レギュレーターからゴキブリが…… ~長期保管していた器材や譲渡品の器材、ご注意ください!~

この記事は約2分で読めます。

※注:ゴキブリの画像があります。

作業の現場にて、受付の女性スタッフの悲鳴が!!

オーバーホールの依頼器材が届き、箱から取り出したら、黒いものがポトリと落ち、

201705301

よく見てみると……

201705302

ゴキブリの死骸でした。

初めてのケースではありませんが、やっぱり驚きます。

マウスピースに、ちぎれた乾燥した脚の一部がこびりついていました。

201705300

もし知らずにレギュレーターをくわえていたら……
と想像すると、ぞっとしますね。

分解作業を進めたところ、こちらの器材は内部に被害が及んでいませんでしたが、以前、同様にゴキブリの死骸が出てきた器材内には卵が産みつけられていたことがありました。

長期保管してた器材や中古器材は
点検やオーバーホールを!

保管場所・環境にもよると思いますが、器材を長期保管していて長らく使っていなかった場合は、衛生面・安全面、両方を視野に入れていただいて、点検・オーバーホールをしてからご使用されることをお勧めします。

また、中古器材を購入した、また器材を譲渡してもらったという方より、
「器材を使う前に、オーバーホールをしたほうがいいですか? 点検のみでも構わないですか?」
というお問い合わせをいただくことがあります。

中古器材(譲渡品)の場合、前所有者の使用状況(使用本数・使用の仕方・前回のオーバーホール時期・保管状況)がわからないケースが多く、情報がない場合はオーバーホールをしてから使用されることが一般的です。

迷っているとおっしゃる場合は、点検・診断をして、各箇所からのエアー漏れがないかどうかや、中圧値等、器材の状態を確認することはできますので、診断結果を聞いていただいてからどうされるか、判断されることをお勧めしています。

いずれにしても、譲り受けた器材を何もせずに、そのまま使用されることはお勧めできかねます。

清潔に、安全に、整備してから器材を使用しましょう。

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

writer
PROFILE
大学在学中、グアムで体験ダイビングをしたのを機にライセンスを取り、卒業と同時にダイビングの会社に就職。
その後、数店舗の都市型ダイビングショップで、スクールや器材販売、ツアーの企画・引率をし、2000年にインストラクターに。

数メーカーのメンテナンス講習を受けた後、ダイビング器材オーバーホール専門店「アイバディ」に10年間勤務。
現在はフリーインストラクターとして活動する傍ら、ダイビング器材・オーバーホールについて執筆活動中。

「器材の中身は見えない。だから伝えねばならない」がモットー。

ダイビング器材の中身は見えない。だから伝えねばならない~オーバーホールの現場から~ | オーシャナ
  • facebook
FOLLOW