サイドマウントって何?タンクを横につけるダイビングのメリットとは

この記事は約4分で読めます。

サイドマウントでのダイビング

今、話題のサイドダイビングって何?

ども、皆様はじめまして!

サイドマウント大好きダイバーの石井と申します。
ダイバーとしては、まだまだのルーキーテックダイバーですが、少しでもサイドマウントダイビングの魅力を皆様にお伝えできれば、と思っています。

「サイドマウントってなんじゃ?」から「テクニカルダイビングでのサイドマウントじゃ!」まで、これから連載でお話できればこれ幸い、どうかよろしくお願いいたします。

サイドマウントダイビング。

最近、この名を聞く方も増えてきていると思います。
例えば、IOPなどのビーチポイントで、タンクを背負わず手に抱え、入水自殺のようにジャバジャバ海に入って行くダイバーを見た事ありませんか?

または沖縄などで、ボートダイビングでタンクを背負わずにフィンとマスクを着け、突然船から海中に身投げし、水面でタンクを受け取る光景とか。
それらは、海保のヘリや警察や救急車が来なくて、皆生還していればサイドマウントダイバーでしょう。

サイドマウントでのダイビング

サイドマウントダイビングは世界的にも広がりつつあり、2013年11月に北米で開催されたDEMAショーではサイドマウント関連の商品が増えてきたそうです。
今、リブリーザーと並んで注目されているダイビングといえるでしょう。

でも、まだまだ「サイドマウントって何?」と思われる方が多いと思います。
サイドマウントはその名のとおり「サイド(側面)にマウント(取り付け)する」です。

何をマウントするのか? タンクをマウントします。
つまり、背中に背負うタンクを体の横に装着するのです。
※通常のダイビングスタイルはバックマウントスタイルと呼ばれます。

また、タンク自体も1本だけの時や2本以上を装着する場合があります。
器材は専用のBCDを使用しますが、普通のBCDを改造して使う人もいるみたいですね。
※タンクの装着や専用BCDについてはまた後日。

タンクを背負わないメリットは?

さてさて、「タンクを背負わないと何が良いの?」と良く聞かれます。
ありますよ〜、たくさんメリットが。

目立つ! かっちょいい! ダイビングがうまそうにみえる!
背中に人を乗せれる! 女の子にモテる!!
バレンタインデーに信じられない数のチョコが貰える!!!

さて、冗談と希望感はさておき、幾つかのメリットがあります。
重いタンクが背中から側面に移動する事により、重心が大きく変わります。

  • そのため、水平姿勢を維持しやすくなり、ホバーリングなどのバランスも良いです。
  • 重い物が背中に乗らない事によって、腰の負担も大きく減るでしょう。
  • また、より流線型になり水の抵抗少なく、水中での移動も楽になります。

それらが結果的にどうなるのか?

空気(ガス)の使用量が減り、体の負担も減ります。つまり楽って事。
楽になるとなにがいいのか? 余裕がうまれます。
すると、海中での自分の視野も広がるし、自分の状況や他の状況をより確認できるでしょう。

そして、何より楽しい。(これ一番大事!)

他にもメリットはもちろん、デメリットもありますが、それは追い追いご紹介していきたいと思います。

サイドマウントでのダイビング

サイドマウントにひと目惚れした4年前

私自身、サイドマウントを始めて目にしたのは約4年前。
当時、私にテクニカルダイビングを教えてくれた豊田聡氏(現PADIテクニカルダイビングアドバイザー)でした。

「なんすか、その変なスタイル(笑)」
「石井さん、これね、楽でいいんだよ」
「なんかステージ(減圧用タンク)だけで潜ってるみたいで変ですね(笑)」と、笑っていましたが内心(ちょっとカッコいいなぁ)と思ってました。

そして1年半前、PADIがレクリエーション向けプログラムを発表した事もあり、私は即飛びつきました(おそらく国内認定第1号の噂も…。)
やってみて思ったのが「やっべ、ちょーおもしれー!」だったのは言うまでもありません。

しかし、いまいち、サイドマウントの魅力が伝わっていないどころか、誤解されている向きもあるので、連載では、きちんとメリットデメリットをお伝えしつつ、私の愛して止まないサイドマウントの魅力をお伝えできたらこれ幸い。

国内の各ダイビングポイントにサイドマウンター達で溢れかえり、もっとサイドマウントよりの環境やサービスが増える事を日々妄想しております。

そんな訳で、テラさんがいつまで好き勝手連載をやらせてくれるか解りませんが、これからもよろしくお願いいたします!

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

writer
PROFILE
40近くになり、家族で行ったグアム旅行、そこで嫁さんに体験ダイビングを勧められ初ダイビング。
その時の担当インストラクターに「ダイビングうまいねぇ。始めてみれば?」と言われてその気になる。

帰国後、地元のダイビングショップの門を叩き、ダイバーとなる。
この時40歳。

その後、調子に乗ってインストラクターまで一気に取得、

大手ダイビングショップで非常勤インストラクターとして勤務するも、もっとダイビングは自由で良いのでは?と考え始め、そんな中テクニカルダイビングに出会う。

自分の求めていたのはこれかもしれないと勘違いし、IANTDの小さな巨人・豊田聡氏(現PADIテクニカルダイビングアドバイザー)からテクニカルダイビングを教わる。

近年、サイドマウントダイビングを知り、その自由なスタイルに魅了され、ドンドン妄想はエスカレート。

終いにはサイドマウントを極めたいと、これまた大きな勘違いをし、オーシャナ執筆でおなじみの夜の帝王・田原浩一氏に「サイドマウントがうまくなりたいから教えてください!」と無茶な要求でケーブ系のトレーニングを始め、現在に至る。

 そんな訳でダイビング経験年数は6年(2013年11月現在)、経験本数は1500本(2013年12月現在)のお調子者若輩ダイバーです。

私は他のオーシャナ執筆者の方々のような著名人ではありません。
一人のダイバーの目線でサイドマウントの魅力をお伝えできればと思っています。

より安全に、より自由に、より楽しく。
レクリエーションサイドマウントダイビングはその可能性を秘めていると信じています。

是非、皆様の生暖かい目で今後もご支援いただければ幸いです。

主な資格等
■IANTD Normoxic Trimix インストラクター
■IANTD Trimix CCR Diver
■IANTD Trimix Diver
■IANTD Technical Wreck Diver
■PADI OWSIインストラクター MSDT
■PADI テックサイドマウントインストラクター
■PADI テックディープインストラクター
■日本テレビ系「いのちのいろいろ」映像提供多数
■小田原ダイビングスクール非常勤インストラクター
FOLLOW