自然写真家・関戸紀倫氏が移動販売車で作品を展示・販売中!3月2日まで豊洲にて
幼い頃から父にフィリピン、タイ、ガラパゴス諸島など自然豊かな場所に連れて行ってもらい、いつの間にかに自然が大好きになったという自然写真家・関戸紀倫(せきときりん)氏。その生い立ちから、カメラを片手に世界中を飛び回り、これまで数々の自然を写真に納めてきた。そんな関戸氏が現在、2月19日から3月2日までの期間限定で、豊洲周辺にて移動販売車で作品を展示・販売中。また数日前には、満を持してオンラインショップもオープン。オーシャナ編集部もさっそく豊洲へお邪魔し、作品の販売開始に至った経緯を伺ってみた。
オフラインでの初販売。ノンダイバーにも自然や海を知ってもらいたい
関戸氏は、オンライン以外の場で自らの写真を販売するのは初めてだという。なぜオフラインでの販売に踏み切ったのか、作品を見ながら、お話を伺ってみた。
「一番の理由は、ダイビングをやっていない人にも自然や海のことを知ってもらいたいからです。通りすがりの私のことを知らない人やノンダイバーでも気軽に見てもらえるという点で、この移動販売車での作品展示・販売はすごくいいなと思いました。もちろん私のファンでいてくださっている方やSNSをフォローしてくださっている方にも実際に来て写真を見てほしいです。写真と関戸紀倫という人物を実際に見てもらって、写真を気に入ってくれたら嬉しいです」。
実は、レジのやり方もよくわからず移動販売車での写真販売開始当初は、てんやわんやしていたそうだ (笑) 。
移動販売車の中には伊豆大島、八丈島、オーストラリア、ガラパゴス諸島、他にも国内外さまざまな場所で撮影した作品が並ぶ。今はどちらかというと海がメインだというが、過去に撮影されてきた迫力ある陸の作品も多数ある。
写真は、プリント方法を変えることで雰囲気がガラッと変わるそう。見る角度で黄金に光る紙に印刷されたものもあった。写真だと黄金加減が伝わりづらいので、実際に来て、ぜひ生で見て欲しい。(※丸い光は照明の色)他には、初めての試みだという透明感のあるアクリル板にプリントされているものもあった。
中でも目を惹いたのは、美しい夕日が放射状にバオバブに向かって差し込んでくる、まるで絵画のような作品。これは関戸氏がオーストラリアを一周しているときに、西オーストラリアのキンバリーで撮影したものだそう。作品名は「嵐の前の誘惑」。テントで野宿をしながら撮影のタイミングを伺っていて、ついに撮影した、そのしばらく後、テントが吹っ飛ぶくらいの強力な嵐が来たため、この作品名にしたのだという (笑) 。嵐なんて想像もさせない、夕日のオレンジと、空の青、草木の緑がなんとも言えない美しさ。
「陸の撮影は、結構大変なんですよ。陸は太陽の光によって、大きく見え方が変わってくるので、撮りたい景色の場所に着いたらテントをはって、自分が撮りたい風景になるタイミングまで何時間も粘り続けるんです。たった30秒でも光による印象は変わってきます」。
オンラインショップもオープン!
「自然と一緒に暮らそう」をテーマとし、2月15日にオープンしたオンラインショップ。「家にプリントされた写真を飾る楽しみを知って欲しい」と、本移動販売車で展示されている作品も含め、世界各地で撮影した中から厳選したものを高級プリントにて額装したものを販売中。ショップ内の作品以外にも、関戸氏が各SNSにて発表している作品の中でお気に入りのものがあればプリントして額装してくれたり、サイズの変更も可能とのこと(DMもしくはショップ内から要問い合わせ)。3月2日まではオンラインショップオープン記念として50%オフセールを期間限定で実施中。
自然写真家 関戸紀倫 オンラインショップ
写真家の作品をオンラインで手軽に購入できるのは嬉しい。けど筆者はやっぱり、実際に撮影者に会って話して、作品を見て選びたい!と思ってしまう。展示場所は豊洲周辺で、場所は限られてしまうが、近隣に職場がある方やお住まいの方は、ぜひ気軽に足を運んでみてはいかがだろうか。