なぜ?鳥取の海岸に持ち主不明のダイビング器材が漂着
日本海に面した岩美町の海岸に、ダイビング器材が漂着。
そこにダイバーの姿はありませんでした。
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鳥取県・田後(たじり)のダイビングショップ、「ブルーライン田後」の山崎英治さんに、地元民から「ダイビングの器材が浜に打ち上がっているけど、お宅の?」と連絡が入ったのが2014年10月23日(木)の午後。
しかし、当日は、波が高く、ダイビングポイントはクローズの状態で、そもそも器材の打ちあがった海岸は、普段潜っていない場所です。
山崎さんが海岸へ行ってみると、そこには確かに、レギュレーターとBCがタンクにセットされ、そのまま背負えばダイビングができそうなダイビング器材が横たわっていました。
周囲にダイバーはおらず、何らかのアクシデントで器材のみが漂流することになったのかもしれませんが、最悪の状況を想定すれば、当初はダイバーが背負っていて、その後、器材のみ流れる状況になってしまった可能性も無くはありません。
しばらく漂流?
漂着したダイビング器材の特徴
■タンクはカタリナ(アルミタンク)。バルブは開いていたものの残圧は0
■オクトパスはなし。レギュレーターはU.S.DIVER’S。セカンドステージのマウスピースは無い
■ゲージには残圧計と水深計。コンパス無し
■BCはDACOR
■ホースなどのゴム部は劣化してヒビが入り、少し裂けている個所も
器材セットを見ると、割と古い型のようです。
この辺、器材関係の方の情報があるとありがたいですね。
刻印や製造番号のようなものはよく見えなくなっていますが、その中でも、最大の手がかりともいえるのが、タンクにマジックで書かかれた文字のような、絵のようなもの。
関係者であれば、見たらわかるかもしれません。
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どこから流れ着いたのか?
海藻やフジツボなどの貝類が数か所に付着していたので、しばらく漂流していたことが考えられますが、どこから流れ着いたのでしょうか?
山崎さんによれば、「日本海に面している鳥取県岩美町の海は、対馬海流の影響で西から東へと潮が流れています。なので、漂着物の多くは西のエリアからのものがほとんどです」とのこと。
タンクのカタリナ(アルミタンク)は、山崎さんを含め周辺のプロに聞いたところ、印象としては割と珍しく、あまり本州で見かけないことや、残圧がゼロなら浮くことからも、山崎さんのいうように西から流れてきたのかもしれません(あくまで推測ですが)。
いずれにせよ、何らかの有効な情報に成り得る可能性がありますので、情報をお持ちの方はご一報ください。
※山崎さんより海上保安庁にも連絡済みです。