三浦の海にホタルイカ登場!
油壺からホタルイカ発見のニュースが飛び込んできた。
三崎漁港に水揚げした各定置網の状況を調べたところ、
諸磯と三戸でホタルイカが獲れていとのことことだ。
撮影/山田和彦
情報提供の《神奈川県水産技術センター》の工藤孝浩氏によると、
「ホタルイカといえば富山だが、相模湾から東京湾口にも生息します。
普段は水深200m以深に生息するが、
早春には産卵のために浅海域に浮上して定置網に入ることがある。
20年ほど前までは、
神奈川県の漁師はホタルイカがいるなどとは夢にも思っておらず、
売り物にならない小イカだと捨てていました。
それがホタルイカだと分かると、新鮮さゆえに築地で驚くほどの高値がつき、
『このイカなら先代の頃から獲れていたが、捨て続けていた』と
漁師を悔しがらせました」
さらに、氏は今回の出来事の貴重さを指摘する。
「しかし、三浦の磯に現れたという話は聞いたことがありません。
また、接岸時期も例年より早いです。
親潮勢力が強い事と関係する現象かも知れません。
私はもちろんホタルイカの水中生態は撮影した事がありません。
我こそはと思う方は、是非とも三浦の夜磯へ出向いてください。
発光の様子は、この世のものとは思えないほど美しいそうです」