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京都の鴨川でオオサンショウウオを観察。シュノーケリングで世界最大級の両生類を見に行こう!閲覧無制限

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国内ニュース

先日、オーシャナも総力取材を行った「ダイビングフェスティバル2019」
こちらの会場でいろいろな方々にお会いした編集部のもとに、普段オーシャナとは少し縁遠い?「川」の生物の情報が飛び込みました。

「え? 京都の鴨川でオオサンショウウオが!? シュノーケリングで見られるの!?」

世界最大級の両生類、生きた化石、などと呼ばれ、謎の多い生き物として知られる「オオサンショウウオ」。

早速、情報提供していただいた京都のダイビングショップ、ブルーピーターの田中嗣人さんにお話を伺いました!

謎多き両生類で、生きた化石とも
オオサンショウウオが鴨川で観察できる!

ーー

鴨川でオオサンショウウオが見られるポイントがあるんですね!

田中さん

はい、そうなんですよ! 鴨川というと、よく観光客の方が訪れるのは四条河原町の辺りかと思いますが、そこから車で上流に移動した場所にいるんです。

ーー

シュノーケリングで見ることができるんですか?

田中さん

はい。巣穴がある場所がいくつかあって、そこに見に行きます。ご存じの通り、オオサンショウウオは国の特別天然記念物に指定されている生き物です。触ったり、移動させたりなどはもちろんできません。基本的にはおとなしいのですが、近づくと威嚇してくる個体も中にはいますので、注意深く観察しています。

マイナスイオンたっぷりの清流でシュノーケリング!

マイナスイオンたっぷりの清流でシュノーケリング!

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興味津々です……! どんな様子なんですか?

田中さん

岩の下など、巣穴に1~2匹くらいで潜んでいることが多いです。捕食のために穴の外にいることもありますね。
体長は1~1.5mほど。大きいので、岩と見間違えるほどです。初めて見るゲストの方は、「岩かと思った!」と、最初はどこにいるのかわからないこともあります(笑)

確かに、岩っぽい……(笑) でもよく見ると2匹の個体が……!!

確かに、岩っぽい……(笑) でもよく見ると2匹の個体が……!!

アップで見るとかわいい!?でも実は全長1m以上とかあるんです…

アップで見るとかわいい!?でも実は全長1m以上とかあるんです…

ーー

オオサンショウウオは変温動物なのに、冬眠しないんですね……。年間通して見られるんでしょうか?

田中さん

一応、そこに棲んでいるので見ることはできますが、冬場は穴の奥に入っていることが多いです。やはり4~8月あたりの暖かい時期のほうが活発ですね。鴨川水系では毎年4月ごろ、養殖した成魚を川に放流しているのですが、その時期は魚を狙って待機している姿も見られますよ(笑)

岩と同化している……擬態ってすごい! 外で獲物を待っているのかも?

岩と同化している……擬態ってすごい! 外で獲物を待っているのかも?

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関東以外に住んだことのない私からすると、とても珍しく思えるのですが。

田中さん

オオサンショウウオは岐阜県以西の本州、四国、九州の一部などで見られます。京都の鴨川では昔からよく見られていますし、京都水族館もオオサンショウウオ“推し”(笑)。 京都では馴染みが深い生き物かもしれませんね。

鴨川には、固有種のオオサンショウウオが古くから生息していました。しかし、近年は固有種と中国種のハイブリッド(交雑種)が生まれていることが問題になっています。1970年代に中国から食用として中国種のオオサンショウウオが輸入されたことによるのでは、と言われていますが、はっきりとした原因は不明です。ただ、固有種の生存が危ぶまれていることは確かですね……。

そういった問題も背景に抱えているのですが、まずは身近な所で遊びながら環境問題について理解を深め、「今何ができるのか?」を考えるきっかけとなればいいなと思い、ツアーを開催しています。

ーー

日本の在来種と中国種との交雑は、とても大きな問題となっているんですね……。田中さんが見に行っているオオサンショウウオは、固有種なのでしょうか?

田中さん

それはわかりません。もしかしたら交雑種かもしれないし、中国種かもしれない。調べるには専門家がDNA鑑定をしないとわからないんです。でも、私たち一般市民は、国の特別天然記念物を捕まえたりすることはできませんので、自然の中にいるオオサンショウウオを自然のままに観察するということを楽しんでいます。

オオサンショウウオの観察のほかにも、アユやアマゴなどの川魚を見ることができます。静かな森林の中で、川の流れる音を聞きながら、京都ならではの“侘び寂び”を堪能していただければと思います!!

ーー

侘び寂び、いいですね(笑) 。ご協力ありがとうございました!

川の魚の観察も楽しそう!

川の魚の観察も楽しそう!

今回の記事を書くにあたり、京都府の文化財保護課にオオサンショウウオの保全について問い合わせをしたところ、「2019年2月現在、オオサンショウウオを見つけたからと言って、役所や警察などどこかに連絡をする義務はありません。国の特別天然記念物ですので、捕まえたり危害を加えるのは法に触れますが、自然の中で注意深く見学をし、理解を深めていただくことは問題ありません」との回答でした。

なぜ、東日本には分布していないのか。なぜ、大人は肺呼吸できるのに、水の中で生活するのか。変温動物なのに、なぜ冬眠しないのか……!? 

いろいろ調べれば調べるほど、興味がわいてくるオオサンショウウオ。
興味のある方は、ぜひ京都へ!

<情報提供>
ブルーピーター

ブルーピーター京都

京都神宮丸太町で創業26年、小さな子どもから年配の方まで楽しめるダイビングスクールとして人気の「ブルーピーター」。
なんと、ここで働いているインストラクターやプロダイバーはみな、ブルーピーターで全コースを取得した“ブルーピーター育ち”。初心者からベテランまで、ずっと楽しくダイビングができる環境が整っている。
スタッフやお客さんは仲が良く、アットホームな雰囲気も魅力!

住所:京都市左京区丸太町通東大路西入東丸太町41-9
電話: 075-771-5637
営業時間: 水曜定休 AM 11:00 〜 PM 9:00

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