおすすめ。朝イチよりも、昼間帯の方が全体的に明るい写真を撮影できるそうなので、海に入る時間も少し気にして遊びに行ってみよう。

自然光やカメラのストロボをうまく使い、ダイバーの顔をくっきり写して映え写真を狙おう

自然光やカメラのストロボをうまく使い、ダイバーの顔をくっきり写して映え写真を狙おう

4、海洋ごみにならないための工夫

クリスマスツリーの破片が、極力海へ流出しないように、風波による影響が少ない水深に設置。さらにロープ・土嚢・などを使い、クリスマスツリーの飛散を抑え、イベント終了後は速やかに撤収予定。

水中にクリスマスツリーを運ぶ様子

水中にクリスマスツリーを運ぶ様子

ロープや土嚢を使い、クリスマスツリーを固定する様子

ロープや土嚢を使い、クリスマスツリーを固定する様子

実施期間

12月25日の15:00まで
▶︎イベント詳細はこちら

※写真/情報提供:マリンステージ串本店

工夫が凝らされたクリスマスツリーが今年も各地で登場!ダイバーだけしか味わえない水中でのクリスマスイベントにぜひ足を運んでみては。

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PROFILE
0歳~22歳まで水泳に没頭し、日本選手権入賞や国際大会出場。新卒で電子部品メーカー(広報室)に入社。同時にダイビングも始める。次第に海やダイビングに対しての想いが強くなりすぎたため、2021年にオーシャナに転職。ライターとして、全国各地の海へ取材に行く傍ら、フリーダイビングにゼロから挑戦。1年で日本代表となり世界選手権に出場。現在はスキンダイビングインストラクターとしてマリンアクティビティツアーやスキンダイビングレッスンを開催。
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