Cカード講習で最も印象に残っているマスククリアのエピソード

マスククリアのやり方

仕事柄、インストラクターさんからおもしろい体験談を聞くことが多いのですが、Cカード講習中の話で最も笑ってしまったエピソードを紹介します。

「そんなことあるの!?」と思ったのですが、その後、他のインストラクターさんからも「あるある」と聞いてまたびっくり……。

Cカード講習で、定番のスキル“マスククリア”を練習中のときのこと。

インストラクターのデモの後、「はい、ではやってみてください」と指示された講習生のYさん。
手順通り、マスクをおさえてマスククリアをすると、きれいにマスク内の水をクリア。

ふむ。美しい。
ただ、かない時間がかかったので、少しストレスを感じているのかと思ったインストラクターは、もう一度行なうように指示。

すると、Yさんは驚いたような顔を見せつつも、再度マスククリア。
今度もきれいにできたものの、何だか苦しそう……。

しばらくして、今度はマスクリカバリーの練習となった時、ついにYさんは拒否。
首を振って「できません」のサイン。

インストラクターはストレスを感じているのだと思い、あまり無理をさせてはいけないとプールを上がり、「ちょっと怖い感じですか?」と声をかけると、「もう、これ以上、飲めません……」。

もう……飲めません?????

そう、Yさん、鼻から水を飲んでマスククリアしていたんですね。
しかも、見た目では、マスクからきれいに水が減っていくので、インストラクターも気がつかなったのです。

マスククリアのやり方

これは、特別なエピソードだと思っていたのですが、ガイドさんからも同じようなことを聞きました。

ある日来たゲストが「Cカードは何とかとれたけど、マスククリアが辛かった」と。
聞けば、やはり鼻から水を飲んでいて、気づかれずに認定までされてしまい(笑)。

自分でもやってみましたが、確かにできちゃうんですよね。
不思議と鼻は痛くないのですが、やっぱり苦しいし、気持ち悪くなります。
そりゃ海水飲んでいるわけですからね。

ま、ある意味、エアをまったく使わない、完璧なマスククリアと言えるかも!?
言えないですね。はい。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
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■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
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